習い事が嫌になったとき、どうするか。
ずばり、素直に辞めるのが得策です。
「時間がない」「お金がない」「教室や先生と合わない」といった理由なら、まだ解決法はあります。
時間がないなら、無駄を省いたり仕事の効率を上げたりすることで時間を作れるでしょう。
お金がないなら、他の出費を見直したり無理のない節約をしたりすることで費用を捻出できるでしょう。
教室や先生と合わないなら、別の教室や先生に変更する方法があります。
しかし「習い事そのものが嫌になった」という場合、なかなか解決は難しい。
最初は楽しく感じても、やがて心変わりすることはあるものです。
嫌々続けたところで楽しくありません。
嫌な気持ちになるために、わざわざ貴重な時間やお金を使うのもおかしな話です。
自分の気持ちに蓋をして、我慢をしながら続ける方法もあるかもしれません。
ここに落とし穴があります。
「嫌々続けたら好きになりました」というケースは、ほとんどありません。
例外はあっても、ごくまれです。
嫌々続ければ、ますます嫌いになるのがオチです。
ストレス解消のはずの習い事が、ストレスをためる元となります。
楽しいはずの時間が苦痛の時間となっては本末転倒です。
これでは習い事が「義務感だけの時間」になり、なんのために取り組んでいるのかわからなくなります。
時間もお金も、限りある資源です。
貴重な時間とお金を使ってまで、嫌なことをやるのは得策ではありません。
無理に続けるくらいなら、いったん見切りを付けて辞めるほうが潔い。
辞めれば、すぐストレスから解放され、時間やお金も節約できるのです。
辞めてみてしばらくたつと、やりたい気持ちが復活する可能性もあります。
またやりたくなったら、再入会すればいいだけです。
好きなことが嫌いになることもあれば、嫌いなことが好きになることもあります。
心の移ろいがあるのは自然なことです。
貴重な時間とお金を無駄にしないためにも、習い事が嫌になったら、素直に辞めるのが賢明です。
それは逃げでもなければ、諦めでもありません。
新しいステージに進む転機なのです。