私は本を書くときには、いきなり途中から読み始めてもわかる内容であるよう心がけています。
一つ一つの項目で始まり、簡潔にまとめています。
最初から順番に読み進める必要のない内容にしています。
自分のためであり、読者のためです。
読者が必ずしも、1ページ目から読むとは限りません。
どこから読み始めるかわかりません。
1ページごとに、内容は完結させるようにしています。
それは文章を読みやすくわかりやすくするためです。
1ページごとに内容は完結させるように心がけることで、私も文章をシンプルにまとめることができるようになります。
そういう切り口のほうが読みやすく、読んだという達成感があり、読後感がよくなります。
総じて、読者のためにつながります。
途中から読み始めるとわからなくなる内容でしたら、著者の配慮不足です。
「初めから読め」と強制している著者の内容は、それまでです。
物語系の内容でしたら仕方ないのですが、一般的な著書はどこから読み始めてもわかる内容にしておくことが大切です。
本当に読者のことを考えている著者は、そこまで配慮するものです。
読者のために本を書いているのですから、読者がどこから読み始めても内容がわかるようにしておくことが最低限のマナーです。
それが配慮できない作家なら、それまでです。
読者を配慮できない作家ですから、書いている内容も大したことがないに違いありません。
読者のことを配慮せず書いているのですから、内容も難解であり、複雑で、わかりにくいことでしょう。
本当に素晴らしい著者は、読者のために書いており、どこから読み始めてもわかる内容にしています。
1つの項目ごとに完結されています。
読み始めやすく、読みやすく、読後感がよくなります。
私は自分が書く側になったとき、読書をする際も、そういう本を選ぶようになりました。
書く側になると、書く側の心理がよく感じられます。
どこから読み始めてもわかるような本は、著者が一生懸命に読者のことを考えているからだとわかったのです。
自分が読む本も、そういう本を選んで読むようになりました。