街なかでは「無料」という言葉があふれかえっています。
「無料のサンプルです」
「無料で差し上げますよ」
「無料の○○サービスを行っています」
「今なら無料の冊子をプレゼントします」
「会員登録をすれば、1つが無料になります」
「○○すれば、1つが無料」というように、条件付きで無料になっているケースもよく見かけます。
1日1回、どこかで「無料」という言葉を聞いているはずです。
「無料」という言葉を聞くやいなや、目をきらきら輝かせて飛びついていないでしょうか。
無料なら経済的ダメージはゼロ。
費用を負担することはありません。
財布からお金を出す手間もないので楽です。
無料のものがあれば「ありがたい」と思って、飛びつきたくなります。
早くもらわないと損をするような気がする。
「無料」に加え「数量限定」「期間限定」「店舗限定」という条件があれば、なおさらです。
必要かどうかよく考えもしないで、とにかく欲しくなる。
「損することはないだろう」と考えるので、とりあえずもらいたくなる心理が働きます。
もし「無料」に飛びつく癖があるなら、残念なお知らせがあります。
「無料」に飛びつく癖があるかぎり、貧乏から抜け出すのは不可能です。
今も貧乏でしょうし、今後も貧乏のままでしょう。
もちろんお金持ちになるのは、夢のまた夢です。
なぜ「無料」と聞いて飛びつく癖があると、貧乏から抜け出せないのか。
それは、無料の先に「罠」が仕掛けられているからです。
相手はボランティアではありません。
無料であるからには「商業的な狙い」があります。
商品やサービスを無料で試してもらうことで、消費者の心理的な障壁を下げ、顧客になってほしい狙いがあります。
不要な商品やサービスを買わされたり、不要な契約を結ばされたりします。
無料で会員登録すると、その企業から営業の電話やメールがたくさん来るようになるでしょう。
消費者にとっても「ただでもらって申し訳ない」という気持ちになります。
借りができた気持ちになるのが厄介です。
無意識のうちに借りを返したい心理が働き「買ってもいいかな」と財布のひもが緩むことになる。
「無料」と聞いて飛びついていると、どんどん余計な出費が重なる一方です。
不要な商品やサービスを購入することになり、お金に羽が生えたかのように消えていくでしょう。
「無料のものをもらっているのに、なぜか出費が増える」という不思議な現象が起こります。
余計な出費が増えるから、なかなかお金も貯まりません。
だから、貧乏から抜け出せないのです。
貧乏から抜け出したいなら「無料」と聞いて飛びつく癖は直しましょう。
「無料かどうか」で判断するのではありません。
「必要かどうか」で判断するのです。
もともと必要としていたものに無料サンプルがあって、使用感を確かめるために利用するならいいのです。
前提に「必要」があるので合理的です。
一方で、必要ないなら話は変わります。
無料だとしても、必要ないなら無視することです。
「無料という言葉に踊らされるほど、私の価値は低くない」と思えばいい。
どっしり構え、堂々としていましょう。
「無料」と聞いて飛びつく癖をやめると、余計な出費が減ります。
無料に反応しなくなると、上品で落ち着いた雰囲気も出てくるようになります。
無料と聞いても飛びつかず「必要かどうか」で冷静に判断できるのがスマートです。
必要な商品だけ買うようになれば、余計な出費が減り、お金も貯まるようになります。
次第に貧乏から抜け出していき、お金持ちへの道が開かれるのです。