私は高校卒業後、19歳のときアメリカの語学学校に半年間かよった経験があります。
語学学校では、高校を卒業した若者もいれば、社会を一度経験した大人もいて、年齢層は幅広いものでした。
日本人と韓国人が多かったですが、モンゴル、ロシア、北朝鮮など、多種多様な人たちが1つの教室の中で勉強していました。
今思えば、貴重な体験をしたと思います。
そんな語学学校では、気づかざるを得ない、生徒たちの特徴がありました。
親がお金を出して通う生徒はよく授業をサボりますが、自分のお金を出して通っている生徒はサボりません。
もちろん高校卒業したばかりの若者は、学費を払うほどのお金を持っていないという経済的事情もあるでしょう。
お金がなければ、親の援助に頼るのは、仕方ないことです。
しかし、親からお金を出して学校に通う人は、勉強への意気込みが緩い傾向があります。
自分の財布からお金を出していないため、貴重な経験をしている実感が湧きにくいのでしょう。
そんな中、一度社会に出て働いた後、語学勉強をするために自分の財布から大金を出して留学している人がいました。
自分の財布からお金を出している人は、見るからに違います。
「自分でお金を出して通っている」と言われなくても、授業中の姿勢を見れば、すぐわかるほどでした。
無遅刻・無欠席のうえ、宿題も真面目にして、そのうえ授業中も積極的です。
積極的に発言をして、お金の元を取ってやろうという意気込みが伝わってくるほどでした。
言い方は悪いかもしれませんが、少し怖いくらいです。
すべてにおいて必死でした。
「苦労して稼いだお金を支払っているのだから、元は取ってやろう」という意気込みがありました。
面白いことに、この現象は日本人のみならず、ほかの国の人たちにも同じ現象が見られました。
自分のお金を使うと必死になるのは、世界共通です。
活力と緊張感にあふれ、勉強する姿勢が鋭くなります。
本当に勉強をするなら、やはり自分で稼いだお金で学校に通うのが一番です。
一生懸命に働いて稼いだお金だけあって、必ず気持ちも引き締まるのです。