普段私たちは、話しかける理由を難しく考えすぎです。
「理由がないと話しかけてはいけない」と無意識のうちに思っています。
人目を意識する10代や20代は、特にそうです。
いきなり知らない人に話しかけるなんて、変な人かと思われるに違いないという不安があります。
その点、お年寄りの人は、人に話しかける理由を難しく考えていません。
考えすぎていないから、人と接するのが上手です。
私は、よく銭湯に行っています。
話しかけられるのは、十中八九、お年寄りからです。
「湯が熱くては入れないね。ここの銭湯は熱くて有名なんだよ」と、たわいないことで話しかけられます。
「実家はどこなの」とプライベートにまで入り込んだ話もされます。
「もう80歳だけど、水風呂に入ると気持ちいいよ。ほんとはいけないんだけどね」
そういうことがきっかけで知り合いになってしまいます。
何でもない話を、ためらいもなく話しかけるところはさすがです。
そういう難しいことを考えず、話しかけるところは見習う必要があります。
難しく考えすぎず、思ったことを伝えるために話しかければ、人とのつながりができるのです。