「成功への階段」
そう聞いたとき、どんな階段をイメージするでしょうか。
「階段」というくらいですから、空に向かう階段をイメージするのではないでしょうか。
雲の上まで突き抜けている長い階段は、まさに成功への階段の象徴でしょう。
空に向かって果てしなく伸びている階段は、それだけでも絶景です。
足元を確認しながら1歩ずつ上がります。
どんどん階段を上っていくにつれて、見える景色がよくなります。
高さがあるので、レベルアップしている感覚も得られます。
ゆっくり階段を上がっていき、ついには雲の上まで突き抜けます。
雲の上には、素晴らしい世界が広がっています。
これぞ、雲の上に広がるパラダイス。
名誉ある成功を手に入れることができるのです。
もちろん空に向かう成功の階段もありますが、それだけではありません。
成功への階段は、地下に向かっていくものもあります。
成功という響きから、高いところにあるような気がしますが、低いところにあるケースも存在します。
「成功への階段」と書かれた入り口の先にあるのは、地下に向かう階段です。
地下に向かって果てしなく伸びる長い階段は、薄暗くてよく見えません。
閉塞感があって、空気の流れも悪く、特別景色がよいわけでもありません。
エレベーターやエスカレーターはなく、自分の足で下りていくしかありません。
転げ落ちないよう、慎重に足元を確認しながら、少しずつ階段を下りていきます。
どんどん暗くなっていき、孤独を感じてきます。
下りていくにつれて景色がよくなるわけでもありません。
「本当にこれでいいのだろうか」と不安が広がるでしょう。
しかし、階段を下りているからといって「悪い」と決めつけないことです。
地下に向かう階段も「前進」に変わりありません。
無理やり上がろうとすると、かえって成功への遠回りになる可能性があります。
下に向かっている状態ですが、それが成長や向上、進化や改善につながっているなら、堂々と進んでいきましょう。
どんどん下に向かって行けば、あるとき急に視界が開けます。
地下に広がるパラダイスに到達できます。
名誉ある成功を手に入れることができるのです。