執筆者:水口貴博

海外旅行を楽しむ30の方法

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旅先の感動は、常にライブ。完全に同じ感動は二度と味わえない。

旅先の感動は、常にライブ。完全に同じ感動は二度と味わえない。 | 海外旅行を楽しむ30の方法

「そのときの感動は、二度と味わえない」

これは、私は何度か旅をして得た教訓です。

海外旅行で感動できた場所は「また来ればいい」と思います。

もう一度同じ場所に来れば、再び、同じ感動を味わえるだろうと思います。

しかし、厳密に言えば、そのときの感動はもう二度と味わえない。

これは事実です。

その瞬間の感動には、いくつか要因が絡んでいるからです。

「慣れ」であったり「状況」であったりします。

初めてロサンゼルスのグリフィス天文台から夜景を見たとき、あまりの美しさに、心臓を打ち抜かれたような衝撃でした。

言葉にならない美しさ。

「百万ドルの夜景」とは、まさにこのことだと思いました。

その後、私はもう一度その感動を味わいたいと思い、高校卒業後の留学先はアメリカ・ロサンゼルスにしました。

留学中、現地の友人と再び夜景を見ると「1回目とは少し違う」と思いました。

感動できると言えば感動できますが、1回目とは違う感動です。

慣れていない友人に気を使い、たまたま人が多くて混雑し、ゆっくり夜景を見られる状況ではありませんでした。

すでに一度目にしたことがある夜景なので、初回ほどの大きな感動はありません。

その後も何度か訪れましたが、そのたびに別の感動がありました。

「慣れ」や「状況」という要因が複雑に絡み合い、同じ感動を味わおうと思っても、実際のところは不可能でした。

同じ光景を見れば、いつも同じ感動を得られるわけではない。

悲しいかな、人間です。

どの観光地でも同じです。

完全に同じ感動は、二度と味わえない。

同じ場所に来ることはできますが、まったく同じ感動をもう一度味わうのは不可能です。

すべての旅は「ライブ」です。

常に最初で最後の連続です。

ぜひ、それを意識しながら、旅をしてみましょう。

美しい夜景を見た。

珍しい美術品を見た。

楽しい買い物ができた。

おいしい食事を食べた。

そのとき「ああ。この感動は最初で最後か」と思います。

そう思いながら旅をすると、旅の感動を味わう姿勢が、断然強くなります。

海外旅行を楽しむ方法(26)
  • 「ああ。この感動は最初で最後か」と思いながら、旅をする。
旅行を楽しめるかどうかは、体力と足腰にかかっている。

海外旅行を楽しむ30の方法

  1. 海外旅行で一番必要なのは、時間やお金ではない。
    勇気だ。
  2. 山や海を飛行機で飛び越えるとき、これまでの自分を超えている。
  3. 飛行機の機内食から旅の楽しみは始まっている。
  4. 飛行機内で無理な暇つぶしは、現地に到着してからの体力を奪う。
  5. 本当に観光地を楽しむなら、早朝がおすすめ。
  6. 現地の本当の様子は、何でもない場所を散策していると感じやすい。
  7. 現地では、できるだけ現地の言葉で話すほうが、コミュニケーションはうまくいく。
  8. 何でも受け身にならない。
    ポジティブに動くほうが、海外旅行をより楽しめる。
  9. 国内の感覚を一度捨てる。
    海外のやり方を吸収しようと、感覚を広げる。
  10. 現地に到着したら、まず大きく息を吸い込む。
    現地の様子を鼻で感じ取る最初の儀式。
  11. ガイドブック1つで、旅行の質はまったく異なる。
  12. 添乗員が観光地の話をしてくれても、あえてガイドブックを開いて調べる。
  13. 海外旅行のガイドブックは、初心者マークと同じ。
    持って歩くことを恥ずかしがらない。
  14. 「恥をかきに行こう」と思うほうが、旅行はさらに楽しめる。
  15. 看板に書いてある文字を、声に出して読んでみる。
  16. 一見無駄とも思える、海外でわざわざ母国料理を食べる真意。
  17. 海外に行ったなら、海外らしく現地の食文化を堪能する。
  18. 持ち物は少ないほうがいい。
    買い物を楽しむ機会が増えるから。
  19. 風景が見える屋外で一休みすれば、細かい部分まで見る余裕が生まれる。
  20. そのときその場でしかできないオプションは、申し込んだほうがいい。
  21. 行きと帰りに経由する国があれば、ついでに観光もしてしまえ。
  22. 旅先での悪天候は、恵まれたものと考える。
  23. 語学力があれば、海外旅行はもっと楽しめる。
  24. 時差ぼけにならない鉄則。
    到着したら、あくまで現地時間に合わせて行動する。
  25. 中途半端な仲の友人と行く海外旅行は、中途半端になりやすい。
  26. 旅先の感動は、常にライブ。
    完全に同じ感動は二度と味わえない。
  27. 旅行を楽しめるかどうかは、体力と足腰にかかっている。
  28. 迷った選択肢があれば、予算の許すかぎり、両方頼めばいい。
  29. ホテルをけちると、旅行全体の質が低下する。
  30. ガイドブックに載っていない穴場は、ホテルの人に聞け。

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