執筆者:水口貴博

レストランで心がける30のワインマナー

18

2本以上ワインを飲むとき、おいしさを重視する適切な順番。

2本以上ワインを飲むとき、おいしさを重視する適切な順番。 | レストランで心がける30のワインマナー

フルコースでは、2本以上ワインを飲むことがあります。

基本的に、自分の好みや食事との相性で決めていきます。

その場の気分で適当に判断をするのもいいですが、ワインのおいしさを重視するならば、適切な順があります。

よりワインをおいしくいただくための、1つの参考にしましょう。

  • 白ワインを2本以上飲む場合

白ワインなら、辛口から甘口の順で飲みます。

もし最初に甘口の白ワインを飲んでしまうと、口の中が緩んでしまい、辛口の白ワインが味わいにくくなるからです。

先に辛口から飲むことで口の中が引き締まり、後に続く甘口の白ワインがいっそうおいしくいただけます。

  • 赤ワインを2本以上飲む場合

赤ワインなら、軽いタイプから重いタイプの順で飲みます。

先に重いタイプを飲んでしまうと、口に広がった重みのため、後に続く赤ワインの味が感じられにくくなるからです。

最初に軽いタイプを飲んでから重いタイプを飲むほうが、舌が順応しやすく、赤ワインの風味を味わいながら飲めます。

  • 白ワインと赤ワインの両方を飲む場合

最初に白ワインを飲んでから、赤ワインを飲むのが決まりです。

赤ワインには濃い味のタイプが多いのが特徴です。

先に赤ワインを飲んでしまうと、その後に飲む白ワインの風味は感じられにくくなります。

すっきりした白ワインを飲んだ後、深みのある赤ワインを飲むほうが、変化する舌に合わせて飲むことができるでしょう。

  • 年代の異なるワインを2本以上飲む場合

年代が若いワインから古いワインの順で飲むのが決まりです。

年代が古いほうが上質のものが多く、深い味わいを楽しみやすくなります。

時の流れを意識しながら飲むことで、ワインの味わいに加え、歴史的な深みも感じられることでしょう。

  • ランクが異なるワインを2本以上飲む場合

低いランクから高いランクのものへ順に飲むのがマナーです。

より高級なワインの味を引き立てるためです。

レストランで心がけるワインマナー(18)
  • ワインの飲む順番を、意識する。
ワインやシャンパンは、かき混ぜない。

レストランで心がける30のワインマナー

  1. レストランでのワイン選びを、すべてソムリエに任せるのはよくない。
  2. テイスティングを恥ずかしがらないで!
  3. ワインのテイスティングをするときの6つの手順。
  4. テイスティングで問題点があれば、交換をしてもらってもいい。
  5. なぜワイングラスは、左回りに回すのか。
  6. ワインを注いでもらうとき、ワイングラスを持ち上げないこと。
  7. 文字ばかりのメニューですぐ決められない。
    そういうときの解決法。
  8. ワイングラスについた口紅は、指でぬぐい、ナプキンで拭く。
  9. ワイン選びの定番。
    「魚料理には白、肉料理には赤」
  10. 「もう飲めない」とワインを断るとき、グラスの上に手をかざしてはいけない。
  11. ワイングラスの飲み口は、一定にする。
  12. 飲み残したワインボトルは、持ち帰ってもいい。
  13. 食前酒・食中酒・食後酒の目的と選び方。
  14. 「とりあえず」と言いながらオーダーするのは、給仕に失礼。
  15. ワイン選びに自信がないときには、給仕やソムリエに相談をする。
  16. ブランデーグラスの持ち方。
  17. ワインを自分たちでつぎ足さない。
  18. 2本以上ワインを飲むとき、おいしさを重視する適切な順番。
  19. ワインやシャンパンは、かき混ぜない。
  20. ワイングラスに、水を入れて乾杯をしてはいけない。
  21. ロマンチックな雰囲気を演出したければ、ロゼワインがおすすめ。
  22. レストランによっては、ワインの持ち込みが許可されているところがある。
  23. 乾杯のときに、グラスをかちんとぶつけない。
  24. 料理とワインのマリアージュの上手な楽しみ方。
  25. ソムリエとの会話を楽しむ上手なきっかけ作り。
  26. ワインボトル選びで、目安にしたい基準。
  27. ワインが飲みたくても飲めなかった、忘れられないトラブル。
  28. いくらテーブルマナーに慣れていたとしても、酔いつぶれては意味がない。
  29. ワインの一気飲みは、できるだけ控えたい飲み方。
  30. ワインのラベルは、写真同様、思い出の記念品になる。

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