公開日:2010年10月3日
執筆者:水口貴博

洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

  • フルコース料理は、
    必要とされるテーブルマナーもフルコース。
洋食フルコースで心がけたい30のテーブルマナー

フルコース料理は、必要とされるテーブルマナーもフルコース。

単品料理なら、それほど多くのマナーは必要とされません。
基本的なナイフとフォークの持ち方や、ナプキンの使い方くらいです。
そのほか、こまごまとしたマナーはありますが、それほど込み入った内容ではありません。

フルコースをオーダーする前に、気をつけておきたいこと。

久しぶりに友人と会って会話の流れから「レストランへ行こう」ということがあります。
さらに話の流れから「フルコースを食べよう」と言うこともあるでしょう。
いえ、そういう場合のほうが、実際は多いのかもしれませんね。

フランス料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。

(1)前菜
フルコース料理は、まず前菜から始まります。
前菜の役目は「食欲を駆り立てること」です。

イタリア料理の一般的なフルコースメニューの順番と意味。

イタリア料理とフランス料理は似ていますが、すべてが同じわけではありません。
国の違いや文化の違いのため、おおむね似てはいるものの、異なる点もあります。
(1)アンティパスト

なぜ、イタリア料理よりフランス料理のほうが、品目が多いのか。

イタリア料理のフルコースは、フランス料理のフルコースに比べて、品目が若干少ないのが特徴です。
いえ、厳密には、あえてイタリア料理よりフランス料理のほうが品目を多くしたと言ってもいいのかもしれません。
イタリア料理のフルコースでは肉か魚のどちらかを選びますが、フランス料理のフルコースでは魚と肉の両方が登場します。

どんな料理でも、基本的に左側から切っていく。
その理由とは。

ナイフで肉を切るときは、基本的に左側から切っていくのがルールです。
いえ、肉ばかりではありません。
フルコースではさまざまな料理が出てきますが、一部のデザート類を除き、基本的に左側から食べていきます。

フルコースをスムーズに食べられる人は、絶対にモテる。

問題なのは「食べ方」です。
フルコース料理では、さまざまな食事が次々に登場します。
中にはどうやって食べればいいのだろうかと思うことがあります。

コース料理は、同席者とランクを合わせてオーダーすること。

レストランによっては、コース料理にも種類がある場合があります。
「Aコース、Bコース、Cコース」のようにランクわけになっているのです。
略式のコース料理から、すべてがそろったフォーマルなフルコース料理まで、さまざまです。

スープで、音を立てないように飲む上手な方法。

ポタージュなどのスープを飲むときには、スプーンの口の付け方にルールがあります。
口に対して、スプーンを垂直に傾けて、スープを飲もうとするのがマナーです。
垂直にするのが正式ですが、やりにくい人は、斜め45度でもかまいません。

スープを飲むときのスプーンの正しい使い方。

ポタージュなど、スプーンを使ってスープを飲むとき、すくい方に決まりがあります。
手前から奥に向かってすくいます。
細かい決まりですが、もちろん大切な意味があります。

パンを食べながらスープを飲まない。
パンを食べてからスープを飲まない。

フルコースでは、スープとパンが同時に出てくることがあります。
このとき、適当な順で食べてしまいそうですが、正式な食べる順番があります。
正式な順番は、スープを飲み終わってから、パンを食べます。

左利きの人のナイフとフォークの適切な持ち方。

ナイフとフォークには、基本的な持ち方があります。
ナイフは右手に持ち、ナイフの背を人差し指で押さえるように持ちます。
フォークは左手に持ち、親指と人差し指でしっかり持ちます。

エビの上手な食べ方。

食べるのに、最も難易度が高い料理の1つが「エビ料理」です。
食べ方は、2種類あります。
「手を使って食べる方法」と「ナイフを使って食べる方法」です。

魚料理の上手な食べ方。

魚料理を食べるとき、ネックになるのは「骨」です。
骨があることで食べにくく感じ、毛嫌いする人も多いのではないでしょうか。
たしかに魚は骨がネックになりますが、きちんと段取りのよい食べ方を練習すれば、恐れることではありません。

熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに食べ始めよう。

食事が出てくれば、できるだけ早く食べ始めるようにしましょう。
早く食べる必要はありません。
早く食べ始めることが大切です。

同席者の話が長く、なかなか料理が食べ始められないときの対処法。

出てきた料理は、できるだけ早く食べ始めることが大切です。
熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに食べるのは、洋食や和食、中華など、あらゆる料理に通じる基本マナーです。
しかし、なかなか難しい状況があります。

遅刻やキャンセルは、わかった時点で早めに連絡する。

料理人は、お客さんに最もおいしい状態で提供できるよう、あらかじめ料理に必要な食材の手配をしています。
当日は、予約時間にちょうどいい具合に仕上がるよう事前に肉や魚を仕込んで、調理を始めています。
予約というのは「テーブル席を確保する」という理由だけではありません。

テイクアウトができないレストランほど、実はサービスのレベルが高い。

高級レストランでテイクアウト(料理の持ち帰り)をお願いすると、給仕から断られたことはありませんか。
「持ち帰りもできないのか。サービスが悪いな」と思ってしまいますね。
カジュアルレストランでは、比較的、テイクアウト(料理の持ち帰り)に寛容です。

カトラリーを使うときに注意したい、3つのNG。

食事中、ずっと手にしているナイフとフォークですが、うっかり犯してしまいやすいNGがあります。
話に夢中になってマナー違反をしている場合があります。
特に次の3点には注意をしましょう。

ブロシェット(串焼き料理)の上手な食べ方。

フルコースでは「ブロシェット」と呼ばれる料理が登場することがあります。
いわゆる、串焼き料理です。
肉・魚・鳥・貝などを串に刺して、そのまま焼いた料理です。

骨付き肉(Tボーンステーキ)の上手な食べ方。

「骨付き」の肉が登場することがあります。
いわゆる「Tボーンステーキ」です。
通常のステーキとは異なり、骨を気にしながら食べなければいけませんから、少し戸惑うところですね。

エスカルゴの上手な食べ方。

西洋料理の1つに「エスカルゴ」があります。
いわゆる、食用のカタツムリ料理です。
「ヨーロッパではカタツムリまで食べるの?」

レモンと粉チーズを振りかけるときに心がけること。

肉料理、生ガキ、エスカルゴなどでは「レモン」や「粉チーズ」が登場することがあります。
もちろんそのまま食べてもいいのですが、一工夫を加えることで、よりおいしく食べられます。
このレモンと粉チーズですが、少し使い方に注意が必要です。

牡蠣かきを上手に食べる、2つのステップ。

(1)貝柱を切る
食べ方が単純そうに思える牡蠣のネックは「貝柱」です。
まず片手で殻を持ちながら、フォークで貝の内部にある貝柱を、うまく引っかけて切りましょう。

大きなパンに、直接かぶりつかない。

口を大きくあけて食べる様子は、野生動物を思わせます。
大きなパンを直接口にするのはマナー違反です。
フォーマルなレストランにふさわしくありませんね。

コース料理でパンを食べるときに陥りやすいわな

パンが出されるタイミングは、おおむね決まっています。
コース料理では、基本的にパンはメインディッシュの前に出されます。
スープと一緒にパンがサーブされることもあれば、スープの後にパンがサーブされる場合もあります。

なぜ、パンにパン皿がない場合があるのか。

通常、パンが出てくるときには、パン皿も出てくるものです。
しかし、レストランによってはパン皿が登場しないことがあります。
特に「ビストロ」と呼ばれる、小さな居酒屋風のレストランでは、そういう場合が多いようです。

パンくずは、自分で掃除をしない。

パンを食べていると、パンくずがテーブルクロスに落ちることがあります。
特にパン皿が用意されていなければ、目立つこともあります。
そのとき気になり、自分の手で集めたり、こっそり床に落としたりしようとするのは、マナー違反です。

ガス入りの水のメリットとデメリット。

レストランによっては、二酸化炭素入りの水が選べる場合があります。
ヨーロッパでは一般的です。
ヨーロッパのレストランで普通に水をオーダーすれば「ガス入りの水」が当たり前に出てくることもあります。

カップ型スープにも、食事休めのサインがある。

ナイフとフォークを使う料理の場合「食事中」「食べ終わりました」というサインがあります。
ナイフとフォークを「八の字」にすれば食事中という意味で、皿にカトラリーをそろえれば「終わりました」というサインですね。
では、取っ手がついているカップ型スープの場合は、どうでしょうか。

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