公開日:2023年12月10日
執筆者:水口貴博

トラブル対応に強くなる30の方法

18

「早くしなければ間に合わない」は、事実であっても、考えないほうがいい。

「早くしなければ間に合わない」は、事実であっても、考えないほうがいい。 | トラブル対応に強くなる30の方法

トラブルのときよくあるのが「早くしなければ間に合わない」と思うことです。

トラブルのとき、たっぷり時間がある状況はなかなかありません。

むしろ時間が限られている状況がほとんどです。

残り時間が少ない状況のときは「早くしなければ間に合わない」と思うもの。

当たり前のことではありますが、ここが落とし穴です。

これほどタイムプレッシャーを感じる言葉はありません。

心臓に悪い言葉です。

「早くしなければ間に合わない」と思えば、誰でも焦りを感じるもの。

トラブルのときはまず落ち着くことが第一ですが「早くしなければ間に合わない」と思うと、逆効果です。

落ち着いて行動しようにも、タイムプレッシャーを感じると、かえって焦りや緊張を促してしまいます。

落ち着かなければいけないとき、焦りを助長させる言葉はNGです。

「早くしなければ間に合わない」は、事実であっても、考えないほうがいい言葉なのです。

では、残り時間が少ないとき、どう考えるのがいいのでしょうか。

別の言葉に言い換えましょう。

「早くしなければ間に合わない」は「最善を尽くす」と言い換えましょう。

いったん時間のことは忘れます。

代わりに、とにかく目の前のことに全力投球することだけ考えるのです。

「最善を尽くす」と思えば「できるかぎりのことをする」という姿勢になります。

そして「今」「ここ」に全神経を集中できます。

最善を尽くす姿勢になれば、余計な焦りを感じることがなくなり、高いパフォーマンスを発揮できるようになります。

結果として、最短で最高の仕事を実現できるのです。

間に合うかどうかは、後の話です。

仮に間に合わなかったとしても「最善を尽くした」と思えば、悔いはありません。

やるだけのことはやったので、すっきりした気持ちになれるのです。

トラブル対応に強くなる方法(18)
  • 「早くしなければ間に合わない」は「最善を尽くす」と言い換える。
作業現場におけるトラブル対応の3原則とは。

トラブル対応に強くなる30の方法

  1. トラブルのない人になるのではない。
    トラブルに強い人になるのだ。
  2. 「トラブルは起きるもの」という意識を持つ。
  3. トラブルが起こったら放置しない。
  4. トラブル対策は、大きく3つしかない。
  5. トラブルを乗り越えるときは、集中力が欠かせない。
  6. トラブル対応が大変だと言う人は、勘違いをしている。
  7. トラブル対応は、常に優先すべきこと。
  8. なぜトラブルを面倒くさがってはいけないのか。
  9. トラブル対応は、やる気がなくても取り組む。
  10. トラブルは、原因がわかるだけでもありがたいこと。
  11. トラブル対応に焦りは禁物。
    ただし、緊張感は必要。
  12. トラブルが起こったとき、相談できる人はいるか。
  13. トラブルの元は、できるだけ排除しておくに越したことはない。
  14. 「自分の尻は自分で拭く」が、正しいとは限らない。
  15. お金を貯めておくことが、トラブル対策にもつながる。
  16. 「最悪のトラブル」という口癖は、直しておくほうがいい。
  17. トラブルが起こったのを、運や偶然のせいにしない。
  18. 「早くしなければ間に合わない」は、事実であっても、考えないほうがいい。
  19. 作業現場におけるトラブル対応の3原則とは。
  20. トラブルは、手短に対応しようとすると、長引く。
    丁寧に対応しようとすると、短くなる。
  21. トラブルがたくさんあるのはいい。
    同じトラブルが繰り返されるのがいけない。
  22. トラブルのストレスを、飲食で解消させない。
  23. トラブル対応で忙しくても、息抜きは必要。
  24. トラブルを美化しない。
  25. トラブルを起こされても、相手を恨まないこと。
  26. 大丈夫でないときは「大丈夫じゃない」と答えるのが正解。
  27. 老化現象・経年劣化を、トラブルと勘違いしない。
  28. 大きなトラブルほど、人生の転機になる。
  29. トラブルの芽を摘むことも、トラブル対応の1つ。
  30. 長期戦のトラブル対応では、頑張りすぎないことが大切。

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