公開日:2013年11月23日
執筆者:水口貴博

業界研究をする30の方法

  • 企業研究の前に、
    業界研究。
業界研究をする30の方法

企業研究の前に、業界研究。

最初からすべての企業を調べるのは、あまりにも大変です。
企業とはいえ、星の数ほどあります。
すべての企業を1つずつ調べるのは、手間暇がかかりすぎるため、現実的ではないでしょう。

業界研究・企業研究に欠かせない、10の情報源。

業界研究・企業研究に欠かせないのは、情報源です。
主要な情報源は、主に10種類。
情報源を最大限に生かすことで、より多くの情報を入手できるでしょう。

業界地図と業界本の違いとは。

業界地図と業界本。
どちらも「業界」というキーワードが含まれているため、似ているように思えますが、内容は違います。
・業界地図

業界研究は、筆記試験や面接の対策でもある。

業界研究の中でも、特に押さえておきたいポイントがあります。
業界の構造や問題点の把握です。
どんな業界でも、構造と問題点は必ずあります。

情報を知るのは怖いが、情報を知らないのは、もっと怖い。

情報を知るのは、怖い一面もあります。
ポジティブな情報ばかりとは限りません。
中には、ネガティブな情報もあります。

どんな情報も、主観が混じっている可能性がある。

どんな情報にも、主観が混じる可能性があります。
「主観が混じる」とは、情報の認識や評価が、発信者の価値観などによって、ねじ曲げられるということです。
もちろん信頼のおける情報源ほど、間違いは小さいはずですが、絶対ではないと考えることです。

偏見や先入観は、自由な思考を妨げる。

業界研究や企業研究では、偏見や先入観を一度忘れましょう。
20年ほど生きていれば、業界や企業に対する知識が、ある程度蓄積されているはずです。
「A業界は成長しつつあり、B業界は衰退しつつある」

大切なのは、その業界と一生付き合っていく覚悟。

就職活動といえば「企業に就職」という意識を持ちがちです。
もちろん「企業に就職」で正しいのですが、その前に「業界に就職」という意識を持つことが必要です。
大切なのは、その業界と一生付き合っていく覚悟です。

ニュースの確認も、業界研究の1つ。

「業界研究として、何から始めていいのかわからない」
そんなときは、まずニュースの確認から始めましょう。
天気情報やテレビ番組などではありません。

やりがいのある仕事を他人に聞くのは、ナンセンス。

「やりがいのある仕事は、何ですか」
「どんな仕事が、やりがいを感じやすいですか」
こんな質問は、ナンセンスです。

最初から、完全に向いている仕事を探すのは難しい。

就職活動では、自分に向いている仕事を探すことが大切です。
自己分析をした後、業界研究や企業研究をして、自分に向いている仕事を見つけようとします。
基本的であり、最も安全な進め方ですね。

やりたいことを基準にすれば、就職活動の幅はもっと広がる。

就職活動では、希望する業界や業種を明確にすることが大切です。
希望を明確にするから、就職活動の方向性が定まり、効率もよくなります。
「外資系の仕事がしたい」という希望があれば、企業の絞り込みができます。

やりたい仕事はあるが、適正に不安がある場合の考え方。

就職活動で重視したいのは、やりたいことです。
自分がやりたい仕事のほうが、慣れも早く、スムーズに対応できるでしょう。
やりたい仕事を選ぶのは、まっとうな手段です。

知らない用語に出会っても、放置しない。

業界研究や企業研究の際、知らない用語に触れることがあります。
知らない用語に出会ったとき、放置するのは良くありません。
意味をきちんと調べましょう。

関連業界を見落としていませんか。

就職情報サイトを利用する際、希望業界を選択します。
すると、業界に属した企業がたくさん表示されるでしょう。
その中から自分に合った企業を探しますが、ここに盲点があります。

初任給より重要なのは、昇給率。

業界研究や企業研究で確認する項目の1つが、初任給です。
初任給は、業界や企業の状態を知る目安になります。
成長に向かう業界や企業では初任給も高く、衰退に向かう業界や企業では初任給も低くなる傾向があります。

業界の平均年収に、惑わされるな。

業界研究の途中で、誰もがある衝撃的な事実に気づきます。
業界によって、平均年収に大きな差があるのです。
成長業界は、平均年収も低くなりがちです。

安定だけが、就職ではない。

安定を求めて、就職していませんか。
大企業・人気企業・公務員などです。
たしかに大きな船は、安定します。

古い情報は、役立つどころか、毒になるリスクがある。

業界研究や企業研究の際、心がけたいことがあります。
必ず最新版で学ぶことです。
就職活動にはお金がかかります。

希望の職種が複数あって迷うときの対処。

希望の職種は、できれば絞ったほうがいいでしょう。
時間も体力もお金も、有限です。
絞ったほうが、限りある資源を有効に活用できるため、就職活動も進めやすくなります。

職種を志望しても、就職できると限らないのが、就職活動の難しさ。

自分にふさわしい職種を考えるとき、1つ注意したいことがあります。
職種を志望しても、就職できると限らないことです。
たとえば、志望する職種の競争倍率が高ければ、厳しい就職活動が予想できます。

憧れは、就職してしまえば、冷める覚悟をしておく。

憧れを持つことは、悪いことではありません。
ある仕事に対して「素晴らしい」「かっこいい」「きれい」などの憧れがあるでしょう。
憧れがあれば、就職活動の底力も出るはずです。

「できるはずがない」ではなく「できるかもしれない」と考える。

業界研究の際「できるはずがない」と思っていませんか。
明らかに自分に合っていないとわかる業界なら、見向きもせず、素通りしてしまいます。
「この業界は、自分には不向き」

進路が決まっていなくても、就職情報サイトに登録すべきか。

就職活動を始めるのは、大学3年ごろが一般的です。
ところが大学3年になっても、具体的な進路が決まっていない人も多いのではないでしょうか。
進学と就職で迷っている状態です。

口コミは、信じやすい一方、主観や誤解が混じりやすい。

あらゆる情報源の中でも、無意識のうちに信じやすいものがあります。
口コミです。
「Aさんは、Bさんと付き合っているらしい」

汗をかいて集めた情報で、本当の差がつく。

企業研究に、インターネットは大変便利です。
インターネット環境さえあれば、低価格で、誰もが手軽に情報を入手できます。
現在の就職活動では、インターネットは必須と考えていいでしょう。

余裕があれば、興味のない業界も見ておきたい。

業界研究で余裕があれば、興味のない業界も見ておくといいでしょう。
「興味のない業界を見ても仕方ない」と思うかもしれませんが、思わぬ副産物があるかもしれません。
業界研究の段階は、可能性を広げる段階でもあります。

国内にいながら、海外の求人情報を集める方法。

海外への就職を考えるとき、壁になるのは情報収集です。
まず最も手軽な手段は、インターネットです。
インターネットが普及している現代では、以前より海外企業への就職が容易になりました。

希望する業界や業種に確信が持てなくなったときの対処。

「自分は、本当にこの業界が合っているのだろうか」
「自分が志望する業種にもかかわらず、どことなく不安がある」
自分が希望しているにもかかわらず、本当にこれでいいのか、疑いが生じてしまう。

志望業界が複数あって、情報収集の余裕がない。
どう攻略するか。

人によって、志望業界が複数の場合もあるでしょう。
若いときほど、自分の可能性に挑戦したいと思い、志望業界が複数になることも多いはずです。
しかし、志望業界が複数にわたると、ある問題にぶつかります。

全文

プロローグ
1

企業研究の前に、業界研究。

企業研究の前に、業界研究。 | 業界研究をする30の方法

最初からすべての企業を調べるのは、あまりにも大変です。

企業とはいえ、星の数ほどあります。

すべての企業を1つずつ調べるのは、手間暇がかかりすぎるため、現実的ではないでしょう。

そこで必要なのが、業界研究です。

まず、世の中にある業界を知り、自分に合っている業界を見極めましょう。

大から小の順で進めるイメージです。

業界が決まれば、企業の数は絞られるため、企業研究の効率もよくなります。

業界研究は、業界地図にあたる本を1冊買って勉強すれば、おおむね把握できます。

業界の現状・将来性・特徴などが、大まかな全体像がわかるだけでも参考になるはずです。

業界は、浮き沈みの激しい世界です。

どんな業界なら自分を生かせそうかを想像しながら研究するのが、おすすめです。

自己分析の結果を手がかりにすれば、自分に適した業界を見極めやすくなるでしょう。

すでに希望の業界があったとしても、決め付けるのではなく、別の業界に目を向けてみましょう。

別の業界に注目すると、思いがけず興味が湧くかもしれません。

興味の湧く業界がなかったとしても、視野を広げる働きがありますから、無駄にはなりません。

さまざまな道を模索して、自分に合った道を選びましょう。

業界研究をする方法(1)
  • 企業研究の前に、業界研究をする。
2

業界研究・企業研究に欠かせない、10の情報源。

業界研究・企業研究に欠かせない、10の情報源。 | 業界研究をする30の方法

業界研究・企業研究に欠かせないのは、情報源です。

主要な情報源は、主に10種類。

情報源を最大限に生かすことで、より多くの情報を入手できるでしょう。

  1. インターネット

最も活用したいのは、やはりインターネットです。

企業のウェブサイト、就職情報をまとめたウェブサイト、そのほかニュース系のウェブサイトなどです。

インターネットに接続されたパソコンが自宅にあれば、さまざまな企業のウェブサイトに一瞬でアクセスできます。

また自宅のパソコンだけでなく、携帯電話端末も活用したいところです。

いつでもどこでもウェブサイトを確認できる環境があれば、効率よく情報を入手できます。

  1. テレビ

就職したい企業がテレビ番組で取り上げられることがあります。

企業にカメラが潜入することで、普段は見ることができない現場ややり取りなどを知ることができます。

興味のある企業を深く知るための、貴重なチャンスになるでしょう。

  1. 新聞

新聞は、企業情報の宝庫です。

記事の内容から、各企業の最新の動向を知ることができます。

上場企業なら、新聞の経済欄に、株価や最新ニュースなどが掲載されます。

筆記試験や面接で時事問題を問われることもあるため、新聞の確認は必須です。

  1. 雑誌

就職関係の週刊誌・月刊誌・季刊誌などです。

各業界や職種などの動向がまとめられているため、参考になる情報を効率よく入手できるでしょう。

  1. 書籍

業界地図・業界本などは、効率よく情報を入手できる手段です。

また、社長が自社について執筆した書籍があれば、ぜひ確認したいところです。

  1. 友人

都合で出席できなかった企業説明会があれば、友人を通して情報を入手できます。

友人との交流を深めることは、就職活動中のストレス軽減にも役立つはずです。

  1. OB・OG訪問

就職したい企業に勤める先輩から話を直接聞くことで、優良な企業情報を入手できます。

場合によっては、裏の情報を聞けることもあるでしょう。

  1. 企業説明会

社員に直接、話を聞いたり質問をしたりできるチャンスです。

  1. インターンシップ

学生が、一定期間、企業で仕事を体験する制度です。

職場で仕事をするため、具体的な情報を知ることができます。

社員になったときにイメージが湧きやすくなるはずです。

  1. 店舗見学

自分が客として、店舗に入ってみます。

客としてサービスを受けることで、店舗における企業活動の雰囲気を知ることができます。

工場見学を公開している企業なら、ぜひ利用してみるといいでしょう。

業界研究をする方法(2)
  • 10の情報源を、最大限に活用する。
3

業界地図と業界本の違いとは。

業界地図と業界本の違いとは。 | 業界研究をする30の方法

業界地図と業界本。

どちらも「業界」というキーワードが含まれているため、似ているように思えますが、内容は違います。

  • 業界地図

業界地図とは、世界地図のように、あらゆる業界を一目でわかる形にした本のことです。

情報の特徴は「広く浅く」です。

各業界の現在の事情・販売シェア・今後の動向予想など、全体像を眺める場合に適しています。

  • 業界本

業界本とは、その業界の詳しい事情を説明した本のことです。

1冊につき、1業界の内容になっているのが特徴です。

情報の特徴は「狭く深く」です。

業界地図と重なる内容もありますが、業界本は、さらに深く細かい内容が書かれています。

具体的な仕事内容・仕事で必要な能力・最新情報など、その業界に特化した専門内容です。

また、専門家による業界の現状や展望などが盛り込まれているのも特徴です。

興味のある業界をさらに深く知りたい場合は、業界本が適しています。

業界地図で就職したい業界を絞り込んだ後、業界本でさらに深く確認するのが、効率の良い順番です。

業界研究をする方法(3)
  • 業界地図と業界本の違いを、確認する。
4

業界研究は、筆記試験や面接の対策でもある。

業界研究は、筆記試験や面接の対策でもある。 | 業界研究をする30の方法

業界研究の中でも、特に押さえておきたいポイントがあります。

業界の構造や問題点の把握です。

どんな業界でも、構造と問題点は必ずあります。

たとえば、A社とB社が取引している構造。

少子高齢の時代によって、市場が縮小していく問題点などです。

こうした構造と問題点の把握が大切です。

単なる教養ではありません。

業界研究で得られた情報は、筆記試験や面接でも問われることがあります。

たとえば、面接で「この業界の問題点と改善策は、何だと思いますか」という質問をされたときです。

熱意と意欲を確かめるために、専門的な質問をされることは珍しくありません。

ここで、どれだけ詳しくスムーズに答えられるかです。

業界に精通していなければ、うまく答えることができません。

採用担当者は「本当に就職したければ、業界に詳しくて当然」と考えています。

つまり、業界研究とはいえ、筆記試験や面接の対策にもなっているのです。

就職を希望する業界ですから、興味を持って意欲的に調べましょう。

わからない用語があれば、放置せず、積極的に調べる姿勢が大切です。

詳しくなればなるほど、面接でも有利になります。

業界研究をする方法(4)
  • 「筆記試験や面接の対策でもある」という意識を持って、業界研究をする。
5

情報を知るのは怖いが、情報を知らないのは、もっと怖い。

情報を知るのは怖いが、情報を知らないのは、もっと怖い。 | 業界研究をする30の方法

情報を知るのは、怖い一面もあります。

ポジティブな情報ばかりとは限りません。

中には、ネガティブな情報もあります。

今まで良いイメージを抱いていた企業が、企業研究を進めるうちに、ネガティブな情報まで知ることがあります。

その結果、企業の印象が大きく変わることもあるでしょう。

時には、印象が180度変わることも、珍しくありません。

「知らなければ良かった」と思うこともあるかもしれません。

では、情報を知らなければいいのかというと、それは違います。

情報を知るのは怖いですが、情報を知らないのは、もっと怖いのです。

企業のことを知らないまま面接を受け、採用されたとしましょう。

入社してから、思わぬネガティブな一面を知っても、遅いのです。

すでに企業の一員となってからでは、前に進むしかありません。

自分に不都合な制度があっても、従わざるを得ません。

自分にできないことがあっても、できるようになるしかありません。

人生を後悔しないためにも、ネガティブな情報でも、知っておいたほうがいいのです。

ポジティブでもネガティブでも、情報は情報です。

どんな情報でも、価値があります。

情報の種類が、ポジティブであれネガティブであれ、情報は情報です。

情報の種類を問わず、今は積極的に集める努力をしましょう。

取捨選択は、あとからすればいい話です。

業界研究をする方法(5)
  • さまざまな情報を、積極的に入手する努力をする。
6

どんな情報も、主観が混じっている可能性がある。

どんな情報も、主観が混じっている可能性がある。 | 業界研究をする30の方法

どんな情報にも、主観が混じる可能性があります。

「主観が混じる」とは、情報の認識や評価が、発信者の価値観などによって、ねじ曲げられるということです。

もちろん信頼のおける情報源ほど、間違いは小さいはずですが、絶対ではないと考えることです。

友人から聞いた情報は、友人の主観が混じっている可能性があるでしょう。

新聞に書かれた情報は、記者の主観が混じっている可能性があるでしょう。

企業説明会で説明された情報は、社員の主観が混じっている可能性があるでしょう。

たとえ、OB・OG訪問でも、やはり先輩の主観が混じる場合があります。

情報を最初から完全に信じていると、誤った情報に踊らされ、本当に正しいことがわからなくなる場合があります。

どんな情報も「主観が混じっている可能性がある」という前提で考えることが大切です。

その事実を認識したうえで、情報を集めることが大切です。

さまざまな情報源から情報を集めたうえで、総合的に判断すれば、主観に惑わされにくくなります。

最終的には自分の判断で、情報の質を見極める力が必要です。

業界研究をする方法(6)
  • どんな情報も、主観が混じっている可能性を考慮する。
7

偏見や先入観は、自由な思考を妨げる。

偏見や先入観は、自由な思考を妨げる。 | 業界研究をする30の方法

業界研究や企業研究では、偏見や先入観を一度忘れましょう。

20年ほど生きていれば、業界や企業に対する知識が、ある程度蓄積されているはずです。

「A業界は成長しつつあり、B業界は衰退しつつある」

「大企業だから安定して、中小企業は不安定だろう」

「ベンチャー企業は勢いがあって、新しい挑戦をしている」

さまざまな予備知識があるでしょう。

しかし、ここが要注意です。

成長業界にある企業は、すべてが好調とは限りません。

成長業界でも、経営が厳しい企業もあります。

衰退業界でも、経営が好調な企業もあります。

こうした点は、企業にも当てはまります。

大企業でも経営が不安定なところもあれば、中小企業でも安定しているところもあります。

ベンチャー企業だから勢いのある経営とは限らず、のんびりした経営のところもあるでしょう。

業界や企業によって、事情はさまざまです。

偏見や先入観は怖い。

最初から思い込みがあると、余分な印象が加わるため、自由な思考を妨げます。

情報を誤認しやすくなり、業界研究や企業研究がスムーズにできなくなるのです。

最初は真っ白な気持ちで取り組みましょう。

「自分は何も知らない」「初めて勉強する」という初心で取り組んだほうが、良い出会いがしやすくなります。

業界研究をする方法(7)
  • 偏見や先入観を持たず、真っ白な気持ちで始める。
8

大切なのは、その業界と一生付き合っていく覚悟。

大切なのは、その業界と一生付き合っていく覚悟。 | 業界研究をする30の方法

就職活動といえば「企業に就職」という意識を持ちがちです。

もちろん「企業に就職」で正しいのですが、その前に「業界に就職」という意識を持つことが必要です。

大切なのは、その業界と一生付き合っていく覚悟です。

「自分に合わない」「気が変わった」などの安易な理由で業界を変えるのは、気をつけたほうがいいでしょう。

業界を変えるということは、生きる世界を変えるということです。

もちろん別の業界のほうが、新鮮味が強くて、新たな気持ちで歩める面もあります。

その一方で、勉強をやり直さなければいけない場面が多く、大きなロスも増えるでしょう。

人生を遠回りすることになり、収入面も精神面も不安定になった結果、人生のやりくりにも苦労するはずです。

一度その業界に入れば、転職で企業が変わることはあっても、一生付き合い続ける覚悟が必要です。

たとえ独立する場合でも、同じ業界内で独立したほうが成功しやすい傾向があります。

同じ業界だからこそ、今まで蓄積した能力や知識・技術・ノウハウなども生かしやすくなります。

一生付き合うかどうかという結果は別として、一生付き合うつもりになって選ぶことが大切です。

自己分析をしっかり行い、自分に合った業界研究を慎重に選びましょう。

業界研究をする方法(8)
  • 一生付き合うつもりで、業界を選ぶ。
9

ニュースの確認も、業界研究の1つ。

ニュースの確認も、業界研究の1つ。 | 業界研究をする30の方法

「業界研究として、何から始めていいのかわからない」

そんなときは、まずニュースの確認から始めましょう。

天気情報やテレビ番組などではありません。

確認してほしいのは、経済活動に関するニュースです。

「ニュースと言えば新聞」という考えもありますが、あくまで選択肢の1つです。

情報化の進んだ社会です。

ニュースが入手できるなら、媒体は何でもかまいません。

新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・インターネット。

自分に合った媒体から、ニュースを確認していきましょう。

1つの媒体より複数の媒体から情報を入手すれば、さらに効率的です。

特に確認したいジャンルは、政治・経済・金融です。

興味のあるニュースから確認を始めていいのですが、最終的には満遍なく確認できれば理想です。

ニュースとして読めば、時事を楽しめると同時に、業界研究にもつながります。

聞き慣れない用語が登場したときは、辞書やインターネットを使って調べます。

理解できない事情があれば、手間暇を惜しまず確認しましょう。

手間暇はかかりますが、無駄にはなりません。

こまめに調べる癖が、あとから大きな成長につながります。

そうした作業を繰り返していくうちに、各業界の雰囲気や流れがだんだん見えてきます。

ニュースの確認が業界研究になるのです。

業界研究をする方法(9)
  • ニュースの確認を日課にして、各業界の動きを知る。
10

やりがいのある仕事を他人に聞くのは、ナンセンス。

やりがいのある仕事を他人に聞くのは、ナンセンス。 | 業界研究をする30の方法

「やりがいのある仕事は、何ですか」

「どんな仕事が、やりがいを感じやすいですか」

こんな質問は、ナンセンスです。

やりがいを感じる仕事は、人それぞれです。

プログラミングが好きな人は、プログラムにやりがいを感じるでしょう。

一方、料理をつくることには無関心かもしれません。

料理が好きな人は、料理をつくることにやりがいを感じるでしょう。

一方、プログラミングには無関心かもしれません。

世の中のすべての仕事に、誰かがやりがいを感じる可能性があります。

やりがいのある仕事を他人に聞くのは、ナンセンスです。

誰かに尋ねても「そんなことは自分で考えてくれ」と言い返されるだけでしょう。

やりがいを感じる仕事は、自分しか知らない。

自分で見つけ、自分で深めることです。

業界研究をする方法(10)
  • やりがいを感じる仕事は、自分で考える。
11

最初から、完全に向いている仕事を探すのは難しい。

最初から、完全に向いている仕事を探すのは難しい。 | 業界研究をする30の方法

就職活動では、自分に向いている仕事を探すことが大切です。

自己分析をした後、業界研究や企業研究をして、自分に向いている仕事を見つけようとします。

基本的であり、最も安全な進め方ですね。

ただし、ここで注意したいことがあります。

最初から、完全に向いている仕事を探さないことです。

もちろん完全に向いている仕事があれば理想ですが、実際は非常に難しいでしょう。

完全に希望と一致した仕事や企業を探そうとすると、的が小さくなります。

もちろん的が小さくなればなるほど、具体性は増すのですが、的が小さくなりすぎるのです。

考えてみてください。

あなたが、世界でただ1人の人間です。

最初から、あなたのユニークな性格や能力に完全一致した仕事を探すのは、難しいはずです。

最初から、完全に向いている仕事を探すのは現実的ではないのです。

では、どうするか。

だいたい、向いていればいいのです。

向いていない部分もあるかもしれませんが、それは仕事をしているうちに向いてきます。

もしくは、向かせる努力をするのです。

社会人として仕事を始めれば「こんなはずではなかった」という点が出てきます。

社会に出て仕事を始めると、思いもよらない現実の連続です。

最初から完全に向いている仕事を始めたとしても、意外な展開が待ち受けているのは確実です。

仕事に過度な期待をしていると「こんなはずではなかった」と思い、大きなショックを受けます。

「だいたい自分に向いている」という考えのほうが、就職活動の選択肢が広がります。

就職後の困難でも、心構えができるため、挫折しにくくなるはずです。

業界研究をする方法(11)
  • 完全に向いている仕事ではなく、だいたい合っている仕事を探す。
12

やりたいことを基準にすれば、就職活動の幅はもっと広がる。

やりたいことを基準にすれば、就職活動の幅はもっと広がる。 | 業界研究をする30の方法

就職活動では、希望する業界や業種を明確にすることが大切です。

希望を明確にするから、就職活動の方向性が定まり、効率もよくなります。

「外資系の仕事がしたい」という希望があれば、企業の絞り込みができます。

このとき、よくありがちなトラブルがあります。

業界や業種を明確にするのはいいのですが、こだわりすぎていないでしょうか。

たとえば「英語を使いたいから外資系」という人がいるとします。

「外資系」という業界や業種が具体的になれば、商社を中心に就職活動を勧めればいいため、効率よくなるでしょう。

しかし、ここが落とし穴です。

英語を使う仕事は、外資系だけではありません。

英会話の先生も、英語を使います。

通訳や翻訳でも、英語を使います。

欧米人向けのツアーコンダクターでも、英語を使うでしょう。

英語を使うとはいえ、さまざまな業界や業種が考えられるのです。

業界や業種を明確にするのはいいのですが、こだわりすぎないことです。

基準にしたいのは、仕事内容です。

すなわち、何をやりたいかです。

やりたいことが先にあって、次に、それを実現できる業界や職種です。

やりたいことを基準にすれば、進むべき道が見えてきます。

その結果、よりふさわしい企業を見つけやすくなるのです。

業界研究をする方法(12)
  • 就職活動は「やりたいこと」を基準にして、考える。
13

やりたい仕事はあるが、適正に不安がある場合の考え方。

やりたい仕事はあるが、適正に不安がある場合の考え方。 | 業界研究をする30の方法

就職活動で重視したいのは、やりたいことです。

自分がやりたい仕事のほうが、慣れも早く、スムーズに対応できるでしょう。

やりたい仕事を選ぶのは、まっとうな手段です。

しかし、やりたい仕事ばかりが、就職活動の基準ではありません。

「やりたい仕事はあるが、適正に不安がある」という場合もあるはずです。

つまり「やりたいこと」と「できること」がぶつかる状態です。

こうした場合、どうすればいいのでしょうか。

すでにやりたい仕事があるなら、適正はひとまず置いて、自分の気持ちを優先させてみましょう。

適正は大切ですが、絶対ではありません。

適正は、仕事をしていくうちに習得できる場合が多い。

どんな仕事でも、長く続けていれば慣れてくるものです。

仕事の適正に不安があっても、やりたい仕事なら、根気と集中力が出るはずです。

その結果、適正がなくても、適正が生まれやすくなるのです。

自分の人生です。

やりたい仕事があるなら、自分の気持ちを優先させて考えるほうが、納得のいく道を歩みやすいでしょう。

ただし、注意点もあります。

やりたい仕事に進む場合は、やりたい仕事の現実もよく確かめておきましょう。

仕事の難易度や将来性などです。

どんな仕事でも、楽しい面だけでなく、苦しい面もあります。

仕事の実情を加味したうえで判断すれば、より現実的な就職活動ができるはずです。

業界研究をする方法(13)
  • 適正より、やりたい仕事を優先させる。
14

知らない用語に出会っても、放置しない。

知らない用語に出会っても、放置しない。 | 業界研究をする30の方法

業界研究や企業研究の際、知らない用語に触れることがあります。

知らない用語に出会ったとき、放置するのは良くありません。

意味をきちんと調べましょう。

キックオフ・PDCAサイクル・アウトソーシング。

売上高・売上原価。

販売管理費・一般管理費。

流動資産・固定資産。

粗利益・営業利益・経常利益・純利益。

財務諸表・貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書。

財務用語や経済用語などは、どの業界でも共通であるため、きちんと意味を調べたほうが安心です。

また、業界に特化した専門用語も見逃せません。

たとえば、IT業界なら、リレーショナルデータベース、クラウドコンピューティング。

薬品業界なら、ジェネリック医薬品。

流通業界なら、プライベートブランド。

不動産業界なら、デューデリジェンス。

生命保険業界なら、ソルベンシーマージン比率。

「調べるのが面倒」と思うかもしれませんが、就職したい業界に関係しているなら、調べて当然です。

少し難しい専門用語でも、興味を持ってきちんと調べましょう。

面接では、専門用語の意味を問われることがあります。

専門用語を知っていれば、その業界に興味を持っている証明になるでしょう。

小さな手間を惜しんだばかりに、選考が不利になるのは避けたいところです。

専門用語を知っているかどうかが、就職活動を左右することもあるのです。

業界研究をする方法(14)
  • 知らない用語に出会ったときは、放置せず、きちんと調べる。
15

関連業界を見落としていませんか。

関連業界を見落としていませんか。 | 業界研究をする30の方法

就職情報サイトを利用する際、希望業界を選択します。

すると、業界に属した企業がたくさん表示されるでしょう。

その中から自分に合った企業を探しますが、ここに盲点があります。

選択した業界しか表示されないことです。

当たり前と言えば当たり前なのですが、十分とは言えません。

人の興味関心は、その中心だけでなく、周辺にも及んでいるのが一般的です。

志望業界でなくても、志望業界に関連業界なら、意外に興味が出てくることは十分考えられます。

最初はあまり興味がなくても、企業名や事業内容を見ていくうちに、運命の出会いがあることはあり得るでしょう。

業界を選択した企業がすべてであると思い込んでいると、企業と出会うチャンスを逃す場合があるのです。

業界を選択する際は、関連業界も確認したほうがいいでしょう。

どこまで関連とするかは自分しだいですが、つながりがあると思われる業界は、念のため確認しておくと確実です。

対象とする業界を少し広げておくほうが、取りこぼしを防げます。

最終的に必要なのは、自分の目による確認です。

時間の許すかぎり、さまざまな業界を確認して、できるだけ多くの企業を確認するようにしましょう。

業界研究をする方法(15)
  • 業界を選択する際は、取りこぼしがないよう、関連業界も確認する。
16

初任給より重要なのは、昇給率。

初任給より重要なのは、昇給率。 | 業界研究をする30の方法

業界研究や企業研究で確認する項目の1つが、初任給です。

初任給は、業界や企業の状態を知る目安になります。

成長に向かう業界や企業では初任給も高く、衰退に向かう業界や企業では初任給も低くなる傾向があります。

初任給は、入社後の年収をイメージしやすくなる指標でもあるため、参考にする人も多いのではないでしょうか。

さて、ここで注意したいのは、初任給に対する固定観念です。

「初任給は高ければ良い」

「初任給が低いのは悪い」

そんな固定観念を持っていませんか。

ここが危ないのです。

初任給だけは、善しあしを判断できません。

注目してほしいのは、昇給率です。

初任給が低くても、昇給率が高い業界があります。

たとえば、金融業や保険業です。

金融業や保険業では、初任給は低くても、入社後に昇給率が高くなる傾向があります。

一方で、昇給が低い業界もあります。

たとえば、宿泊業や飲食サービス業などです。

宿泊業や飲食サービス業では、初任給も昇給率も低い傾向があります。

もちろんこれは参考であり、企業によっても大きく異なるため、一概には言えません。

給与面に限って言えば、昇給率は初任給より重要です。

昇給率が高ければ、初任給は低くても、生涯年収が多くなるでしょう。

給与面を確認するなら、初任給だけでなく、昇給率も確認したうえで判断することが大切です。

業界研究をする方法(16)
  • 給与面を確認するなら、初任給だけでなく、昇給率も確認する。
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業界の平均年収に、惑わされるな。

業界の平均年収に、惑わされるな。 | 業界研究をする30の方法

業界研究の途中で、誰もがある衝撃的な事実に気づきます。

業界によって、平均年収に大きな差があるのです。

成長業界は、平均年収も低くなりがちです。

衰退業界は、平均年収も高くなりがちです。

業界によって、かなり差があるため、驚いてしまうのです。

ここで、よくあるうっかりがあります。

人間は、どうしても数字で判断しがちです。

平均年収の高い業界は、その業界が輝いて見える傾向があります。

逆に、平均年収が低い業界は、その業界が安定に見える傾向があります。

平均年収の数字が、業界の魅力を数値化しているように感じてしまうのです。

多くの人が、自分の希望は無視して、とにかく平均年収の高い業界に引かれやすい。

ここが注意です。

あくまで業界の平均年収です。

平均年収の高い業界でも、稼いでいない人は稼いでいません。

平均年収の低い業界でも、稼いでいる人は稼いでいます。

あくまで平均年収であり、個人差があるのです。

大切なことは、自分がその業界に合っているかどうかです。

たとえ平均年収の高い業界でも、自分に合っていない業界なら、消極的になるため、年収も低くなるでしょう。

たとえ平均年収の低い業界でも、自分に合った業界なら、積極的になるため、年収も高くなるでしょう。

業界の平均年収に惑わされないことです。

年収は、個人の実力が大きく反映される部分です。

自分の軸を大切にしてください。

自分の人生の主人公は、自分です。

自分のやりたいことを中心に考えることで、自分にふさわしい業界が見えてきます。

業界研究をする方法(17)
  • 業界の平均年収に惑わされず、あくまで自分に合った業界を選ぶ。
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安定だけが、就職ではない。

安定だけが、就職ではない。 | 業界研究をする30の方法

安定を求めて、就職していませんか。

大企業・人気企業・公務員などです。

たしかに大きな船は、安定します。

頑丈で体力もあり、多少のトラブルや不景気の波が押し寄せても、乗り越えることができるでしょう。

しかし、安定しすぎるのも、考えものです。

大きな船に乗っていれば、人は怠ける傾向があります。

「自分がサボっても、ほかの誰かがしてくれるだろう」と思ってしまうのです。

自分が企業の歯車の一部として扱われているとわかれば「自分はさほど重要ではない」と気づきます。

向上心や積極性などが衰えやすくなるでしょう。

また、企業の規模が大きいからこそ、1人当たりの重要性が低くなり、働く実感も得られにくくなるでしょう。

安定だけが、就職ではありません。

多少の不安定でいいのです。

世の中に、本当の安定はありません。

不安定が多少あるほうが、身が引き締まり、かえって安定します。

中小企業のほうが、自分が企業を引っ張っている実感も得られやすくなるでしょう。

そのことで、働く意義を見いだして、人生が充実するのです。

大企業・人気企業・公務員以外の選択肢にも、注目してみましょう。

中小企業・零細企業・ベンチャー企業などです。

見方や考え方を変えれば、大きな可能性が眠っていることに気づくはずです。

業界研究をする方法(18)
  • 大企業・人気企業・公務員以外の選択肢にも、目を向ける。
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古い情報は、役立つどころか、毒になるリスクがある。

古い情報は、役立つどころか、毒になるリスクがある。 | 業界研究をする30の方法

業界研究や企業研究の際、心がけたいことがあります。

必ず最新版で学ぶことです。

就職活動にはお金がかかります。

書籍を購入する際、少しでも出費を抑えようと、古本を求める人も多いのではないでしょうか。

古本屋に行けば、安く本を手に入れられます。

半額の本もあれば、10分の1の値段の本もあります。

もちろん節約は大事なのですが、ここは節約すべき点ではありません。

古い情報は、役立つどころか、毒になるリスクがあるからです。

業界は、たった1年で急変することがあります。

構造が変わったり、問題点が増えたり減ったり消えたりなどです。

企業の資本金・従業員数・事業内容なども、1年で急変することがあります。

古い情報が役立たないのでは、学ぶ意味がありません。

古い情報を学んだ結果、筆記試験や面接で場違いな答えをすれば、やはり印象が悪いのです。

最新版の書籍は定価で購入することになりますが、必要な出費と考えましょう。

今この瞬間も、業界の状況は、少しずつ変わっています。

業界研究や企業研究では、多少の出費は必要と考え、最新版で学ぶ姿勢が大切です。

業界研究をする方法(19)
  • 業界研究や企業研究では、最新版で学ぶ。
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希望の職種が複数あって迷うときの対処。

希望の職種が複数あって迷うときの対処。 | 業界研究をする30の方法

希望の職種は、できれば絞ったほうがいいでしょう。

時間も体力もお金も、有限です。

絞ったほうが、限りある資源を有効に活用できるため、就職活動も進めやすくなります。

しかし、希望の職種とはいえ、複数ある場合もあります。

アパレルにも興味があるが、マスコミにも興味があるという場合もあるでしょう。

商社に興味があるが、金融にも興味がある場合もあるでしょう。

希望の職種が複数あって迷うなら、無理に1つに絞る必要はありません。

両方を選べばいいのです。

迷うのは、それぞれに魅力を感じている証拠です。

就職活動の範囲は広がりますが、両方選べば、両方の可能性を生かせます。

おそらく就職活動を進めるうちに、何らかの手応えを感じるでしょう。

調べていくと、思ったより厳しい現実を知ることもあるかもしれません。

思い描いていた現実とは違うことを知るかもしれません。

それらを知るためにも、やはり両方を選んで就職活動するほうが賢明です。

もし両方に内定が決まれば、それから1つに絞ればいいのです。

1つに絞るのは、それからでも遅くはありません。

迷う場合は、できるだけ可能性を広げた状態で、就職活動しましょう。

業界研究をする方法(20)
  • 希望の職種が複数ある場合は、両方を選んで就職活動する。
21

職種を志望しても、就職できると限らないのが、就職活動の難しさ。

職種を志望しても、就職できると限らないのが、就職活動の難しさ。 | 業界研究をする30の方法

自分にふさわしい職種を考えるとき、1つ注意したいことがあります。

職種を志望しても、就職できると限らないことです。

たとえば、志望する職種の競争倍率が高ければ、厳しい就職活動が予想できます。

努力は必要ですが、就職できる保証はありません。

最悪の場合、全滅ということも考えられます。

そこで考えておきたいのは、第2志望や第3志望の職種です。

第1志望の職種が難しければ、別の候補に挙げておくのです。

最初から職種を1つに絞るより、職種を複数まで広げて就職活動したほうが、可能性は広がります。

第1志望に近い職種から考えると、第2志望や第3志望を考えやすくなります。

第1志望の職種が難しくても、挫折することなく、別の候補を検討できます。

候補として挙げておくだけでも、視野や考え方が広がり、就職活動に余裕が生まれるはずです。

人生に影響する選択であるため、慎重な判断が必要です。

できるだけ自分を生かせるような職種を探しておきましょう。

業界研究をする方法(21)
  • 最初から第1志望だけに絞るのではなく、第2志望や第3志望の職種も考えておく。
22

憧れは、就職してしまえば、冷める覚悟をしておく。

憧れは、就職してしまえば、冷める覚悟をしておく。 | 業界研究をする30の方法

憧れを持つことは、悪いことではありません。

ある仕事に対して「素晴らしい」「かっこいい」「きれい」などの憧れがあるでしょう。

憧れがあれば、就職活動の底力も出るはずです。

しかし、憧れを持つのはいいのですが、別の覚悟も必要です。

憧れは、就職してしまえば、冷めてしまうことです。

憧れで就職した結果「憧れていたとおりの仕事だった」ということは、ほぼ皆無です。

ほとんどの場合「思っていた理想と違う」「こんなはずではなかった」という状況があります。

テレビや雑誌で見かけるのは、仕事の表面的な一部分にすぎません。

かっこいい様子や感動的な場面など、面白いネタになる部分を抜き出して、紹介しています。

結果として、私たちは「誤解した憧れ」を抱く場合があるのです。

どんな仕事でも、舞台裏は修羅場です。

汚いこと、苦しいこと、嫌なことがたくさんあります。

人間関係や企業同士の醜いトラブルや争いもあるでしょう。

その舞台裏を知らずして、憧れだけで就職するのは気をつけたい。

楽な仕事は、楽であるように見せているだけ。

かっこいい仕事は、かっこいいように見せているだけ。

きれいな仕事は、きれいであるように見せているだけ。

どんな仕事でも、そうです。

修羅場のない仕事なんて、ありません。

憧れを持つのは結構ですが、その憧れている仕事の舞台裏は、修羅場であると考えたほうが現実的です。

業界研究をする方法(22)
  • どんな憧れの仕事だろうと「舞台裏は修羅場」と認識する。
23

「できるはずがない」ではなく「できるかもしれない」と考える。

「できるはずがない」ではなく「できるかもしれない」と考える。 | 業界研究をする30の方法

業界研究の際「できるはずがない」と思っていませんか。

明らかに自分に合っていないとわかる業界なら、見向きもせず、素通りしてしまいます。

「この業界は、自分には不向き」

「こんな仕事は絶対にできない」

「自分がこの業界に就職するなんて、考えられない」

そうした意識が前提にあると、無意識のうちに無視してしまうものです。

しかし、本当に合っているかどうかはわかりません。

「できるはずがない」と思うことを「できるかもしれない」と考え直してください。

不向きであることを承知で、その業界で働いている自分を想像してみましょう。

スムーズに光景が浮かび、思いのほか、さまになっていることがあります。

なぜか楽しそうに仕事をしている様子が浮かぶかもしれません。

食わず嫌いが、いざ食べてみると「意外においしい」と感じるようなものです。

最初から無理だと思い込んでいると、いつの間にか、可能性を捨てている場合があります。

最初から「できるはずがない」と思い込むのは、好ましくない習慣です。

「できるかもしれない」と考えながら、その業界で働いているイメージをしましょう。

想像するだけですから、お金も時間もかかりません。

少し頭の中で考えてみるだけでいいのです。

自分の意外な可能性に気づくきっかけになるかもしれません。

業界研究をする方法(23)
  • 不向きであることを承知で、その業界で働いている自分を想像してみる。
24

進路が決まっていなくても、就職情報サイトに登録すべきか。

進路が決まっていなくても、就職情報サイトに登録すべきか。 | 業界研究をする30の方法

就職活動を始めるのは、大学3年ごろが一般的です。

ところが大学3年になっても、具体的な進路が決まっていない人も多いのではないでしょうか。

進学と就職で迷っている状態です。

進路が決まっていなければ、次の行動も決まりません。

さて、進路が決まっていなくても、就職情報サイトに登録すべきでしょうか。

正解は、登録すべきです。

進学と就職で迷っている状態とは、就職する可能性もあるということです。

就職する可能性がわずかでもあるなら、就職情報サイトに登録する意味があります。

いざ、就職にしようと決めてから登録するのでは、出遅れる場合があります。

たとえば、企業説明会の申し込みです。

申し込みには期限がありますが、キャンセルなら、あとからでもできます。

チャンスを逃してからでは、遅いのです。

進路が具体的に決まっていなくても、希望の業種や職種くらいはあるのではないでしょうか。

少しでも気になる企業があれば、せめて資料を請求するだけでもいいでしょう。

就職情報サイトに登録しておけば、さまざまな企業情報を得られるチャンスに恵まれます。

就職情報サイトからの情報が、進路を決める材料になることも考えられます。

就職活動は、出だしが肝心です。

進路が決まっていないからこそ、就職情報サイトに登録する価値があるのです。

業界研究をする方法(24)
  • 進路が決まっていない状態でも、就職情報サイトに登録しておく。
25

口コミは、信じやすい一方、主観や誤解が混じりやすい。

口コミは、信じやすい一方、主観や誤解が混じりやすい。 | 業界研究をする30の方法

あらゆる情報源の中でも、無意識のうちに信じやすいものがあります。

口コミです。

「Aさんは、Bさんと付き合っているらしい」

そんな噂を聞いて、証拠もないのに信じた経験が、学生時代にあるのではないでしょうか。

口コミは、信頼できる人のフィルターを通しているため、信じやすい傾向があります。

特に身近な友人の口コミは、信頼関係が結ばれているため、深く信じる傾向があります。

たしかに口コミも貴重な情報源ですが、愚直に信じるのも注意が必要です。

口コミが頼りになるのは事実ですが、絶対ではありません。

あくまで、口コミは口コミです。

口コミは、主観や誤解が混じりやすい特徴があることを意識する必要があります。

話をよく聞くと、事実ではなく、意見である場合が多い。

具体的なデータもなく、誤解である場合もあるでしょう。

「その人だから、そう感じるだけかもしれない」「間違った情報かもしれない」などの柔軟な考えが必要です。

たとえば、デスクワークをどう考えるかです。

机上の仕事が合っている人なら「快適」「楽しそう」「健全」などの印象を持つでしょう。

一方、運動を好む人なら「暗い」「地味」「不健康」などの印象を持つかもしれません。

どちらが正しいのかは関係ありません。

人それぞれなのです。

このとき「デスクワークは良い・悪い」などの口コミを愚直に信じると、考えが混乱します。

人それぞれですから、人によって答えが違います。

すべての情報には、主観や誤解が混じります。

特に口コミは、信じやすい一方、主観や誤解が混じりやすい。

このことを深く心に刻み、口コミと上手に付き合っていくことが大切です。

業界研究をする方法(25)
  • あらゆる情報源の中でも、特に口コミには注意する。
26

汗をかいて集めた情報で、本当の差がつく。

汗をかいて集めた情報で、本当の差がつく。 | 業界研究をする30の方法

企業研究に、インターネットは大変便利です。

インターネット環境さえあれば、低価格で、誰もが手軽に情報を入手できます。

現在の就職活動では、インターネットは必須と考えていいでしょう。

携帯電話端末も進化して、電波さえあれば、どこでも情報が入手できるようになりました。

実際のところ、インターネットさえあれば、多くの企業情報を集めることが可能です。

インターネットで、企業研究をするのはいいのです。

注意が必要なのは「企業研究がインターネットのみ」という状況です。

たしかにインターネットは企業研究に必須ですが、そこでは差ができません。

インターネットは便利ですが、結局は誰でも入手できる情報だからです。

誰でも入手できる情報では、差がつきません。

本当の差は、なかなか入手できない情報でつくのです。

すなわち、インターネット以外の手段です。

たとえば、企業説明会です。

社員が説明する場を直接確認することで、インターネットだけでは知ることができない雰囲気や印象などがわかります。

OB・OG訪問も重要です。

社員と直接会って話すことで、インターネットでは公開されていない情報を入手できるでしょう。

インターネットでは入手できない情報こそ、高い価値があります。

足を動かしましょう。

体を動かしましょう。

汗をかいて集めた情報で、本当の差がつくのです。

業界研究をする方法(26)
  • インターネット以外の手段で情報を集め、差をつける。
27

余裕があれば、興味のない業界も見ておきたい。

余裕があれば、興味のない業界も見ておきたい。 | 業界研究をする30の方法

業界研究で余裕があれば、興味のない業界も見ておくといいでしょう。

「興味のない業界を見ても仕方ない」と思うかもしれませんが、思わぬ副産物があるかもしれません。

業界研究の段階は、可能性を広げる段階でもあります。

最初はまったく興味がない業界でも、調べていくうちに、興味が出てくる可能性は十分考えられます。

たとえば、介護業界に興味がある人が、無関心の観光業界を調べた結果、だんだん興味が出てくるかもしれません。

IT業界と観光業界は「新しい冒険」という共通点があります。

まったく畑違いに思えますが、深い部分でつながりがあり、自分の潜在的な興味関心が刺激されることがあります。

共通点に注目しながら業界研究をすると、わくわくして面白くなるでしょう。

どんなところに、自分の可能性が隠れているかわかりません。

自分の可能性を発掘するためにも、時間の許すかぎり、業界研究は幅広く行うといいでしょう。

意外な業界で、思わぬ適正を見いだす可能性があります。

興味のない業界を調べた結果、やはり興味が出なくても、無駄にはなりません。

さまざまな業界を見て視野を広げておくことは、社会を理解する上において、今後の財産になります。

学生時代のうちに業界の知識を深めておけば、社会に精通した人材が育つでしょう。

業界研究をする方法(27)
  • 余裕があれば、興味がない業界も見ておく。
28

国内にいながら、海外の求人情報を集める方法。

国内にいながら、海外の求人情報を集める方法。 | 業界研究をする30の方法

海外への就職を考えるとき、壁になるのは情報収集です。

まず最も手軽な手段は、インターネットです。

インターネットが普及している現代では、以前より海外企業への就職が容易になりました。

勇気のある人は、ぜひ挑戦してみましょう。

インターネットを活用したアプローチは、主に次の3つがあります。

  1. 国内の就職情報サイト

まず盲点なのが、国内の就職情報サイトです。

国内の就職情報サイトにも、海外企業の求人情報が掲載されている場合があります。

海外にも事業展開をしている企業が、たくさん見つかるかもしれません。

  1. 海外の就職情報サイト

外国語が読めるなら、海外のウェブサイトを直接確認するといいでしょう。

インターネットは、世界中にアクセスできるため、こういうときこそ最大限に活用したいところです。

海外にも、就職情報サイトがありますから、利用すると便利です。

「就職情報サイト」という言葉を、その国の言語に翻訳して検索すれば見つかります。

就職情報サイトを活用すれば、国内にいながら、効率よく情報を収集できます。

  1. 企業のウェブサイト

企業のウェブサイトに直接アクセスして、採用情報などを確認します。

海外でも、インターネットなら、関係ありません。

会話に不安があれば、メールを使って問い合わせるとスムーズです。

メールなら、文章を考える時間があり、時差を気にする必要もないため、問い合わせやすくなります。

もちろん会話に自信があるなら、国際電話をかけて、現地の採用担当者と直接話すのもいいでしょう。

電話料金と時差に注意すれば、国際電話は便利な手段になるでしょう。

業界研究をする方法(28)
  • インターネットを活用して、情報収集する。
29

希望する業界や業種に確信が持てなくなったときの対処。

希望する業界や業種に確信が持てなくなったときの対処。 | 業界研究をする30の方法

「自分は、本当にこの業界が合っているのだろうか」

「自分が志望する業種にもかかわらず、どことなく不安がある」

自分が希望しているにもかかわらず、本当にこれでいいのか、疑いが生じてしまう。

矛盾した状況ですが、意外と多いパターンです。

無理もありません。

まだ仕事を始めていない段階ですから、自分にふさわしい選択であるか、不安が生じやすくなるのです。

さて、希望する業界や業種に確信が持てなくなったとき、どうすればいいのか。

こうしたときに、おすすめの対処があります。

迷ったら、近づいてください。

迷うのは、はっきりしていないからです。

遠くから確認していると、細部がよくわからないため、ぼんやりします。

判断が難しく、疑いが出てきます。

そのままの状態で、はっきりさせるのは難しい。

だから、近づいてみるのです。

近づけば、細部がよく見えるようになるため、善しあしの判断がしやすくなります。

業界に不安が生じれば、さらに多くの企業説明会に出席してみます。

業種に不安が生じれば、本屋に駆け込み、必要な情報を集めるといいでしょう。

疑問点があるなら、企業に問い合わせるのもOKです。

不安があるからこそ近づくのです。

抽象的なことが具体的になり、曖昧だったことが明確になります。

結果として、疑いが晴れ、確信が持てるようになるのです。

業界研究をする方法(29)
  • 迷ったときは、近づく。
エピローグ
30

志望業界が複数あって、情報収集の余裕がない。どう攻略するか。

志望業界が複数あって、情報収集の余裕がない。どう攻略するか。 | 業界研究をする30の方法

人によって、志望業界が複数の場合もあるでしょう。

若いときほど、自分の可能性に挑戦したいと思い、志望業界が複数になることも多いはずです。

しかし、志望業界が複数にわたると、ある問題にぶつかります。

情報収集の余裕がないのです。

志望業界が多ければ多いほど、対象になる企業も多くなります。

情報収集に、膨大な時間やお金が必要になるのです。

学生には、学業があります。

就職活動は大切ですが、時間をやみくもに消費するのも得策ではありません。

さて、どう攻略すればいいのか。

このときに助けとなるのが、友人です。

志望業界がいくつもあれば、友人のネットワークを最大限に活用しましょう。

人を通して得られた情報は、有益・無益の取捨選択がされているため役立ちます。

友人と情報交換をすれば、限られた時間を有効に活用できます。

たとえば、忙しくて企業説明会に出席できなくても、出席した友人から話を聞けば、情報を得ることができます。

しかも、内容をまとめた状態で教えてくれるでしょう。

友人の友人でもかまいません。

人脈をできるだけ幅広く活用して、効率を高めましょう。

就職活動の手応えを聞くだけでも、参考になるはずです。

就職活動は、友人と協力するほうが、はるかに効率よく進めることができます。

友人と協力することで、就職活動の意欲もさらに強くなるでしょう。

業界研究をする方法(30)
  • 友人のネットワークを活用する。

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