執筆者:水口貴博

履歴書の自己PRで注意したい30の書き方

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残念ながら、ビジネスにおいて「控えめ」は、長所にならない。

残念ながら、ビジネスにおいて「控えめ」は、長所にならない。 | 履歴書の自己PRで注意したい30の書き方

短所は、裏返せば、長所になります。

「頑固」は「こだわりが強い」と言い換えられます。

「人の話を聞かない性格」は「自主性の強い性格」と言い換えられます。

「変わった性格」は「独自の高い性格」と言い換えられます。

自己PRを作成するときは、自分の短所を長所として言い換えて表現するのがポイントです。

この手法を使えば、誰でも何らかの長所が見つかるでしょう。

さて、この考え方で進めたとき、多くの人がぶつかる問題があります。

「消極的」という短所についてです。

「消極的」という短所を言い換えれば「控えめ」です。

消極的な人は「控えめ」と言い換えれば、柔和な響きに聞こえ、アピールに使えると考えるのではないでしょうか。

ここなのです。

残念ですが、控えめだけは例外です。

ビジネスにおいて、控えめが長所になるのは難しい。

もちろん秩序を保つ上で、控えめが必要とされる場面も、一部には存在します。

話をスムーズに進めるために、言いたいことがあっても我慢しなければいけない場面もあるでしょう。

だからとはいえ、それはあくまで特殊な状況です。

控えめを特徴として前面に出すのは、避けたほうがいいでしょう。

ビジネスにおけるほとんどの場面では、積極性が求められます。

報告も連絡も相談も、積極的に行うものです。

会議でも、積極的に発言する。

プレゼンも商談も交渉も、積極性が大事。

自己主張しなければ、言いたいことが伝わらず、仕事にならないでしょう。

仕事とは、自ら問題を発見し、積極的に行動して、解決するのが基本です。

すべての企業が求めている基本は、積極的な人物です。

消極的を言い換えたくても、控えめとして表現するのは避けたほうが得策です。

履歴書の自己PRで注意したい書き方(15)
  • 「消極的」を「控えめ」という長所としてアピールするのは避ける。
3年以上続けているなら、平凡なことでも、実績の1つ。

履歴書の自己PRで注意したい30の書き方

  1. 自己PRは、自己紹介の一種。
  2. どんな経験が、自己PRのネタとして使えるか。
  3. 自己PRは、抽象的な言葉より、証明できる実績。
  4. 1行目に結論。
  5. キャッチフレーズのある自己PRは、心を動かす。
  6. なぜ、学んだ事実を伝えるだけでは、不十分なのか。
  7. 皆勤賞は、強力なアピールになる。
  8. 自己PRは、量より質。
  9. 自己PRは、あくまで仕事に生かせるものであること。
  10. 自己PRに、高校時代や中学時代の話を出していいのか。
  11. 自己PRは、自慢なのか。
  12. 「これなら誰にも負けない」という長所なら、1つでも十分。
  13. アルバイトの経験談は、目立ちにくい。
  14. アルバイトに励んでいたことをアピールするときの注意点。
  15. 残念ながら、ビジネスにおいて「控えめ」は、長所にならない。
  16. 3年以上続けているなら、平凡なことでも、実績の1つ。
  17. 自信と謙虚の理想的なバランスは、4対1。
  18. 大学時代に大きな結果を残せていないとき、自己PRはどう書くか。
  19. なぜ自己PRに、格言を含めてはいけないのか。
  20. 目標やビジョンのある自己PRは、より印象深くなる。
  21. 「具体的になっているか」だけでなく「抽象的ではないか」でも、考えたい。
  22. 体験談の目安は、自己PR全体の3割程度。
  23. 技能だけが自己PRではない。
    こだわり・信念・哲学も、立派な自己PR。
  24. 自己PRの説得力を上げるポイントは、他者からの評価。
  25. 描写できない自己PRは、印象にも残らない。
  26. 説得力を上げるコツは、2面性。
  27. 応募書類に自分のブログのURLを記載し、アピールしてもよいのか。
  28. 自己PRや志望動機が、履歴書と口頭で異なるのは、許されるか。
  29. 自己PRは完成して終わりではない。
    詳しく聞かれる準備もしておくこと。
  30. 好感が得られやすい自己PRの基本構成。

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