執筆者:水口貴博

レストランで心がける30のワインマナー

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ワインのテイスティングをするときの6つの手順。

ワインのテイスティングをするときの6つの手順。 | レストランで心がける30のワインマナー
  1. ラベルの確認

テイスティングとはいえ、いきなりワインを開けることはありません。

ワインのコルクを開ける前に、ラベルの確認から始まります。

「こちらのワインです」と言われるはずですから、オーダーしたワインかどうかきちんと確認をしましょう。

オーダーしたものと異なったワインの場合、このタイミングで気づけます。

  1. コルクのチェック

抜いたコルクは、ソムリエが一度においを嗅ぐはずです。

これは「ブショネ」と呼ばれる、コルクの不快な異臭が発生していないか確かめるためです。

コルクに異常があれば、ワインも異常があると判断できるため、すぐ取り換えてくれます。

基本的にコルクのチェックは、ソムリエがすべて対応してくれるため、お任せで結構です。

  1. 目による確認

ワイングラスにワインが注がれれば、グラスを持ち、目で色を確認しましょう。

同時に不純物が混じっていないかも確認です。

基本的にフォーマルなレストランでは、テーブルクロスは「純白」のはずです。

テーブルクロスにワインをすかしながら見ると、確認しやすくなります。

  1. 鼻による確認

目による確認が終われば、ワイングラスを時計と逆回りに、2・3回転させます。

静かに回しましょう。

なぜグラスを回すのかというと、ワインにわざと酸素を触れさせるためです。

意図的に空気に触れさせることで酸化が進み、いい香りと味へと変化します。

回した後、グラスに鼻を近づけ、香りを確認します。

グラスを動かさずに鼻を近づけるほうが、グラス内の香りが逃げにくいため、スマートです。

  1. 舌による確認

最後に、味を舌で確認です。

少量のワインを口に含んだ後、鼻から軽く息を吸えば、口全体に味が広がります。

ワインを飲んだ後、鼻から息を出します。

すると「ワインの味」だけでなく「後味」も、うまく確かめることができます。

  1. 給仕にワインの可否を伝える

テイスティングは「おいしいかどうか」ではなく「問題がないかどうか」を確かめるものです。

問題がなければ、給仕に「結構です」と一言言うのがスマートです。

基本的に、テイスティング後のワインの取り換えは難しいと考えていいでしょう。

特に大きな問題がないのに取り換えてもらうのは、マナー違反です。

ちなみにあまり一般的ではありませんが、テイスティングは、ワインだけでなくシャンパンもできます。

興味のある人は挑戦してみましょう。

レストランで心がけるワインマナー(3)
  • ワインのテイスティングを、マスターする。
テイスティングで問題点があれば、交換をしてもらってもいい。

レストランで心がける30のワインマナー

  1. レストランでのワイン選びを、すべてソムリエに任せるのはよくない。
  2. テイスティングを恥ずかしがらないで!
  3. ワインのテイスティングをするときの6つの手順。
  4. テイスティングで問題点があれば、交換をしてもらってもいい。
  5. なぜワイングラスは、左回りに回すのか。
  6. ワインを注いでもらうとき、ワイングラスを持ち上げないこと。
  7. 文字ばかりのメニューですぐ決められない。
    そういうときの解決法。
  8. ワイングラスについた口紅は、指でぬぐい、ナプキンで拭く。
  9. ワイン選びの定番。
    「魚料理には白、肉料理には赤」
  10. 「もう飲めない」とワインを断るとき、グラスの上に手をかざしてはいけない。
  11. ワイングラスの飲み口は、一定にする。
  12. 飲み残したワインボトルは、持ち帰ってもいい。
  13. 食前酒・食中酒・食後酒の目的と選び方。
  14. 「とりあえず」と言いながらオーダーするのは、給仕に失礼。
  15. ワイン選びに自信がないときには、給仕やソムリエに相談をする。
  16. ブランデーグラスの持ち方。
  17. ワインを自分たちでつぎ足さない。
  18. 2本以上ワインを飲むとき、おいしさを重視する適切な順番。
  19. ワインやシャンパンは、かき混ぜない。
  20. ワイングラスに、水を入れて乾杯をしてはいけない。
  21. ロマンチックな雰囲気を演出したければ、ロゼワインがおすすめ。
  22. レストランによっては、ワインの持ち込みが許可されているところがある。
  23. 乾杯のときに、グラスをかちんとぶつけない。
  24. 料理とワインのマリアージュの上手な楽しみ方。
  25. ソムリエとの会話を楽しむ上手なきっかけ作り。
  26. ワインボトル選びで、目安にしたい基準。
  27. ワインが飲みたくても飲めなかった、忘れられないトラブル。
  28. いくらテーブルマナーに慣れていたとしても、酔いつぶれては意味がない。
  29. ワインの一気飲みは、できるだけ控えたい飲み方。
  30. ワインのラベルは、写真同様、思い出の記念品になる。

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