執筆者:水口貴博

美しくつやのある肌になる30の方法

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見えないストレスだからこそ、肌の状態で確かめる。

見えないストレスだからこそ、肌の状態で確かめる。 | 美しくつやのある肌になる30の方法

私が新人のころ、毎日残業で夜遅くまで仕事をしていた時期がありました。

新人ですから、人一倍、仕事をたくさん経験して、早く成長したい気持ちがありました。

そういう気持ちもあって、毎日残業をして、無理な仕事をしていた時期がありました。

もちろん参加しているプロジェクトも大きいものだったので、新人の私だけでなく、先輩たちも夜遅くまで残業でした。

すると、2カ月あまりを過ぎたころです。

ある日、突然、肌に異変が見られました。

最初に異変があったのは、膝の裏側の部分が、かゆみ始めたことです。

初めは、ささいなかゆみでした。

しかし、回復することはなく、日に日にかゆみが強くなっていきました。

続いて、腕です。

二の腕の一部だけが、極端にかゆくなり始めました。

そのかゆみも、日に日に大きくなり、あげくには夜眠れないほどのかゆみです。

悪いのはこれだけではありません。

かゆいところは、膝や腕だけでなく、少しずつ広がっていきました。

だんだん転移して、背中や首など、広がる一方でした。

かゆみ止めがなければ、仕事を続けるのさえままならないという、ひどいかゆみの状態でした。

最初私は、単純に肌が弱いからだと思っていました。

しかし、医者に診てもらったところ「ストレス性アレルギー」と診断されました。

ストレスを感じることで、肌の調子が悪くなるというアレルギーです。

東京という慣れない環境や、仕事でのストレスなど、強いストレスを長期間感じることで、肌が荒れるとのことです。

そこでストレスが小さくなるような対策を、積極的に取るようになりました。

睡眠時間をさらに長くし、仕事はできるだけ無理をせず、定時には退社するなど心がけました。

タイミングよく、ゴールデンウィークがやってきました。

ストレス対策のため、思い切って12連休という長期的な休暇をいただきました。

その間、実家の愛媛で、家族とゆっくり休養をしました。

するとその間は、さっとかゆみが引きました。

肌は、ようやく改善に向かい始めました。

まさにストレスが原因だったのだと、自覚できた瞬間でした。

ストレスは肌に悪影響を及ぼすとは、本で読んだことはありますが、自分の体でこれほどはっきり体験したことは初めてでした。

貴重な体験ができたと思っています。

もちろんストレスを感じて肌への影響の出方には、個人差があります。

私の場合は、特にすぐ肌に影響が出るタイプです。

そもそも私の肌が弱い体質も、拍車をかけていたのでしょう。

同じ生活を送っているにもかかわらず、まったく問題ない人がいて、羨ましく思いました。

しかし、ある日、ふと気づきました。

「ストレスに敏感な肌だからこそ、早めに手を打つことができる」ということです。

ストレスを感じても、表面に表れなければ、自分でも気づけません。

取り返しが付かなくなってからでは遅い。

しかし、ストレスに弱い肌というのは、逆をいえば、ストレスの状態を容易に確認できるということです。

弱い肌だからこそ、優秀なセンサーと言い換えることができます。

このストレスに敏感な肌のおかげで、逆に助けられたことも何度かあります。

ストレスの影響が出やすい肌だからこそ、感じているストレスの度合いを目で確認できます。

仕事の量を調整したり、適度に休んだりなど、手遅れにならない段階で、早めに手を打つことができました。

私は急に意識が変わりました。

今まで苦手意識があった弱い肌を、実は宝なのだと考えを改めた瞬間でした。

優秀な「ストレス計測機」を身につけているようなものです。

自分の欠点をプラスに変えた瞬間でした。

私は今、自分の肌で感じているストレスを計っています。

感じているストレスは、目に見えません。

見えないからこそ、ストレスに弱い肌は、確認手段になります。

あなたにも同じ症状があれば、考え方を改めましょう。

自分が何かにアレルギーを持っているということは、実は優秀な計測機を身につけているということです。

扱い方さえ正しければ、むしろ健康のために役立てることができるはずなのです。

美しくつやのある肌になる方法(28)
  • ストレスに弱い肌は、ストレス計測機に変える。
休日くらいは、たっぷり睡眠を取る。

美しくつやのある肌になる30の方法

美しくつやのある肌になる30の方法
  1. できるだけ早い時期に、美肌になる方法を身につける。
    できるだけ早い時期に、美肌になる方法を身につける。
  2. 美肌は、5つのバランスが大切。<br>食事・運動・睡眠・スキンケア・ストレス管理。
    美肌は、5つのバランスが大切。
    食事・運動・睡眠・スキンケア・ストレス管理。
  3. 睡眠不足は、肌の大敵。
    睡眠不足は、肌の大敵。
  4. 私たちの体は、口にしたものからできている。
    私たちの体は、口にしたものからできている。
  5. おやつは、お菓子より果物にする。
    おやつは、お菓子より果物にする。
  6. ストレスの小さな道を選ぶ。
    ストレスの小さな道を選ぶ。
  7. 脂っこい食事を控えめにする。
    脂っこい食事を控えめにする。
  8. 脂っこい食事を取った直後に、お風呂に入る。
    脂っこい食事を取った直後に、お風呂に入る。
  9. 爪を切った後は、やすりを忘れない。<br>手袋を着けて寝る。
    爪を切った後は、やすりを忘れない。
    手袋を着けて寝る。
  10. 吹き出物は、どんなに気になっても触らない。
    吹き出物は、どんなに気になっても触らない。
  11. 汗を流す手段を、サウナだけに頼らない。
    汗を流す手段を、サウナだけに頼らない。
  12. 喉の渇きを潤すために、甘いジュースには手を出さないほうがいい。
    喉の渇きを潤すために、甘いジュースには手を出さないほうがいい。
  13. 乾燥しやすいお風呂上がりは、乾燥対策を徹底する。
    乾燥しやすいお風呂上がりは、乾燥対策を徹底する。
  14. ビタミンC・E・B類は、美肌に効果がある。
    ビタミンC・E・B類は、美肌に効果がある。
  15. 錠剤によるビタミン摂取より、野菜を食べるほうがいい。
    錠剤によるビタミン摂取より、野菜を食べるほうがいい。
  16. 紫外線は、美肌の大敵。
    紫外線は、美肌の大敵。
  17. 紫外線対策をしすぎても、引きこもりにならないこと。
    紫外線対策をしすぎても、引きこもりにならないこと。
  18. 大きな鏡を部屋に置く。
    大きな鏡を部屋に置く。
  19. 悪口や批判を言うと、老いやすくなる。
    悪口や批判を言うと、老いやすくなる。
  20. 笑顔になると、肌の状態さえもはっきり見える。
    笑顔になると、肌の状態さえもはっきり見える。
  21. お化粧は、美しさと醜さが重なる行為。
    お化粧は、美しさと醜さが重なる行為。
  22. 睡眠時間の10分を削ってでも、マッサージはしたほうがいい。
    睡眠時間の10分を削ってでも、マッサージはしたほうがいい。
  23. 適度なアルコールは、美肌の助っ人。
    適度なアルコールは、美肌の助っ人。
  24. 睡眠中に、美しくなる。
    睡眠中に、美しくなる。
  25. 不規則な生活をやめる。
    不規則な生活をやめる。
  26. 喫煙は、健康においても美容においても、1つもいいことはない。
    喫煙は、健康においても美容においても、1つもいいことはない。
  27. ダイエットのしすぎは、逆効果。
    ダイエットのしすぎは、逆効果。
  28. 見えないストレスだからこそ、肌の状態で確かめる。
    見えないストレスだからこそ、肌の状態で確かめる。
  29. 休日くらいは、たっぷり睡眠を取る。
    休日くらいは、たっぷり睡眠を取る。
  30. 恋をすると、美しくなる。
    恋をすると、美しくなる。

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