海外に行ってからの楽しみの1つに、海外で提供されている母国料理があります。
ぜひ海外に行ったら、母国の料理を食べてほしい。
「なぜわざわざ海外にまで行って母国料理を食べるのか。それなら帰国してからいくらでも食べられるだろう」と思います。
本来なら、せっかく海外に行きますから、現地の料理を食べるのが筋でしょう。
韓国に行ったなら、朝昼晩、韓国料理。
イタリアに行ったなら、朝昼晩、イタリア料理。
アメリカに行ったなら、朝昼晩、アメリカ料理です。
海外にいますから、海外旅行らしく現地の食事を堪能すべきと思われます。
海外で母国料理を口にするのは、時間とお金の無駄になる……。
と思っていると、そうとも限りません。
無駄ではありません。
実は、海外でしか食べられない母国料理もあります。
海外に行ったときに食べる母国料理と、自分の国で食べる料理と比べてみましょう。
「おや。何か味が違うぞ」
どこか微妙な違いがあります。
たしかに母国料理と言えばそうですが、何か癖があるはずです。
その違いを楽しんでください。
その違いこそ、現地の人向けにアレンジされている部分です。
いくら母国の料理とはいえ、海外で提供されている以上、その土地の人の舌に合うように作られています。
その違いこそ、現地の人が好む味です。
塩からいなら、現地の人は塩からいものを好むのでしょう。
淡泊な味なら、現地の人は淡泊な味を好むのでしょう。
研究や勉強として、その違いを楽しむのも、海外だからこそできる面白さです。