道でつまずいて転んだ。
ドアを閉めるとき、指を挟んでしまった。
料理で刃物を扱うとき、うっかり指を切ってしまった。
小さなけがをしたら、痛くて嫌な気持ちになるでしょう。
「最悪。ついてない。どうしよう」と嘆く。
じんじんする痛みがあって、いらいらします。
自分の身に降りかかった災難を恨むかもしれません。
しかし、小さなけがをしたら喜びましょう。
「大けがでなくてよかった」と。
想像してみてください。
道でつまずいて転んだとき、打ち所が悪ければ、骨折していたかもしれません。
ドアに指を挟んでしまったとき、閉め方がもっと強ければ、指が切断されていた可能性もあるでしょう。
料理中うっかり指を切ってしまったとき、もっと角度が悪ければ、大出血で大変なことになっていたかもしれません。
小さなトラブルですが、状況によっては、大惨事になっていた可能性もあるのです。
だから「小さなけがでよかった」と喜べます。
けがをしたことは残念ですが、まだ軽い程度です。
けがとはいえ、傷口が残らない程度の、小さなけがでしょう。
治るまでに少し時間はかかりますが、時間さえあれば、元どおりになります。
傷口は痛いかもしれませんが、まだ耐えられる痛みであるだけよかった。
我慢できる程度の痛みなら、かわいいほうです。
仕事に集中していれば、傷口の痛みも忘れます。
傷口が悪くても、ばんそうこうを貼れば、気になりません。
小さな傷にくよくよしないこと。
くよくよしても仕方ありません。
「大けがでなくてよかった」と感謝したほうが、まだポジティブです。
ポジティブな気持ちでいるほうが、体の免疫力も高まって、治りも早くなります。
できれば、同じけがを繰り返さないよう、自分の振る舞いを見直すといいでしょう。
道を歩くときは、段差に注意する。
ドアは、ゆっくり閉める。
料理で刃物を使うときは、より慎重になる。
対策を立てておけば、けがをする確率を減らせます。