プレゼンで説得力を出したければ、意見を述べるだけではよくありません。
よくありがちな間違いは「私は○○だと思います」という言い方です。
発表者の意見はわかりますが、説得力としては乏しい。
個人がいいと思っているのは、なかなか強く心を動かされないのです。
聞き手が知りたいのは「みんなはどう思っているのか」です。
裏付ける「証拠」が欲しいのです。
こういうときに役立つのが「データ」です。
たとえば、新しいノートパソコンの提案をプレゼンで発表するとします。
商品に何が求められているのか。
発表者が「今、商品に求められている改良は『軽さ』です」と主張しても「本当かな」と疑います。
たしかに重要なのはわかりますが、果たして本当に一番重要なことなのか、説得力がありません。
そこで活用したいのが「データ」です。
たとえば、事前に消費者からのアンケートを採ります。
簡易的なアンケートであろうと、立派なマーケティング・データになります。
集めたデータを、プレゼンの際、一緒に発表するようにするのです。
※複数回答のため重複あり。
一桁の細かい数字まで見せます。
細かいアンケート結果から、生々しい現実味が伝わってきます。
このデータを見せた後に「今、商品に求められている改良は『軽さ』です」と言えば、強い説得力があります。
データが証拠になるからです。
説得力は、やはりデータです。
細かい数字を出すと、聞き手はうなずき始めるのです。
もちろん新商品の開発などは、直感を頼りにする場面もあります。
しかし、多数の人を説得させる場合、やはりデータ以上に強い説得力はありません。
あなたのプレゼンには、意見ばかりになっていませんか。
意見だけで説得しようとするのは限界があります。
統計データやアンケートデータなど、使えるデータはどんどん使うべきです。
特に男性の場合は、データを重視する傾向があるので、有効です。
人間は、数字によって説得されるのです。