初対面で好印象を与えるテクニックの1つ。
それは、褒めることです。
人は、褒めてくれる人に好印象を持ちます。
初対面で相手と接していると、ふと長所や美点に気づくことがあるでしょう。
素晴らしい点が見つかれば、すかさず褒めましょう。
「すごいですね」
「きれいですね」
「かっこいいですね」
「スマートですね」
「素晴らしいですね」
初対面なので、相手についてわかる範囲は限られますが、素晴らしい点が1つくらいはあるでしょう。
たとえば、相手が立派な国家資格の保持者なら「努力家ですね」「独立できますね」という褒め方ができるでしょう。
積極的に褒めるところを見つけに行く姿勢が大切です。
「何か褒めるところはないだろうか」と思いながら話していると、観察力が高まって素晴らしい点を発見しやすくなります。
「素晴らしいところがないと褒めることができない」と思っているなら誤解です。
褒めることは、大きなことばかりではありません。
小さなことでもいいのです。
褒めるところがないように思えても、着眼点を工夫すれば、褒めるところが見つかります。
たとえば「どちらにお住まいですか」と聞く場面があるとします。
相手が利便性のよい場所に住んでいるとわかれば「いいところにお住まいですね。羨ましい!」という褒め方ができるでしょう。
「どんな趣味ですか」と聞く場面があるとします。
「趣味は裁縫です」という答えが返ってくれば「手先が器用なのですね」という褒め方ができるでしょう。
たとえネガティブなことでも、発想と表現を工夫すれば、上手に褒めることが可能です。
相手が、休日出勤の多い仕事をしている話が出たとします。
「ひどい環境ですね」とけなすのではありません。
「体力があるのですね」「頼りにされているのですね」「お仕事が熱心ですね」という言い方ができるでしょう。
相手から最近失恋をした話が出たとします。
「残念ですね」「もったいない」と同情するのではありません。
「自由が手に入りましたね」「もっといい人が見つかる前触れですね」という言い方ができるでしょう。
明るい未来を感じさせる言い方をすれば、快く受け入れてもらえるはずです。
褒める対象は何でもかまいません。
能力、個性、実績、趣味、住まい、価値観、考え方、生き方。
あらゆることが褒める対象です。
褒めると、相手は嬉しくなってくれます。
褒め言葉を通して相手は承認欲求を満たせるので、あなたに好印象を持つでしょう。
褒めることができるなら、小さなことでもかまいません。
むしろ小さなことのほうが、褒めるのにうってつけです。
相手は「小さなところまで見てくれている」とわかるので、ますます好印象につながります。
褒める習慣は、相手を楽しませる習慣です。
少しでも魅力的なポイントが見つかれば、どんどん褒めていきましょう。
褒める習慣があれば、相手の良いところを探すのも習慣になります。
褒める習慣があれば、初対面の相手と会うのが、ますます楽しみになるでしょう。
「どんな長所がある人なのだろうか」とわくわくすれば、初対面を楽しくできます。
初対面は、褒め言葉から始めるのが最も好印象なのです。