私がアメリカに留学していたころ、面白い光景があったのでご紹介します。
24時間のフィットネスクラブに通っていたときのことです。
仕事帰りのビジネスマンが、ウォーキングマシンでランニングをしながら読書をしている光景を目にしたことがあります。
忙しい仕事があったというのに、帰りにフィットネスへ行き、体の管理をするところまではいいのです。
さらに加えて、読書をしていたという光景に驚きました。
ウォーキングマシンに乗って読書をしている人が、意外に多くて印象的でした。
事実、アメリカのエグゼクティブほど、自分が忙しいときを利用して読書をしています。
読書をするなら、時間があるときより忙しいときのほうが効果的です。
頭の回転が速くなっているからです。
忙しい仕事をしているときは、一種の興奮状態になり、頭の回転が速く回っています。
頭の回転が速くなっている状態を利用して読書をすれば、いつもより速く読むことができ、吸収力がよくなります。
「仕事を頼むときは忙しい人に頼め」という言葉があります。
原理原則は同じです。
忙しい人ほど、リズムに乗って頭の回転が速くなっているので、仕事をお願いしたほうが短時間で処理してくれます。
暇な人は時間があっても、頭の回転が遅くなっているので、お願いしてもなかなか処理してくれません。
動き始めるまでに時間がかかる新幹線と同じです。
すでに動いている人にお願いしたほうが速い。
あなたは、読書は時間があるときにしようと思っているのではないでしょうか。
忙しくて時間がないときほど、読書のベストタイミング。
すでに頭の回転が速く回っていますから、そういうときこそ読書をする絶好のチャンスです。