早く上達したいなら、最初から先生につくのが一番です。
「まずは自己流で頑張って、ある程度上達してから先生に習おう」と考える人も多いのではないでしょうか。
たしかに本や動画を使えば、自分で学ぶことが可能です。
初心者向けにわかりやすく書かれた本なら、取り組みやすいでしょう。
本屋に行けば、素晴らしい指南書がごまんとあります。
動画であれば、実際の動きを目で確認できるので、少々複雑な動きでも、理解しやすくなります。
現代は自分一人で学べる環境が整っている時代です。
本や動画の学習が合っている人がいるのも事実です。
しかし、ここに落とし穴があります。
自己流がすべて正しいとは限りません。
本を読んでいても、誤った解釈をしていることがあります。
動画を見ながら学ぶにしても、本当に正しくできているのか、細かい部分までチェックしてくれる人がいません。
直接指導してくれる人がいないと「たぶんこうだろう」という想像に頼った学び方になりがちです。
「これでいいのかな」という不安もつきまといます。
本や動画で習得する場合、間違った方法やフォームで取り組んでいても、誰もそれを指摘してくれないのです。
その状態が続くと、間違いがそのまま定着してしまうのです。
たとえば、スポーツの場合、なかなか思うように上達しません。
間違った方法やフォームだと、結果が出にくくなります。
いったん体が覚えてしまった誤ったやり方は、後で修正するのが大変です。
癖がついてしまうと、直すのに膨大な手間と時間がかかります。
筋トレの場合も同様です。
間違ったやり方では効率よく負荷がかからず、トレーニングの時間と体力が無駄になります。
さらにいうと、誤ったフォームの場合、けがや故障の原因にもなります。
いったん痛めてしまうと、回復に時間がかかり、思わぬ遠回りになることもあるのです。
これは、あらゆる習い事に共通します。
「ある程度上達してから先生につけばいい」と思いがちですが、それが最善とは限りません。
スムーズで効果的な上達を目指すなら、やはり最初から先生に習うのが間違いありません。
正しい方法やフォームを初めから確実に身につけられます。
間違いがあっても、その場で先生が指摘してくれるので、癖になる前にすぐ修正できます。
習い事には費用はかかりますが、余計な遠回りをしない意味では、大きな価値があるのです。