初対面で会うとき、冒頭で伝えたい一言があります。
それは、時間を割いてくださったことのお礼です。
もちろんプライベートやカジュアルな場面なら、特に必要ありません。
プライベートで堅苦しいやりとりがあると、余計に緊張してしまいます。
交流会やパーティーなど、カジュアルに出会う場面なら、そのまま普通に挨拶や自己紹介をすればいいでしょう。
しかし、ビジネスのようなフォーマルな場面では配慮が必要です。
時は金なり。
1分1秒でも、お金のように貴重です。
お互い時間を合わせて会う場面なら、初対面の冒頭でお礼を伝えましょう。
「本日はお時間を作っていただき、ありがとうございます」
「お忙しい中、お時間を割いていただき、ありがとうございます」
そうすれば、初対面の冒頭、気持ちのいいお礼から始めることができます。
にこにこした笑顔で感謝を伝えれば、ますます好印象です。
相手にとっても「尊重されている」とわかるので、気分もよいはずです。
「時間を大切にしている人なのだな」と、高く評価してくれるでしょう。
ビジネスの初対面では、必須の挨拶です。
ここで注意したいのは「あくまで感謝を伝える」というポイントです。
人によっては謝罪が口癖の人もいるでしょう。
うっかり謝罪を使った言い方をすると、ぎこちない雰囲気が出てしまいます。
「時間を作っていただいてすみません」
「お忙しい中、お邪魔をしてしまい、申し訳ございません」
謝罪から始まる挨拶も悪くありませんが、少し暗い雰囲気が漂います。
初対面の冒頭を謝罪から始めることになると、第一印象の好感を妨げる原因になります。
初対面の好印象を考えるなら、やはり感謝を伝えるのがスマートです。
感謝は、温かい心を伝えられ、コミュニケーションを円滑にする作用があります。
たとえ相手が時間に余裕のある人だとしても、お礼を伝える対応は同じです。
相手が時間に余裕のある人だとしても、時間を割いてくださったことは事実。
初対面で好印象を与えるには、相手を「快」の気持ちにさせることが大切ですから、きちんと感謝を伝えましょう。
さて、冒頭でお礼を伝えたら、それで終わりではありません。
別れ際にも、もう一度お礼を伝えましょう。
「本日は、時間を作っていただき、ありがとうございました」
「お忙しい中、お時間を割いていただき、ありがとうございました」
打ち合わせで不穏な空気が流れたとしても、別れ際だけはお礼で締めくくりましょう。
初対面の冒頭と別れ際をお礼で締めくくることができれば、心地よい余韻が残り、好印象につながります。
相手の時間を尊重して、しすぎることはないのです。