ニートにとって、大きな敵があります。
劣等感と焦燥感です。
自分は人と比べて劣っているという劣等感。
自分は人と比べて遅れているという焦燥感。
何をするにしても、この2つが常に大きな妨げになるのではないでしょうか。
ニートから脱出するためには、劣等感や焦燥感を克服する必要があると思われがちです。
もちろん理想を言えば、克服できるのが一番です。
劣等感があると、自分に自信が持てず、弱腰になってしまうでしょう。
焦燥感があると、いつも落ち着かず、不安な気持ちになるでしょう。
しかし、実際、劣等感や焦燥感を完全に克服するのは難しいです。
社会でうまくやっている人を、よく見てみましょう。
実のところ、ほとんどの人が、劣等感や焦燥感を抱えています。
会社員は、老後に不安を抱えているから、少ない給料で切り詰めた生活を送っています。
経営者も、不安定な経営に悩んでいるから、ぎりぎりの経営でも必死になっています。
スポーツマンも、将来の肉体の衰えに不安を感じているから、賢明にトレーニングしています。
うまくやっているのではありません。
うまくやっているように見えるだけです。
劣等感も焦燥感を見せないように生きている姿が、うまくいっているように見えるだけです。
すべての人が、劣等感や焦燥感を抱えながら、ぎりぎりの生活を送っています。
劣等感や焦燥感をなくそうと思う必要はありません。
劣等感や焦燥感を抱えながら生きていくのです。
劣等感や焦燥感を抱えながら生きていくことが、劣等感や焦燥感を小さくするコツです。
あなただけではありません。
みんな、一緒なのです。