私の日常には「肌が荒れる道」があります。
そういう名前が本当に付いている道ではありません。
私が勝手に付けた名前であり、道です。
名前のとおり、その道を歩くと、なぜか肌の状態が悪くなります。
こんな話をすると、冗談かと思われそうですが、本当です。
私の日常には、そんな道がいくつかあります。
名前をつけてしまうほど、はっきりわかります。
ある日、その道の特徴を考えていたとき、わかったことがあります。
肌が荒れる直接の原因は、道ではありませんでした。
実は、道を通るときに感じるストレスが、本当の原因でした。
肌が荒れる道とは「強いストレスを感じる道」でした。
その道は、人通りだけでなく、自転車も車も、通りが多い道です。
道端には、ごみがたくさん落ちています。
大きな道路に面しているため、車の通りも多い道です。
車が多いので、空気も悪いです。
人通りも多いため、歩きタバコをする人がいて、タバコくさい。
人だけでなく、自転車も通る道なので、ぶつからないようにとても気を使います。
前後左右に気を使います。
気の休まる暇がない道です。
こうした理由から、私はこの道を通るとき、いらいらしやすくなります。
そのいらいらがストレスになり、肌に悪影響を与えていました。
試験日前には、肌が荒れることはありませんか。
なぜかというと、試験という強いストレスがかかっているからです。
好きな人と会う前日に限って、なぜか肌の調子が悪くなりませんか。
好きな人と会うという緊張が、肌に悪影響を与えています。
人間は、ストレスを感じるだけで、肌に悪い影響を与える正直な生き物です。
肌は、バロメーターです。
その人が健全な生活を送っているかどうかが、はっきり外側に表れている場所です。
私は、その特徴に気づいてから、道には気を使うようになりました。
多少遠回りになっても、ストレスがより小さい道を選んでいます。
仕事のために通る道、買い物のために通る道など、道は道でも、違います。
ストレスの小さな道を選ぶほうが、事故が減るだけでなく、肌のトラブルも減るのです。