執筆者:水口貴博

怒らない人になる30の方法

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動きが遅い人にいらいらしてはいけない。その人にとって普通のペースなのだ。

動きが遅い人にいらいらしてはいけない。その人にとって普通のペースなのだ。 | 怒らない人になる30の方法

時折動きの遅い人を見かけることがあります。

歩くのが遅い人、話すのが遅い人、仕事をするのが遅い人、すべてのことが遅い人。

動きが遅い人にいらいらすることはありませんか。

「さっさと歩いてほしい」

「話し方をもっと速くしてほしい」

「仕事のスピードをもっと上げてほしい」

動きの遅い人がいると、待たされている感があります。

だんだんいらいらしてくるかもしれません。

待たされているときのストレスは意外と大きいものです。

しかし、ここが要注意です。

動きが遅い人にいらいらしてはいけない。

その人は、あなたを困らせようと、わざと遅く動いているわけではありません。

あなたにとって遅いペースに感じても、その人にとっては普通のペースです。

相手に悪気や悪意はないことを理解してください。

相手をせかすのは、車のあおり運転と同じ

人によって価値観が違います。

生まれも育ちも人それぞれですが、人によって考え方が異なって当然です。

これはペースについても同じです。

人によって普通のペースが違うことを理解してください。

動きの遅い人がいても「その人にとって普通のペースなのだね」と思えばいいことです。

そこでばかにしたり悪口を言ったり無理にせかしたりしないことです。

「速く動いてほしい」「スピードアップしてほしい」と思うかもしれませんが、要注意です。

自分のほうが速いからといって、相手をせかさないことです。

無理にせかすと、事故を招いたりトラブルにつながったりする可能性があります。

いらいらをぶつけたところで仕方ありません。

車のあおり運転と同じです。

動きが遅い人にいらいらするのは、自分に余裕がない証拠

ここでひとつ気づいてほしいことがあります。

「なぜ動きが遅い人にいらいらしたのか」です。

「相手の動きが遅いから」と思うかもしれませんが、そうではありません。

動きの遅い人に非があるのではありません。

それだけ自分に余裕がないのです。

動きが遅い人にいらいらするのは、自分に余裕がない証拠です。

これはゆゆしき事態です。

スピード重視の生活もいいですが、だからといって余裕のない生活を送るのはよくありません。

余裕のない生活になるくらいなら、少しスピードを落としたほうが健全です。

余裕は、スピードよりも大切な要素です。

余裕があるから、当たり前の幸せを実感できたり、質の高い生活を実現したりできます。

人に優しくできたり、相手の気持ちに配慮したりできるのも、余裕があるおかげです。

動きが遅い人にいらいらしたら、心に余裕がない状態です。

自分にイエローカードを出して、スケジュールを調整するなり生活スタイルを見直すなりして、余裕を作ってください。

精神的豊かさには余裕が欠かせません。

心に余裕を持てば、動きが遅い人がいても、いらいらすることはありません。

怒らない人になる方法(12)
  • 動きの遅い人を見ていらいらしない。
仕事ができる人は「条件付きのYES」を身につけている。

怒らない人になる30の方法

  1. あらゆる感情の中で最も大切なコントロールは、怒り。
  2. 「いらいらしない、腹を立てない」という目標を立てるだけで、感情のコントロールがうまくなる。
  3. 喧嘩の原因のほとんどは、ささいなことにすぎない。
  4. 気持ちの切り替え=動きの切り替え。
  5. 敬称が漏れているだけで、腹を立てない。
  6. 頭に血が上ったときは、いったん会話を中断するのがベスト。
  7. 子どもの悩みを聞くとき、軽い聞き方になっていませんか。
  8. 親に勝手に大事なものを処分されても、恨まない、腹を立てない。
  9. キャンセルの連絡があっても、腹を立てない。
    お礼の言葉を伝えるのがスマート。
  10. 怒りを感じるのはいい。
    怒りを爆発させるのがいけない。
  11. ストレスを感じる人とは、距離を置いていい。
  12. 動きが遅い人にいらいらしてはいけない。
    その人にとって普通のペースなのだ。
  13. 仕事ができる人は「条件付きのYES」を身につけている。
  14. 調子が出なくても、しばらく続ける。
    苦しくなっても、しばらく続ける。
  15. 注意されて逆ギレすることほど、見苦しいことはない。
  16. せっかちなのはいい。
    ぴりぴりした雰囲気を出すのがいけないのだ。
  17. 悔し涙を流せるときは、流せるだけ流しておこう。
  18. 旅行中は、できるだけニュースのチェックは控えよう。
  19. いらいらしたときは、蒸しタオルを顔の上に置くだけでいい。
  20. 人のお節介にいらいらしたら「でも、ありがたいことだよね」を続けよう。
  21. せっかく棚からぼた餅が落ちてきても、つかみ取らなければ意味がない。
  22. サボることは、本来の姿に戻ること。
    自然体を回復させる行為。
  23. 「読むための本」にとらわれない。
    「飾るための本」もあっていい。
  24. 「それ、前にも聞いたよ」の一言が、相手を落ち込ませる。
  25. 相手が電話に出てくれなくても、腹を立てない、文句を言わない。
  26. お店を入ってNGを感じたら、すぐ退店してもいい。
  27. 崖だからといって、道が途切れているとは限らない。
  28. おみくじで凶が出たら、喜んでいい。
  29. 列を並んでいて、急いでいる人がいたら、どうするか。
  30. 生産者の顔が見えなくても、イメージすることは大切。

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