私はアメリカ留学中に「胃腸炎」という炎症のため、病院に入院したことがありました。
当時は、まだ19歳であり、顔中ににきびがありました。
入院と言っても重傷ではなかったため、1日半で退院できました。
炎症を抑えるため、入院中は安静にしなければなりませんでした。
そのため、丸1日以上、顔をまったく洗えない状況になりました。
「顔を洗いたくても洗えない。にきびは悪化しているだろうな」
にきびを気にしていた私は、自分の体調も心配でしたが、にきびの状態も心配でした。
部屋には鏡がないので、自分の顔の状態を確認できませんでした。
にきびを抑えるために、頻繁に顔を洗っていたため、1日以上顔を洗わない状態を、人生で初めて経験しました。
「退院後は、顔中が大変になっているだろう」
退院後は宇宙人も見間違えるような顔になっている自分の顔を、十分に覚悟していました。
仕方ない状況に、なかば、諦めを感じていました。
入院しているので、本当に寝てばかりです。
テレビも雑誌もないので、恐ろしいほど、寝てばかりいました。
顔に触れると、脂ぎっているのは、すぐわかります。
退院後、自分の部屋に戻り、鏡を見て驚きました。
てっきり悪化していると思った自分のにきびが、むしろ改善されています。
少しどころか、ずいぶん調子がよくなっていました。
そのとき、私の肌への常識が覆された瞬間でした。
ようやくにきびがなかなか治らない原因が、わかりました。
「睡眠不足」です。
当時の私は、いつも睡眠が不足している状態でした。
18歳の受験の時期は、毎日、寝不足でした。
高校卒業後は、浪人生活を送り、勉強のためにいつも寝不足でした。
浪人が終わって、アメリカに留学中も、英語の勉強のため、睡眠不足が日常的になっていました。
睡眠不足のため、肌の新陳代謝のサイクルが悪くなり、そのため肌が荒れていました。
もちろん顔の洗顔も無駄ではなかったと思います。
しかし、それ以上に、睡眠の重要性を痛切に実感できました。
あなたも、同じ過ちを繰り返していませんか。
いつも目覚まし時計に叩き起こされているのは、睡眠が不足しているという状態です。
十分に睡眠が取れているかどうかの判断基準は「自然と目覚められるかどうか」です。
十分に睡眠が取れれば、人間は自然と起きられるようになっています。
目覚まし時計は不要です。
そのくらい十分に睡眠を取っているなら、必ず肌の調子はよくなるはずなのです。