真面目な人は、読書をするときに、最初の1ページ目から順番にめくって読んでいきます。
生真面目な人は「最初から1ページずつ読まないといけない」という意識があります。
たしかに読書は読書です。
間違ってはいません。
しかし、最初のページが一番面白い内容とは限りません。
途中にあるかもしれませんし、最後のページにあるかもしれません。
興味のあるところから、いきなり読んでいいし、そのほうが身につきやすくなります。
歴史の教科書を、初めから真面目に読み始める人は、最後のほうでは息切れしてしまいます。
ちなみに私も、歴史の教科書を最初のページから読み始める人間でした。
私が受験勉強で失敗した原因の1つです。
はじめのページから順番に取り組んでしまったことで、長続きせず、興味や関心が冷めてしまったのです。
今思えば、歴史を苦手にさせる原因でした。
縄文・弥生時代は歴史の授業では、出題率が低いところです。
そのうえ、あまり面白くありません。
歴史の勉強で面白くなるのは、戦国時代や幕末のころです。
歴史がひっくり返る場面です。
またこういうところこそ、テストでも出題率が高くなります。
日常会話でも、この時代の話は頻繁に出てきます。
面白いところから、いきなりページを読み進めたほうがいい。
もし、歴史の本を1ページ目から順番に読み始めると、だんだん疲れてきます。
面白い部分にたどり着く前に、教科書を投げてしまいます。
はじめの1ページ目から真面目に読んでいく人に限って、本の最後のほうでは疲れ、大事なところを見落としてしまいます。
私の場合、そういう失敗を何度もしてきたので、よくわかります。
興味のあるところ、関心のあるところ、面白そうなページを開いて、いきなり読み始めましょう。
読書をするときには、まず目次を見ます。
面白そうだなという項目から、読んでいけばいいのです。
最初から順番に読むのではありません。
初めから順番に読まなければいけないというルールはないし、気にしなくていい。
面白そうなところから、いきなり読めばいいのです。
こういう読み方は、一見効率が悪そうですが、やってみると意外に吸収率が高いことに気づきます。
注意や関心が、焦点に合っているからです。
いきなり途中からでも、内容はわかるものです。
むしろ読書が長続きします。
歴史の勉強で成功する人は、歴史の面白いところからいきなり読み始める人なのです。