執筆者:水口貴博

レストランで心がける30のワインマナー

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食前酒・食中酒・食後酒の目的と選び方。

食前酒・食中酒・食後酒の目的と選び方。 | レストランで心がける30のワインマナー

フルコースでお酒をオーダーするときには、3種類あります。

食前酒、食中酒、食後酒です。

個人が好きなものをオーダーすればいいのですが、テーブルマナーとして標準的な選び方があります。

「アルコール度数の弱いものから、徐々に強いものへと移行していく」というルールです。

食前酒は最も度数が低く、フルコースが進むにつれ、徐々にアルコール度数を上げていきます。

なぜかというと、それぞれのお酒の目的が異なるからです。

  • 食前酒の目的

食前酒の目的は「食欲を駆り立てること」です。

徐々にアルコールが、心拍数を上げ、どきどきします。

前菜と一緒にいただくことで、メインディッシュへの期待が高まり、食欲が湧いてきます。

前菜は色鮮やかなものが定番ですが、食前酒も色鮮やかなものが多いでしょう。

度数の低い食前酒としては「シャンパン」「シェリー」「カクテル」「ベルモット」などが代表的です。

  • 食中酒の目的

食中酒の目的は「料理を引き立てること」です。

魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインを選ぶのが基本です。

そうすることで、料理の味が引き立ち、よりおいしくいただくことができるのです。

食中酒としては「白ワイン」「赤ワイン」「ロゼワイン」が代表的です。

  • 食後酒の目的

食後酒の目的は「消化を助けること」です。

アルコール度数の強いお酒は、胃液の分泌を促す働きがあり、食後の消化がスムーズになります。

また、血管が膨張して血流が活発になり、脂肪燃焼を助けます。

度数の強い食後酒としては「ブランデー」「ウイスキー」「ジン」「リキュール」が代表的です。

さて、ここで上げたお酒の選び方は、あくまで一般的な例です。

お酒が苦手という人は、最後までアルコール度数の低いものにしましょう。

もしくは、無理にアルコール類をオーダーする必要もありません。

逆にお酒の好きな人なら、最初から度数の強いものを選んでもいいでしょう。

フルコース料理を最も楽しめるよう、最適なお酒の選び方を発見していきましょう。

レストランで心がけるワインマナー(13)
  • 食前酒は、アルコール度数の低いものを選び、徐々に度数を上げていく。
「とりあえず」と言いながらオーダーするのは、給仕に失礼。

レストランで心がける30のワインマナー

  1. レストランでのワイン選びを、すべてソムリエに任せるのはよくない。
  2. テイスティングを恥ずかしがらないで!
  3. ワインのテイスティングをするときの6つの手順。
  4. テイスティングで問題点があれば、交換をしてもらってもいい。
  5. なぜワイングラスは、左回りに回すのか。
  6. ワインを注いでもらうとき、ワイングラスを持ち上げないこと。
  7. 文字ばかりのメニューですぐ決められない。
    そういうときの解決法。
  8. ワイングラスについた口紅は、指でぬぐい、ナプキンで拭く。
  9. ワイン選びの定番。
    「魚料理には白、肉料理には赤」
  10. 「もう飲めない」とワインを断るとき、グラスの上に手をかざしてはいけない。
  11. ワイングラスの飲み口は、一定にする。
  12. 飲み残したワインボトルは、持ち帰ってもいい。
  13. 食前酒・食中酒・食後酒の目的と選び方。
  14. 「とりあえず」と言いながらオーダーするのは、給仕に失礼。
  15. ワイン選びに自信がないときには、給仕やソムリエに相談をする。
  16. ブランデーグラスの持ち方。
  17. ワインを自分たちでつぎ足さない。
  18. 2本以上ワインを飲むとき、おいしさを重視する適切な順番。
  19. ワインやシャンパンは、かき混ぜない。
  20. ワイングラスに、水を入れて乾杯をしてはいけない。
  21. ロマンチックな雰囲気を演出したければ、ロゼワインがおすすめ。
  22. レストランによっては、ワインの持ち込みが許可されているところがある。
  23. 乾杯のときに、グラスをかちんとぶつけない。
  24. 料理とワインのマリアージュの上手な楽しみ方。
  25. ソムリエとの会話を楽しむ上手なきっかけ作り。
  26. ワインボトル選びで、目安にしたい基準。
  27. ワインが飲みたくても飲めなかった、忘れられないトラブル。
  28. いくらテーブルマナーに慣れていたとしても、酔いつぶれては意味がない。
  29. ワインの一気飲みは、できるだけ控えたい飲み方。
  30. ワインのラベルは、写真同様、思い出の記念品になる。

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