習い事を始めるとき、定番をチェックする人がいます。
ウェブで「定番の習い事」というキーワードで検索すると、数多くのリストが表示されます。
大人の定番、年代別の定番、男女別の定番。
もちろん参考にするのはいいのですが、それにとらわれないことです。
定番はあくまで定番です。
定番とは、流行に関係なく、常に安定した人気があるというだけのこと。
「人気だから間違いない」「定番ならきっと自分も楽しめる」と考える人もいるかもしれませんが、ここは注意したいところです。
誰かに合っている習い事でも、自分に合っているとは限りません。
人が楽しんでいる習い事だからといって、自分も同じように楽しめる限りません。
好みも価値観も、人それぞれです。
人気だからといって、すべての人におすすめというわけではありません。
英会話に興味のない人が英会話教室に通っても、なかなかモチベーションは続かないでしょう。
料理をまったくしない人が料理教室に通っても、意味が感じられず、身が入らないはずです。
「定番=正解」というのは、誤った思い込みです。
むしろ定番にとらわれると「世の中にある習い事はそれしかない」と錯覚してしまい、視野が狭くなります。
「みんながやっているから私もしよう」という動機では、ただ周りに流されているだけになります。
「定番」と聞くと、それを選ばないといけないような気がしますが、興味がなければ、完全スルーでOKです。
自分の正直な興味に目を向けましょう。
習い事は自分のためにするものです。
だからこそ、定番にとらわれず、自分のやりたいことをするのが一番。
興味があるなら、マイナーな習い事でもいいのです。
和裁、洋裁、着付け、切り絵、タロット占い、盆栽、版画、ガラス工芸、キャンドル作り、金継ぎ、ワイン、手品。
人から「珍しいね」「将来何の役に立つの」など言われても、気にすることはありません。
選ぶべきは、定番の習い事より、自分がやりたい習い事です。