飲食店で温かい光景を見かけることがあります。
配膳ロボットに向かって「ありがとう」と感謝する人です。
もちろんロボットに感情はありません。
ロボットは、指示どおり動いただけです。
「ありがとう」と伝えたところで、ロボット相手なら、意味のない言葉のように思えます。
しかし、あらためて考えてみると、はっとさせられる光景です。
相手が人かロボットかの違いで「ありがとう」を言うか言わないかを分けるのも、おかしな話ではないでしょうか。
人なら「ありがとう」と言い、ロボットなら「ありがとう」と言わないのは「相手によって態度を変えている」ともいえます。
料理を運んでくれたことに対して、感謝の気持ちを持つことは大切です。
相手がロボットだからといって、感謝の気持ちが無駄になるわけではないのです。
その人は「ロボットがかわいい」と言っていました。
ロボットの頭もなでています。
ロボットを、単なる機械ではなく、親しみのある存在として見ているのでしょう。
配膳ロボットにも「ありがとう」と言える人は、普段の生活でも「ありがとう」と言う習慣があるに違いありません。
感謝を伝える習慣が定着しているからこそ、ロボットにも感謝の言葉が口から出るのです。
相手によって態度を変えるのではありません。
何かをしてもらったら、相手にかかわらず、感謝を伝えることが大切です。
たとえ相手がロボットであっても、感謝の気持ちを持つことには意味があります。
口から出た言葉は、自分の耳で聞くことにもなります。
感謝の言葉を口にすることで、自分の心も温かくなるのです。
さらには、周りで聞いている人も、温かい気持ちになるでしょう。
ロボットにも「ありがとう」と言えるようになりたいですね。
配膳ロボットにも感謝の気持ちを持つことは、無駄ではないのです。