人との出会いとは何か。
その答えは私が口にしなくても、実はすべての人の心にすでに存在しています。
普段は、人との出会いの大切さに気づくことはできません。
私は小学生と中学生のころ「ミナタカ」というニックネームで呼ばれていました。
当時、同じ学年に、もう1人「タカヒロ」という名前の人がいました。
「タカヒロ君」という呼び名がぶつかって、どちらのタカヒロを指しているのかわかりませんでした。
そもそも、すべての人に好かれようとするのは無理があります。
「人から嫌われたくない」
「できるだけ多くの人に好かれたい」
「面白いことだけ笑ってやろう」
これは、友人ができない人の考え方です。
「笑ってしまえば自分が軽く見られる。そんなつまらないジョークに笑うほど、自分はレベルが低くない」
「あの人の話にはついていけない」
「あの人はいつも難しい話ばかりしている」
「自分とは合わない」
普段私たちは、話しかける理由を難しく考えすぎです。
「理由がないと話しかけてはいけない」と無意識のうちに思っています。
人目を意識する10代や20代は、特にそうです。
「初めまして。水口と申します」
出会いの始まりといえば、自己紹介です。
自己紹介では、自分の名前や趣味などから紹介するのはいいでしょう。
「道がわからない。誰か知っている人に道を聞こう」
行きたい場所への道がわからなくて、困っているときです。
あなたは誰かに道を聞こうとしたとき、どんな人に話しかけていますか。
私は旅行のとき、飛行機によく乗ります。
先に私が席について、しばらくすると、空いていた隣の席に人がやってきました。
特に挨拶もなく、無言で隣に座りました。
「あの人には興味がない」
興味がなくて話しかけない人がいます。
そういう人は、友人のできない人です。
都会で暮らしをしていると、地方出身の人によく出会います。
いえ、地方出身者のほうが多いくらいです。
田舎にいるときはいいですが、都会に出たときには、地元の方言やなまりが強く感じられます。
出会いには、夜より朝です。
同じ出会いといっても「朝に出会った人」と「夜に出会った人」とでは全然違います。
まったく質が異なると思ってください。
「絶対に相手に失礼のないように会話をしたい」
「自分の発言に対して、相手はどう思っているのだろうか」
「相手の気持ちを知りたい」
友人・知人と一緒に食事をしたとき、お会計はどうしていますか。
「割り勘にするか。おごりにするか」
まずここで悩みます。
出会いを大切にする人には、行動の早さがうかがえます。
その代表例は「電話」と「メール」です。
初対面の人と少し会話をして盛り上がった後、電話番号やメールアドレスを教えてもらうことがあります。
仕事に関係する人だけ大切にするのは、当たり前です。
当たり前のことをしているだけでは、仕事では差がつきません。
仕事で差をつけるためには、仕事に関係する以外の人と仲良くなっておくことです。
あなたに質問があります。
以下のAさんとBさんとの会話を聞いて、直感的にどちらが悪いと感じますか。
Aさん「おい。お前、何をやってんだ」
今日、あなたは嬉しい出来事があって、機嫌がいい状態だったとします。
理由は何でもかまいません。
とにかくすごく嬉しいことがあって、妙に機嫌がいい状態です。
ある日、レストランに食事に行ったときです。
希望するメニューが決まって、ウエイトレスを呼びます。
「ご注文はお決まりですか」
「肌が黒いですね」
「肌が荒れていますね」
「髪の毛がもつれていますよ」
炭は、火がつくまでにとても長い時間がかかります。
昔、私は炭に火をつけようとして、何度も挫折したことがありました。
実家のお風呂は、まきを入れて火をつけるタイプのお風呂でした。
「頑固な人だな」
そういう見方をすれば、そういう人に見えてきます。
しかし、見方を変えましょう。
「嫌な人と出会った」
日常生活の中では、人に迷惑をかけるような嫌な人と出会うことがあります。
しかし、本当にそうでしょうか。
すべての出会いに無駄はありません。
すれ違う見知らぬ人とでさえ、あなたのためになります。
ただ、やみくもに人とすれ違うのではなく「学び取ってやろう」という気持ちですれ違ってください。
「次、いつ会えますか」
人付き合いの中では、おなじみの「次に会う約束」です。
あなたは次に会う約束のときに、どのような表現を使っていますか。
友人と貸し借りをするときがあります。
もちろんお金の貸し借りは厳禁です。
しかし、そうは言ってもどうしても困っている相手を目の前に、貸し借りをせざるを得ないときがあります。
人といっても千差万別です。
すぐ打ち解ける人なら、あっという間に仲良くなれることでしょう。
しかし、人によってはなかなか心のうちを明かしてくれない人もいます。
クライアントに用事があって、相手の会社に訪問するときがあります。
当然用事があるのは、クライアントに対してです。
相手の会社を訪問するときには、たくさんの人と出会います。
・考え方の違い
・性格の違い
・態度の違い
あなたは自分にとってよい出会いとは何を基準にして決めていますか。
「お金持ちかどうか」で判断するのでしょうか。
「学歴がどうか」で判断するのでしょうか。