公開日:2010年10月3日
執筆者:水口貴博

テーブルマナーの達人が心がける30の心得

  • テーブルマナーの上級者への道のりは、
    短い。
テーブルマナーの達人が心がける30の心得

テーブルマナーの上級者への道のりは、短い。

テーブルマナーは、覚えることがたくさんあります。
マナーの習得には、多くの時間がかかると思われます。
しかし、それは誤解です。

レストランの予約は、面倒とはいえ、しないほうがもっと面倒なことになる。

「レストランの予約は面倒だなあ」
私は最初、そう思っていました。
わざわざ電話をしなくても、直接行けばいいだろうと思います。

大きめの荷物やコートは、クロークに預けるのがマナー。

レストランに入店した際、受付から「お荷物をお預かりいたします」と言われることがあります。
持っている荷物の大きさにもよります。
フォーマルなレストランで大きな荷物を持って入店をした場合、確実に言われると思っていいでしょう。

案内されたテーブル席に座るときは、左側から。

給仕がテーブル席へ案内をして引いてくれた椅子には、左側から座るようにします。
右側から座れる状況でも、できるだけ左側から座るのがマナーです。
ところで、なぜ左側からなのでしょうか。

テーブルマナーにたけた人の皿には、1滴のスープも残らない。
どうやっているのか。

テーブルマナーにたけた人と食事をすると、必ず皿がきれいになっています。
1滴のスープすら残っていません。
普通に考えると、皿には多少スープが残っているものです。

食事がいっそうおいしくなるよう、できるだけ明るい話題を心がける。

食事中の会話にも、気を配るのが上級者です。
食事中「汚い話」や「下ネタ」などの話題は、食事の味を損ねてしまうため、控えるべきです。
周りの人の耳に入り、いつの間にか周囲を不愉快にさせてしまうこともあるでしょう。

上級者は「すみません」「落とす」という言葉は、あえて使わない。

「かちゃん」
ナイフとフォークを、うっかり落としてしまいました。
新しいものに交換をしてもらうため、給仕を呼びます。

食事中のげっぷ・くしゃみ・おならを少しでも防ぐ方法。

げっぷ・くしゃみ・おならは、不可抗力です。
人間の生理現象ですから、完全に防ぐのが難しいところですね。
欧米では、げっぷはおならより嫌われると言われるほどです。

熱い飲み物を飲むとき、一口目は軽く口をつけて、熱さを確認。

コース料理では、取って付きのカップに入った飲み物が出てくることがあります。
カップスープ型の食べ物や飲み物です。
また、デザートにホットコーヒーが出る場合もあるでしょう。

レストランで露骨なお金の表現は、できるだけ避ける。

レストランで食事をする際、一番気になることと言えば、やはり金額です。
平然な表情をしていても、心の奥底では金額を気にしている人も多いのではないでしょうか。
フォーマルなレストランでは、一皿の料理でも、いい値段です。

ステーキとライスを楽に食べる方法。

「え? そういう食べ方をしてもいいんだ。なるほど」
私がアメリカ留学中、洋食レストランでアメリカ人の面白い食べ方を見たことがありました。
初めて見たときは驚きましたが、合理的なやり方だなと感心しました。

知らない人が多い、ナイフレストが登場したときのマナー。

フォーマルなレストランでフルコース料理をオーダーすると、ナイフとフォークがずらりと並びます。
一皿ごとに使うカトラリーが異なるためです。
一皿が登場するごとに、並んだナイフとフォークの外側から使っていきます。

テーブルマナーの上級者は手を挙げずに、給仕を呼べる。
その方法とは。

給仕を呼ぶとき、どうしますか。
やはり多くの場合、手を挙げる場合が多いでしょう。
別にマナー違反でもなく、これでも正しいです。

苦手な食べ物があるときの上手な対処法。

テーブルマナーでは、きれいに食べるのが基本です。
できるかぎり食事を残すのはよくありません。
しかし、人間なら誰しも、1つや2つ苦手な食材はあるものです。

給仕との会話は、料理の味をより引き立てるためにある。

レストランでは、給仕との会話も大切です。
オーダーのとき、ふと気になったメニューがあれば「何だろう」と思います。
イタリア料理やフランス料理のメニューには、書かれている料理名を読んでも、想像が難しい料理が珍しくありません。

朝食や昼食を10分以内で食べ終えてしまう人が注意したい食べ方。

オーダーした料理が出されるやいなや、あっという間に平らげる人がいます。
料理が出た瞬間から手をつけるのはいいことです。
熱いものは熱いうちに食べ、冷たいものは冷たいうちに食べるのは、マナーの1つです。

噛んでいる途中で、次の一口を口にしない。

噛んでいる途中で、次の一口を口にしていませんか。
まだ飲み込んでいないのに、次の食事を口に入れるのは、エレガントな食べ方ではありません。
その理由は2つあります。

食事は量ではない。
噛む回数と時間だ。

食べ盛りの人が西洋レストランへ行くと、おそらくこう思うでしょう。
「これだけ?」という失意です。
一皿の量があまりに少なくて、驚きます。

ささいなマナー違反は、見て見ぬふりをするのがエレガント。

「自分に厳しく、他人に優しく」という精神は、テーブルマナーにも通じます。
自分のテーブルマナーは、きちんとしておくことが大切です。
給仕・料理人・同席者を不愉快にさせるような食べ方は避けます。

「何だかこの人と一緒にいると話しやすい」
そんな人が心がけている、見えない気遣い。

「何だかこの人と一緒にいると話しやすいな」
レストランで食事をしていると、そういう人に巡り合うことはありませんか。
不思議と話しやすい雰囲気にさせてくれる人がいます。

サラダがフォークに刺さらないときの解決法。

サラダを食べる際、思わぬところで苦労をすることがあります。
フォークを使ってサラダを食べようとするのですが、サラダがうまく刺さらないのです。
サラダを折りたためばフォークで刺せるようになることもありますが、それすらできない状況のときもあります。

おなかがすいていない状況で料理を食べるとき、心がけたいこと。

レストランでの食事は、必ずしもおなかがぺこぺこにすいているときとは限りません。
仕事でクライアントと食事をする際、おなかはすいていないが、話の流れからレストランで食事をすることもあるでしょう。
クライアントの手前「おなかがすいていないので食事はしません」とも言いづらいものです。

マナー違反もマナーになる場合がある?

フィンガーボールについて、有名がエピソードがあります。
その昔、イギリス国王エドワード8世が、アラブ首長の要人を招待して開いた夕食会がありました。
そのとき、アラブの要人の1人がフィンガーボールの使い方をよくわかっておらず、思いがけない行動に出ます。

食とマナーを大切にする人は、肉の一口目に、レモンや調味料をあえて振りかけない。

肉を使った料理には、肉の味を引き締めるためのレモンが一緒に登場します。
また、給仕にお願いをすれば、塩やコショウなど調味料ももらえます。
食べる前に、レモンや調味料を振りかける人も多いのではないでしょうか。

残すことがわかっているなら、量を少なくオーダーするのがエレガント。

レストランで食事をするとき、できるだけ食事は残さないのがマナーです。
やはり給仕や料理人にとっても、残さずに食べてもらうほうが嬉しいと感じることでしょう。
もしオーダーの際、食べきれないとわかっているなら、給仕に「量を少なめ」と伝えるようにしましょう。

口元の汚れを拭いたと思われない、上手な工夫。

ナプキンは、口元の汚れを拭くときに、使います。
1人で食事をしているならいいのです。
もし、同席者がいる場合「汚れを拭いた」というしぐさは、少し恥ずかしいですね。

女性から一目置かれる、かっこいい会計の済ませ方。

男性が女性とデートの際、レストランで食事をすることがあります。
通常、レストランでは、テーブルの上で会計を済ませます。
もし男性と女性がデートでレストランへ行く場合、男性が支払う場合も多いことでしょう。

テーブルマナーの上級者は、現金による支払いを嫌がる。

クレジットカードの怖いところは、お金を使っている感覚が薄いことです。
見た目は、単なるカード1枚。
しかし、かなり高額の支払いを済ませることが可能です。

お会計は、手のひらに文字を書くポーズで伝えることができる。

通常、お会計をお願いする際は、手を挙げて給仕を呼ぶことになります。
やってきた給仕に「お会計をお願いします」と言えば、しばらくして明細を持ってきてくれます。
一般的な方法であり、マナー違反ではありません。

フォーマルなレストランで別々の会計は、マナー違反。

カジュアルなレストランでは、レジやテーブルのところで、お会計を別々にする光景がよく見られます。
友人と大勢でレストランへ行き、食後、それぞれが自分の分の会計を済ませます。
5人のお客さんがいれば、給仕は5回、会計をしなければいけません。

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