執筆者:水口貴博

履歴書の自己PRで注意したい30の書き方

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説得力を上げるコツは、2面性。

説得力を上げるコツは、2面性。 | 履歴書の自己PRで注意したい30の書き方

得意や強みをアピールするのが、自己PR。

ただし、得意や強みだけ強調する表現には要注意です。

都合のいいところばかり伝えても、なかなか信用してもらえません。

都合の悪いところは隠し、都合のいいことばかりを美化している印象があるからです。

欠点のない人間はいません。

すべての人に、何らかの欠点があります。

にもかかわらず、欠点が1つもないような紹介の仕方は、不自然に感じます。

「そんな完璧な人間はいるはずがない。都合のいい話ばかりをしているのだろう」

疑われ、かえって信頼を下げてしまうのです。

では、どうするか。

説得力を上げるコツは、2面性です。

良い面だけ強調させるのではなく、悪い面も紹介するようにしましょう。

「悪い面を紹介すると、評価が落ちるのではないか」と思いますが、実際は評価が落ちるどころか、上がる傾向があります。

世の中の物事には、2面性があって普通。

良い面だけでなく悪い面も紹介すると、正直である印象が強くなるため、強い説得力が生まれるのです。

たとえば、次のような表現は、いかがでしょうか。

「私の性格は2面性があると考えています。悪く言うと、神経質。よく言えば、几帳面きちょうめんです」

「私には理屈っぽいところがありますが、逆に言えば、筋道を立てるのが得意であると考えています」

悪い面を紹介しているにもかかわらず、さほど悪い印象は受けないはずです。

むしろ良い面だけでなく悪い面も紹介したほうが、冷静に自己分析をできている印象がありますね。

良い面と悪い面を両方紹介したほうが、真実味が増すため、説得力を上げることができるのです。

履歴書の自己PRで注意したい書き方(26)
  • 2面性を通して、説得力を上げる。
応募書類に自分のブログのURLを記載し、アピールしてもよいのか。

履歴書の自己PRで注意したい30の書き方

  1. 自己PRは、自己紹介の一種。
  2. どんな経験が、自己PRのネタとして使えるか。
  3. 自己PRは、抽象的な言葉より、証明できる実績。
  4. 1行目に結論。
  5. キャッチフレーズのある自己PRは、心を動かす。
  6. なぜ、学んだ事実を伝えるだけでは、不十分なのか。
  7. 皆勤賞は、強力なアピールになる。
  8. 自己PRは、量より質。
  9. 自己PRは、あくまで仕事に生かせるものであること。
  10. 自己PRに、高校時代や中学時代の話を出していいのか。
  11. 自己PRは、自慢なのか。
  12. 「これなら誰にも負けない」という長所なら、1つでも十分。
  13. アルバイトの経験談は、目立ちにくい。
  14. アルバイトに励んでいたことをアピールするときの注意点。
  15. 残念ながら、ビジネスにおいて「控えめ」は、長所にならない。
  16. 3年以上続けているなら、平凡なことでも、実績の1つ。
  17. 自信と謙虚の理想的なバランスは、4対1。
  18. 大学時代に大きな結果を残せていないとき、自己PRはどう書くか。
  19. なぜ自己PRに、格言を含めてはいけないのか。
  20. 目標やビジョンのある自己PRは、より印象深くなる。
  21. 「具体的になっているか」だけでなく「抽象的ではないか」でも、考えたい。
  22. 体験談の目安は、自己PR全体の3割程度。
  23. 技能だけが自己PRではない。
    こだわり・信念・哲学も、立派な自己PR。
  24. 自己PRの説得力を上げるポイントは、他者からの評価。
  25. 描写できない自己PRは、印象にも残らない。
  26. 説得力を上げるコツは、2面性。
  27. 応募書類に自分のブログのURLを記載し、アピールしてもよいのか。
  28. 自己PRや志望動機が、履歴書と口頭で異なるのは、許されるか。
  29. 自己PRは完成して終わりではない。
    詳しく聞かれる準備もしておくこと。
  30. 好感が得られやすい自己PRの基本構成。

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