私は普段、海外旅行に行くときには、本を持っていきます。
「わざわざ旅行のときくらい、本を持っていかなくても……」
私も最初、そう思っていました。
しかし、あなたも海外旅行を経験したことがあると、なんとなく意味がわかるのではないでしょうか。
海外旅行は、本当に「待ち時間」が多いのです。
私は、国際空港まで行くために、まずバスに乗ります。
乗車時間は、1時間以上かかるものです。
何もしないのは時間がもったいないので、空港に着くまでの間、本を読みます。
国際空港に到着して、搭乗手続きが終わります。
飛行機の出発時間まで暇なので、本を読みます。
飛行機に乗って、現地に到着するまでの時間も、暇なので本を読みます。
現地に到着すれば、ホテルに向かうためタクシーやバスを使います。
ホテルに到着するまでの時間も暇なので、本を読みます。
こうした時間をかき集めると、海外旅行先にもよりますが、半日、あるいはそれ以上「待ち時間」ができるのです。
これだけの時間があれば、本は何冊も読めてしまいます。
驚いたことに、これでもまだ「行きだけ」の話です。
まだ「帰り」がありますから、この2倍の時間ができるということです。
1回の海外旅行で、待ち時間があまりに多いと思いませんか。
もちろん現地での旅行中も、バスに乗っている時間やテーマパークの行列で待っている時間など、暇な時間がたくさんあります。
旅先で本を持参していると、さまざまな場面で役立ちます。
私は今まで何度も海外旅行に行きましたが「待ち時間」が多いのです。
海外旅行で2泊3日でも、実は「待ち時間」が大半を占めています。
ある日、この事実に気づき、海外旅行には本を持っていくようになったわけです。
たくさん本を入れているので、初めはカバンが重い状態です。
カバンが重いので、税関で検査されたことがありました。
中を開けると、本ばかり入っているので笑われたことがあります。
初めは本で重いのですが、読み終わった本から捨ててしまうので、旅の帰りにはカバンが軽くなっています。
軽くなったカバンに、お土産を入れて、ちょうどよくなるのです。