ニートとは、何でしょうか。
ニートとは、造語です。
「Not in Employment, Education or Training」の頭文字を取って「NEET」と呼びます。
心理学で、ある不思議な実験がありました。
ニートの状況を表すであろう、心理学の実験です。
犬小屋と、犬1匹を用意しました。
すべてを自分のせいにするのは、よくありません。
「ニートになってしまったのは、自分に責任がある。すべて、自分が悪い」
人一倍、責任感が強い人なら、そう思う人もいるでしょう。
「もう無理」
「すでに限界」
そう思うのは、勘違いです。
ニートが「このままでいい」と思うのは、いいことなのでしょうか。
きちんと仕事をして、国に税金を納めていれば「このままでいい」という言い分もわかります。
幸せの基準は人それぞれですから、本人が「このままでいい」と思うのも自由です。
カーテンや窓を閉め切ったままでは、生活がどんよりします。
カーテンをしめたままでは、部屋が暗くなります。
窓を閉め切っていると、空気はよどんでいく一方です。
朝起きれば、着替えます。
さすがにパジャマのままでは、外にも出られませんし、汗くさいにおいもします。
気持ちも、緩んだままになるでしょう。
あなたは、妄想しやすい人ですか。
妄想しやすいかどうかも、性格の1つであり、個人差があります。
妄想しやすい人は、その性格に悩まされることがあります。
不安を感じるだけでも、体力や精神力を消耗します。
「仕事をしない自分は、情けない」
「老後はどうなるんだろう」
動かない生活が楽。
仕事のない生活が楽。
人間関係のない生活が楽。
ニートには、デジタルに触れる時間が多い傾向にあります。
代表は、テレビとパソコンです。
テレビは、楽です。
ちまたでは「就職難」という言葉がよく聞かれます。
「就職率が落ち込んでいます。過去最悪の就職難です」
「不景気で大卒の就職内定率が下がり、就職難の時代が続いている」
ニートから脱出するためには、励みが必要です。
励みがあれば「よし。頑張るぞ」という意気込みが出て、就職活動にも気合が入るでしょう。
さて、問題は何を励みにするかです。
「あなたの特徴を教えてください」
そう聞かれたとき、反射的に、できないことを考えていませんか。
自分の特徴と言えば「これができない」「あれもできない」など、できないことばかり考えるなどです。
「親の援助ばかりで生きている自分が恥ずかしい」
「仕事をしていない自分は、社会に情けない」
親や社会に申し訳ないと思います。
悩みをため込んでいませんか。
恥ずかしい悩みをため込んでいると、精神的によくありません。
悩みをため込み続けていると、今度は「悩みによるストレス」という悩みが増えます。
部屋でずっと閉じこもっていると「孤立している」という感覚が強くなります。
人と接するといえば、親くらい。
「世間から仲間外れにされている」という感覚を抱く人も、多いのではないでしょうか。
いつでも全力を出せばいいわけではありません。
全力を出したくても、全力を出せないときがあります。
たとえば、体調が悪いときです。
世の中の実情がわかってくると、すさんだ現実に気づくことがあります。
「世の中の社長たちは、金儲けしか考えていない」
「仕事をしても、こき使われるだけ」
精神疾患が原因でニートになっている場合、まず治療が優先です。
統合失調症、気分障害、不安障害などです。
精神疾患の治療の特徴は、治療に時間がかかることです。
まず、職業安定所に行くことを、目標としましょう。
ささいな目標ですが、大切な第一歩です。
到着するだけでいいのです。
職業安定所に向かうとき、どんな服装で行くかです。
私服でもいいのですが、おすすめではありません。
私服は、気持ちが緩みやすくなります。
仕事を始める前に、必ず考えることがあります。
「自分に仕事ができるのだろうか」です。
就職活動をする人なら、誰でも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
職業安定所では、さまざまな人がいます。
私服を着た人もいれば、スーツを着た人もいます。
若者もいれば、中年もいるでしょう。
職業安定所は、混み合っていることがあります。
これは、時代や規模に左右されます。
不況の時代には、失業が増えるため、職を探す人が増えます。
履歴書を書いた後「これでいいのだろうか」と不安になります。
未熟な自分では、履歴書の善しあしを客観的に判断するのは難しいでしょう。
あなたなら、履歴書の相談を誰にしますか。
残念ながら、すべての相談員が頼りになるとは限りません。
相談員によって、対応が大きく異なることがあります。
職業安定所で、職員に就職活動の相談をするときです。
「面接は自然体でいいだろう」
そう思いますが、ニートの場合、自然体で面接を受けるのは危険です。
ぼんやりした様子が伝わると、採用担当者も不安を抱くでしょう。
ニートは、空白期間がやっかいです。
履歴書に空白期間があると、採用担当者から「やる気がない人物」という先入観で見られる傾向があります。
その先入観を吹き飛ばすためにも、面接では、いつも以上にやる気を見せる態度がいいでしょう。
ある職場に、新人がやってくることになりました。
上司は、こう言いました。
「技術は足りないが、仕事をする姿勢だけはある」と。