「大したトラブルではないから大丈夫」と言う人がいます。
これは誤解です。
トラブルはトラブルです。
トラブルは、小さいうちに対処することが大切です。
これはあらゆるトラブルにいえます。
仕事のトラブルはもちろん、対人トラブル・金銭トラブル・健康トラブルでもそうです。
トラブルが起こったときに注意したいのは、二次被害です。
二次被害は、トラブルが起こった直後の油断から起こります。
車で坂を上っている途中、自分の不注意で前方の車に追突する事故を起こしました。
トラブルになったら、デスクを整理整頓しましょう。
一見トラブル解決とは無関係に思えますが、ここは大切なポイントです。
デスクの上に、ごみが散乱していていませんか。
トラブル解決のとき「頭が回らない」と言う人がいます。
それは睡眠不足だからです。
知らず知らずのうちに、睡眠不足に陥っています。
「トラブルに取り組むなら、かっこいい方法で解決したい」と考える人がいます。
「かっこいいことはするが、かっこ悪いことはしない」ということです。
これは要注意です。
トラブルが起こったとき、相手が問題点をすべて把握しているとは限りません。
「まだ相手が把握していない問題点がある」というケースがあります。
たとえば、トラブルが起こったとき、問題点がA・B・Cの3つにあるとします。
人間の短期記憶は、あっという間に消えます。
人は忘れる生き物です。
たった1時間前に話し合ったことでも、あっさり忘れてしまうことは珍しくありません。
トラブルが起こったとき、上司や責任者への報告が欠かせません。
トラブルは誰にとっても厄介なものです。
大きなストレスがあり、上司への報告には抵抗を感じます。
トラブルのとき、意外と見落としがちなのは「取扱説明書」です。
取扱説明書の確認を忘れていませんか。
「電化製品が故障=修理に出す」という思考になっていて、取扱説明書の存在を失念していることが少なくありません。
トラブルが起こったとき、少しでも罪を軽くしようと嘘をつく人がいます。
嘘をつくのはNGです。
嘘はばれます。
自分だけの力では足りず、人の協力を得たいときがあります。
そんなとき「協力してください」という言い方は、少々ストレートで口にするのがためらわれます。
率直な物言いでわかりやすいのですが、有無を言わさず従わせるような、強制のニュアンスが感じられます。
プロジェクトで問題が発生したとき、どうするかです。
一般的にはリーダーが解決方針を決め、それに部下が従うというトップダウン方式が採られがちです。
最もシンプルでスピーディーな方法ではありますが、ベストとは限りません。
トラブルを解決するときには、実績のある方法を選びがちです。
実績のある方法は、手順も要領もわかっているので安心です。
どう進めればいいのか、どれだけの手間暇がかかるのか、どんな結果が返ってくるのかなど、具体的にイメージできます。
スケジュールを考える際は「見積もりの設定」が重要です。
スケジュールを立てる際は、必要になるであろう工数や費用を算出して、見積もりを立てます。
この見積もりが甘くなっていると、あとから痛い目に遭うことがあるのです。
トラブルが起こったら、当日中の解決を目指しましょう。
もちろん「可能であれば」の話です。
その日のトラブルは、その日のうちに解決するのが理想です。
トラブルを解決するのに、専門的な知識やスキルが必要になることがあります。
たとえば、法律、税務、労務が関わるケースです。
素人であれば、素直に専門家を頼るのが得策です。
「専門家に依頼しているからもう安心。何もしなくて良い」と言う人がいます。
たしかにトラブルのときは、専門家が頼りになります。
笑顔で「すべてこちらでお任せください」と言ってくれます。
問題は「その仕事は本当に徹夜でやる必要があるのか」ということです。
もちろん徹夜が必要なケースもあります。
1分1秒を争うトラブルや、緊急性の高いトラブルであれば、日付が変わってでも対応しなければいけないでしょう。
トラブル発生中に、新規の仕事依頼をいただくことがあります。
依頼を引き受けたい気持ちは山々でも、ここは注意したい場面です。
トラブル対応中は、いったん受諾を見合わせるほうがいいでしょう。
小さなトラブルは、中途半端な気持ちで取り組むことが多いもの。
だらだら取り組んだり、適当な解決で済ませたり。
時にはちょっとだけ手抜きをしてみることもあるかもしれません。
トラブルが起こった際、その場しのぎの解決には注意しましょう。
解決は少しでも早いほうが良いと思われます。
もちろん早いことは正義です。
トラブルのとき、謝る相手・謝る順番を間違える人がいます。
「とにかく謝ればいい」「上司に謝れば十分」という思考になりがちです。
いくらきちんと謝罪ができても、謝る相手・謝る順番が間違っているのは良くありません。
頻繁に起こるトラブルの場合、だんだん謝罪に慣れてきます。
最初はたどたどしかった謝罪の言葉も、すらすら言えるようになります。
最初はおどおどしていた謝罪の態度も、自然な感じになります。
トラブルのやりとりを、お店でおおっぴらに話す人がいます。
ここは注意したいところです。
大きく2つのパターンがあります。
トラブルが発生して、さっそく対処に取り掛かりました。
なかなか大変で苦労はありましたが、集中的に取り組んだり人の力を借りたりして、なんとか無事乗り越えられました。
このときです。
トラブルを解決する際は「再発防止策」が大切です。
単にトラブルを解決できれば良いわけではありません。
同じことが起こらないよう、再発防止策の策定が欠かせません。
次の仕事に進みたいなら、目の前のトラブルをきちんと解決することです。
「目の前のトラブルはほうっておいて、次の仕事に進みたい」と言う人がいます。
面倒なトラブルで手間暇がかかりそうなら、ほったらかしにしたくなります。
「自分のため」を意識しても、モチベーションは上がりません。
自分さえ我慢すればいいということになるからです。
トラブルによる被害があっても、自分さえ我慢できればいいことになります。
トラブル直後は、詐欺に騙されないよう注意してください。
早まった行動を取りやすいタイミングだからです。
トラブル直後は、目の前のことでいっぱいいっぱいです。
「大したトラブルではないから大丈夫」と言う人がいます。
これは誤解です。
トラブルはトラブルです。
大したトラブルではないとはいえ、少なくとも「トラブルではある」ということです。
程度にこそ違いはあれ、トラブルの初期が発生していることになります。
トラブルに大丈夫はありません。
まだ被害が出ていないだけです。
まだ大ごとになっていないだけです。
今はまだ大したトラブルではないとしても、そのまま放置を続けると、確実に悪化の一途をたどります。
病気の初期は、違和感から始まります。
虫歯の初期も、歯の表面の白濁から始まります。
建物の腐敗は、雨漏りから始まります。
「大したトラブルではないから大丈夫」と思うのは良くありません。
トラブルを甘く見ると、たいてい様子見となり、初動の遅れにつながるのが定番です。
大したトラブルではないとはいえ、すでにトラブルの第一歩が始まっています。
「大したトラブルではないから大丈夫」と思ったときが危ないと思うことです。
小さなトラブルでも、甘く見ません。
小さなトラブルだからこそ「今のうちに!」という意識が大切です。
トラブルは初動が命です。
大したトラブルではないからこそ、今のうちにきちんと対応しておきましょう。
トラブルは、小さいうちに対処することが大切です。
これはあらゆるトラブルにいえます。
仕事のトラブルはもちろん、対人トラブル・金銭トラブル・健康トラブルでもそうです。
ところが人間というものは厄介は生き物です。
小さなトラブルのうちは、軽く考えがちです。
「まだ大丈夫だよね」
「しばらく様子見でいいよね」
「悪化が目立ってから対処すればいいよね」
そうしてどんどんトラブルがひどくなっていきます。
気づいたときには大ごとになっていて、涙目になりながら右往左往することになります。
「もっと早く取りかかっていれば良かった」と悔やむことになるのです。
トラブルは、大きくなるにつれて、対処に時間・労力・費用がかかるようになります。
対処が遅くなるにつれて、トラブルの負担だけでなく、時間・労力・費用の負担も大きくなり、二重苦・三重苦に陥るのです。
トラブルは、小さいうちに対処するのがいちばん簡単です。
面倒くさいなと思いますが、トラブルは小さいうちに対処するのが、いちばん面倒くさくありません。
むしろいちばん楽で簡単です。
トラブルの基本は「すぐ対処」に尽きます。
仕事でトラブルが起こったら、やるべきことは後回しにせず、すぐ取りかかりましょう。
対人トラブルも、ぐだぐだ言い訳を並べるのではなく、すぐ素直に謝りましょう。
金銭トラブルも、返さなければいけないお金は、すぐ返しましょう。
健康トラブルも、病院に行く必要があるなら、今すぐ予約を入れましょう。
スケジュールを決めるときは、常に最短日程です。
なかなか重い腰が上がらないなら、自分にむちを打って行動を促してください。
やる気が出てから対処するのではなく、やる気がなくても対処なのです。
トラブルが起こったときに注意したいのは、二次被害です。
二次被害は、トラブルが起こった直後の油断から起こります。
車で坂を上っている途中、自分の不注意で前方の車に追突する事故を起こしました。
状況を確かめようと慌てて車の外に出た際、サイドブレーキを引き忘れてしまいます。
車が坂をバックでじりじり下っていき、別の車にぶつかって、二次被害を起こすことがあります。
信じられないような話に思えますが、実際によくある話です。
普段なら忘れないことも、トラブルで気が動転しているときは忘れがちなのです。
トラブルを起こしたら、まず安全確認を行いましょう。
きちんとサイドブレーキをかけ、問題がないことを確認してから車の外に出ます。
うっかりグラスを落として、割ってしまうことがあります。
急いで片づけようとすると、ガラスの破片で指を切ってしまうことがあります。
片づけるときは、けがをしないよう、まず散らばった破片の位置を確認し、丁寧にかき集めることが大切です。
停電が発生したとき、暗闇の中を慌てて動き回ると、段差につまずいてけがをすることがあります。
打ち所が悪いと、重大な事故につながることもあります。
こういうときこそ落ち着いて、まず周囲の状況を確認することが欠かせません。
急なトラブルが起こったときは気が動転しやすくなるものですが、どんな状況でも、安全確認は必要です。
トラブルが起こったら、慌てて行動するのではありません。
動揺は、一呼吸を入れるだけでも半減します。
トラブルが起こった直後こそ、しっかり落ち着いて、まず安全確認を行うことが大切なのです。
トラブルになったら、デスクを整理整頓しましょう。
一見トラブル解決とは無関係に思えますが、ここは大切なポイントです。
デスクの上に、ごみが散乱していていませんか。
余計な書類・書籍が散らかっていたりしていませんか。
散らかったデスクでは、トラブル解決に集中できません。
トラブルを解決するためには、原因を追究したり、解決策を練ったり、再発防止策を考えたりすることが必要です。
人は、視覚からストレスを受けます。
デスク環境がごちゃごちゃしていると、頭もごちゃごちゃになり、仕事がうまくいかないのです。
だからこそ、デスクの整理整頓です。
デスクの上を片付け、余計なものは置きません。
余計な書類・書籍は、引き出しや本棚にしまいましょう。
デスク周りもきれいに掃除して、清潔な状態を保ちましょう。
「デスク環境=脳内環境」です。
デスク環境がすっきりすると、脳内環境もすっきりします。
整った環境・清潔な環境は、ストレスもなくて快適です。
目の前の仕事に集中しやすくなり、良いアイデアもひらめきやすくなります。
部屋全体の整理整頓であれば手間も時間もかかって大変ですが、デスクだけなら限定的。
それほど大きな手間暇はかからないはずです。
デスクの整理整頓にかかった時間は、すぐペイできます。
整理整頓のおかげで仕事がスムーズに進むため、結果としてトラブル解決の時間短縮になります。
トラブル解決のファーストステップなのです。
トラブル解決のとき「頭が回らない」と言う人がいます。
それは睡眠不足だからです。
知らず知らずのうちに、睡眠不足に陥っています。
睡眠不足であれば、頭が回らなくて当然です。
どんなに頭脳明晰な人でも、睡眠不足のときは頭が回らず、ぼうっとします。
気分が悪くてテンションも低くなるうえ、自然とネガティブ思考になります。
もともとポジティブ思考な人でも、睡眠不足のときは調子が出ません。
どうしても睡眠不足のマイナス影響を受けてしまい、ネガティブなほうに引っ張られます。
頭が回らないうえ、元気も出ないので、良いアイデアも出ません。
倦怠感があるせいで、行動力もぐっと落ちるのです。
トラブルのときは緊急事態なので、睡眠を後回しにしがちです。
トラブルのときは「寝ている場合ではない」という考えになり、睡眠を軽視しがちです。
これはNGです。
「寝ている場合ではない」ではありません。
トラブルのときこそ、しっかり寝ましょう。
トラブルのときだからこそ、睡眠を大切にしてください。
睡眠は、人の3大欲求の1つであり、生きていくうえで欠かせないものです。
十分な睡眠を取れば、しっかり頭が回るようになります。
元気が出てくればポジティブ思考にもなり、良い解決策も浮かびます。
トラブルをチャンスに変えるアイデアも、十分な睡眠から生まれるのです。
頭が回らないときは、今すぐ寝ましょう。
最低限の睡眠で良しとするのではなく、十分な睡眠を心がけることが大切です。
健康維持に必要な睡眠時間は「7時間から8時間30分」と言われています。
トラブルのときは忙しくて、なかなか十分な時間が取れないこともあるでしょう。
どれだけ忙しくても、6時間は睡眠を取るようにしてください。
6時間を下回ると、とたんに頭が正常に働かなくなり、ぼうっとします。
どれだけ忙しかろうと、睡眠は非常に重要なものなのです。
「トラブルに取り組むなら、かっこいい方法で解決したい」と考える人がいます。
「かっこいいことはするが、かっこ悪いことはしない」ということです。
これは要注意です。
かっこいい方法にこだわらないことです。
かっこいい方法にこだわると、選択肢が大幅に限られます。
ほとんどできることがなくなって動きにくくなります。
かっこいい方法は1つもないケースも珍しくありません。
トラブルは非常事態です。
非常事態だというのに、人目や体裁を気にしてどうするのでしょう。
それこそ「見栄を張る」というものです。
余計なことをしていると、トラブル解決が遅くなります。
解決するのが目的であって、見た目や印象にこだわる必要はありません。
地味で地道で泥臭い方法でいいのです。
かっこいい方法でトラブルを乗り越えるのは映画やテレビドラマの話であって、現実は違います。
トラブルを解決することは、往々にしてかっこ悪いことばかりです。
叱られたり、頭を下げたり、ぼろぼろ涙を流したりなど、みっともない姿をさらすことになります。
トラブルは解決することが最優先であって、自分の見た目や印象を気にしている場合ではないのです。
トラブルが起こったとき、相手が問題点をすべて把握しているとは限りません。
「まだ相手が把握していない問題点がある」というケースがあります。
たとえば、トラブルが起こったとき、問題点がA・B・Cの3つにあるとします。
ところが、相手はAとBの問題点は把握している一方、Cの問題点は未把握という状態です。
このとき、どう対応するかです。
まず避けたいのは「聞かれたら答える。聞かれなければ答えない」という姿勢です。
「相手を怒らせたくない」「少しでも自分の罪を軽くしたい」といった心理が働いて隠したくなるかもしれませんが、NGです。
これこそ受け身の姿勢というもの。
黙ったまま言わないでいると、相手から不誠実な姿として映ります。
意図的に隠蔽したと思われても仕方ありません。
Cの問題点は悪いことに変わりないので、じわじわ大きくなって爆発するのです。
トラブル解決では、誠実な対応が欠かせません。
トラブルが起こったとき、問題点は包み隠さずすべて伝えるのが得策です。
いずればれることは、早めに伝えておくに越したことはありません。
まだ相手が把握していない問題点があるなら、勇気を出して正直に伝えましょう。
「問題点は、すべてテーブルの上に出す」ということです。
聞かれていなくても、こちらから伝えるのが誠実です。
相手は驚いたり腹を立てたりするかもしれませんが、とても大切なことであり、必要なことです。
正直に伝えたほうが、結果としてトラブルの解決も早くなるのです。
人間の短期記憶は、あっという間に消えます。
人は忘れる生き物です。
たった1時間前に話し合ったことでも、あっさり忘れてしまうことは珍しくありません。
時間がたてば、誰でも記憶が薄れていき、最後は忘却のかなたです。
トラブルについて話し合うときは「メモ」が必須です。
日時、金額、話し合った内容など。
話し合うときは、ちょっとしたことでもメモを取るようにしましょう。
メモは、取ったほうがいいものではなく、取るべきものです。
「これくらい覚えているだろう」「いちいちメモを取らなくても大丈夫」という人でも、ど忘れをすることがあります。
トラブルのときは余裕がなかったり大きなストレスがあったりするせいで、きちんと頭が働かず、記憶力も低下しがちです。
そんなあたふたしているときでも、メモがあれば安心です。
メモを取っていれば、あとから何度でも確認できます。
メモは人の記憶とは違い、時間の経過で消えたり薄れたりする心配はありません。
話し合いでメモを取ったら、必ず復唱をしましょう。
話し合った内容を再確認できるだけでなく、言い間違い・聞き間違いを防ぐ効果もあります。
普段メモを取らない人でも、トラブルのときは、メモを取るようにしましょう。
普段メモを取らないから、失念や勘違いが起こってトラブルにつながったともいえます。
きちんとメモを取ることで、スムーズにトラブルが解決できます。
「メモを取るなんて面倒くさい」と言う人がいます。
メモを取る手間は少々ありますが、小さなことです。
メリットがデメリットをはるかに上回るので、メモを取っておくほうが確実にプラスです。
記憶力に自信のある人でも、油断は禁物です。
どれだけ記憶力のいい人でも、日がたつと忘れます。
覚えているつもりでも、いつのまにか記憶違いが起こることもあります。
メモを見返せば、ど忘れをしたり記憶違いを起こしたりすることはありません。
自分の記憶力を過信せず、謙虚になることが大切なのです。
トラブルが起こったとき、上司や責任者への報告が欠かせません。
トラブルは誰にとっても厄介なものです。
大きなストレスがあり、上司への報告には抵抗を感じます。
叱られるとわかっているトラブルであれば、なおさら報告しにくいでしょう。
トラブルが起こったら、つい隠したくなるかもしれませんが、もちろんそれはNGです。
大きな抵抗があるとしても、きちんと報告することが大切です。
悪いトラブルであればあるほど、早い報告が求められます。
ただし、単に報告するだけでは不十分です。
ここが重要なところです。
「トラブルが起こりました。どうすればいいでしょうか」という言い方をする人がいます。
シンプルな報告で十分に思うかもしれませんが、実は良くありません。
大切なのは「自分なりに解決策を考えたうえで報告をする」ということです。
少しでもいいので頭を働かせ、自分なりにベストと思われる解決策を提示したうえで報告しましょう。
(改善前)「発注に漏れがあることがわかりました。在庫がわずかしかありません。どうすればよろしいでしょうか」
(改善後)「発注に漏れがあることがわかりました。他店から送ってもらうよう手配してもよろしいでしょうか」
(改善前)「提出資料に誤りがあることが判明しました。どうすればよろしいでしょうか」
(改善後)「提出資料に誤りがあることが判明しました。今すぐ修正分を印刷して、再提出を行ってもよろしいでしょうか」
(改善前)「作業ミスがあり一部データが消失しました。どうすればいいでしょうか」
(改善後)「作業ミスがあり一部データが消失しました。バックアップから復旧をしてもよろしいでしょうか」
普通に報告するだけでは「こんなトラブルが起きました。上司であるあなたが解決策を考えてください」となります。
それは上司にとって大きな負担となります。
一方、自分なりに解決策を提示したうえで報告すれば、上司は承認をするだけで良くなるので、やりとりがスムーズになります。
上司は豊富な経験者です。
上司がより適切な解決策を提示してくれる可能性もあります。
自分なりに解決策を提示して、上司に判断を仰ぐ形にすれば、話もトラブル対応もスムーズに進みます。
トラブルのとき、意外と見落としがちなのは「取扱説明書」です。
取扱説明書の確認を忘れていませんか。
「電化製品が故障=修理に出す」という思考になっていて、取扱説明書の存在を失念していることが少なくありません。
電化製品が故障したとき、すぐ修理に出すのではなく、まず取扱説明書を読みましょう。
引き出しの奥でほこりをかぶっているなら、引っ張り出してください。
取扱説明書には「トラブル時の対応」という項目があります。
よくあるトラブルとその対処法についてわかりやすく書かれています。
取扱説明書の指示に従って対処すれば、トラブルがスムーズに解決することが多いのです。
たとえば、ノートパソコンの調子が悪くなったとき、取扱説明書を見れば、一発で解決することがあります。
何時間も悩んでいたことが、あっさり解決することは少なくありません。
「なんだ、これだけで良かったのか。修理に出す前に解決して良かった」とほっとするのです。
修理に出すとお金も時間もかかりますが、取扱説明書を読んで自分で対処すれば、費用もお金もかかりません。
「取扱説明書なんていらない」と言ってぽいっと捨てる人がいますが、要注意です。
トラブルが発生したときのためにも、取扱説明書は捨てずにきちんと保管しておくことをおすすめします。
紙の取扱説明書がかさばって邪魔になるなら、PDFの保管も検討してみてください。
電化製品の製造元のサイトでは、PDF版の取扱説明書がダウンロードできるようになっていることがあります。
データであれば、どれだけページ数があってもかさばる心配がありません。
取扱説明書とは、時間とお金の節約につながる本なのです。
トラブルが起こったとき、少しでも罪を軽くしようと嘘をつく人がいます。
嘘をつくのはNGです。
嘘はばれます。
ばれると、トラブルがさらに大きくなります。
取り返しのつかない事態に発展する可能性もゼロではありません。
ある県議会議員が、当選後、無免許運転をしていたことが発覚しました。
気づいたら免許の有効期限が切れていて、再取得のため、自分が車を運転して教習所に行きました。
免許センターの人から「今日は何で来ましたか」と聞かれ「車で来ました」と答えた際、無免許運転が発覚したのです。
メディアで大きく取り上げられ、会見を開くことになりました。
会見では「帰りは別の人に運転を依頼した」と話しましたが、あとからそれが嘘だと発覚しました。
目撃者や監視カメラなど、事実を確認する手段はたくさんあります。
嘘がばれると、ますます信用が失われ、自分を追い込むことになります。
結局その議員は、責任を取って辞職することになったのです。
トラブルのときこそ正直です。
嘘は、ばれないこともありますが、ばれるものと思っておくのが賢明です。
「現代は監視社会」と言われて久しい昨今です。
現在はすっかりインターネットが浸透して、監視カメラもいたるところに設置されています。
天から神様が見ていると思うことです。
トラブルのときこそ、嘘は厳禁なのです。
自分だけの力では足りず、人の協力を得たいときがあります。
そんなとき「協力してください」という言い方は、少々ストレートで口にするのがためらわれます。
率直な物言いでわかりやすいのですが、有無を言わさず従わせるような、強制のニュアンスが感じられます。
とりわけ目上の人に対して口にするのは要注意です。
「協力してください」という言い方をすると、失礼な印象となり、むっとされてしまうことがあります。
こういうときは、どう言えばいいのでしょうか。
おすすめは「お力添えをいただけますか」という表現です。
「○○さんのお力添えをいただければ幸いです」
「○○の問題で悩んでおりまして、お力添えをいただけないでしょうか」
こう言えば、より丁寧な印象がアップして、相手は喜んで力を貸してくれるでしょう。
同じ立場の人に対してはもちろん、目の上の人に対しても失礼がないため、安心して使えます。
「ぜひよろしくお願いいたします」という丁寧なニュアンスが込められているので、ビジネスシーンでは何かと便利な表現です。
言わんとする意味は同じでも、表現を変えるだけで、ぐっと印象が良くなります。
相手から「協力してあげたい」と思わせるような言い方をしたほうが、スムーズに力を貸してもらえます。
協力をお願いしたいときの表現として、ぜひ身につけておきましょう。
「大人の言い方」を身につけておけば、人からの協力を得やすくなるのです。
プロジェクトで問題が発生したとき、どうするかです。
一般的にはリーダーが解決方針を決め、それに部下が従うというトップダウン方式が採られがちです。
最もシンプルでスピーディーな方法ではありますが、ベストとは限りません。
リーダーが最良の解決策を導き出すとは限りません。
リーダーとはいえ、1人の人間であり、知識・知恵・経験に限界があります。
プロジェクトの代表だからといって、何でもリーダーが独断で決めるのが良いとは限らないのです。
こうしたケースでは「ブレーンストーミングの場をつくること」が有効です。
ミーティングを開き、問題について徹底的に話し合うのです。
ホワイトボードに問題を書き出し、問題解決のための意見やアイデアを各メンバーから募ります。
ブレーンストーミングでは、批判をせず、自由に意見や考えを出し合うのがルールです。
リーダーがそれぞれの意見をまとめていき、最終的にベストと思われるものを決定し、実行に移します。
プロジェクトの問題はメンバー全員で話し合ったほうが化学反応が起きやすく、より良い解決策が得られやすくなります。
「三人寄れば文殊の知恵」という言葉もありますが、みんなで意見を出し合ってみれば、秀逸な知恵が出るものです。
またメンバー全員で話し合うことで、同意や意識合わせも得られやすくなります。
「私たちはプロジェクトで仕事をしている」という仲間意識を高める効果もあり、問題解決への近道となります。
問題の解決策は、1人で考えないほうが、うまくいくのです。
トラブルを解決するときには、実績のある方法を選びがちです。
実績のある方法は、手順も要領もわかっているので安心です。
どう進めればいいのか、どれだけの手間暇がかかるのか、どんな結果が返ってくるのかなど、具体的にイメージできます。
トラブルのときは、実績のある方法で固め、無難に済ませたいと思うもの。
実績のある方法であれば、スムーズに自信を持って取り組めます。
もちろん実績のある方法の方法も大切ですが、そればかりではありません。
ぜひ実績のない方法にも目を向けてみてください。
「実績がないから」という理由だけで選択肢から外すのはもったいないことです。
トラブルのときは、実績のない方法を試すチャンスでもあります。
「実績がない」という理由だけで不採用にしていると、いつまで経っても実績がないままになります。
新しい可能性にチャレンジするきっかけがなくなるのです。
実績のない方法でも「より効果的」「より効率的」と思われるなら、試してみる価値はあります。
「実績はないが、こちらのほうが効果的・効率的のはずだ」と思ったら、ゴーサインです。
確信は持てなくても、可能性があるなら、試してみる価値はあります。
そこから新しい道が切り開けます。
トラブルは、新しい実績をつくるチャンスでもあるのです。
スケジュールを考える際は「見積もりの設定」が重要です。
スケジュールを立てる際は、必要になるであろう工数や費用を算出して、見積もりを立てます。
この見積もりが甘くなっていると、あとから痛い目に遭うことがあるのです。
注意したいのは、予備日なしの最短スケジュールです。
きちんとスケジュールを立てても、トラブルも何もなく、すべて順風満帆に進むことはまれです。
何らかの事情が発生して、スケジュールに遅延が発生するのはよくあることです。
作業に少しでもミスがあると、それだけ時間を取られます。
たとえミスがなかったとしても、いざ取りかかってみると、意外と手間がかかって時間を要することは珍しくありません。
思った以上に大幅な遅れが生じることも考えられます。
見積もりが甘くなっていると、思ったとおりの結果が得られないどころか、かえってトラブルを増やしてしまうこともあります。
「こんなはずではなかった」となるのです。
想定外のことが起こったときのことを考え、スケジュールには「余裕」を持たせておくことが大切です。
万一のことを考え、予備日や空白時間の設定を設けておきましょう。
またスケジュールだけでなく、コストやその他リソースの見積もりも、万一を想定し、余裕を持たせておくことが大事です。
スケジュールが遅れると、その分だけコストやリソースもかさみます。
「コストやリソースが足りないので中断せざるをえない」という状況だけは避けたいもの。
「スケジュールには余裕がある」とわかっていると、気持ちのうえでも余裕が生まれ、結果として仕事のミスも減ります。
見積もりに余裕を持たせておくことは、余計なトラブルを防ぐことにもつながるのです。
トラブルが起こったら、当日中の解決を目指しましょう。
もちろん「可能であれば」の話です。
その日のトラブルは、その日のうちに解決するのが理想です。
トラブルが起こったとき、後回しにする人がいます。
「調査は明日にしよう。ゆっくり対処していこう」
「謝るのは明日にしよう。反省文を書くのは後日にしよう」
「時間があるときに解決すればいい」
トラブル解決は面倒な気持ちがあって、後回しにしたいこともあるでしょう。
急に別の仕事が割り込んでくるのは、気持ちのいいものではありません。
すでに取りかかっている仕事があれば中断する必要があり、スケジュールの見直しが必要になることもあります。
やる気が出なかったり気が乗らなかったりすると、なんとか後回しにしたい気持ちになるもの。
しかし、トラブルは優先度の高い仕事です。
トラブルとは「不良」の状態であり、かつ現在進行中の事態ですから、一刻も早い解決が求められます。
後回しにすると気持ちが冷めてしまい、解決に対する意欲やモチベーションまで低下してしまいます。
後回しにすればするほどトラブルが悪化していく可能性もあります。
ダムの決壊は小さなひびから始まって、後になればなるほど亀裂が広がっていきますが、トラブルも同じです。
最初は小さなトラブルも、放置すればするほど大きくなります。
状況が悪化するにつれて解決が難しくなるでしょう。
最悪の場合、取り返しのつかない事態になることもあります。
たとえ重大なトラブルでなくても、トラブルはトラブルであり、放置するのは良くありません。
トラブルが起こったら、当日中の解決を目指したい。
その日のうちに解決すれば、心労やストレスが減って、就寝もスムーズになります。
翌日から心機一転でスタートできるのです。
都合が悪くて当日中の解決が困難である場合は、できるだけ早い解決を心がけるのが賢明です。
調査や対処をしたくても、タイミングが悪くて難しいなら、いちばん早い別のタイミングを心がけます。
謝罪に行きたくても、すでに深夜の時間帯なら、翌日の朝一を心がけます。
できるだけ早めに解決するのがいちばん楽です。
その日のトラブルは、その日のうちに解決することで、被害を最小限に抑えられるのです。
トラブルを解決するのに、専門的な知識やスキルが必要になることがあります。
たとえば、法律、税務、労務が関わるケースです。
素人であれば、素直に専門家を頼るのが得策です。
「自分の力でなんとかする」という考えの人もいますが、要注意です。
まったく知らない分野は、何をどうしていいのかわかりません。
自分で頑張ってやりくりしようにも、素人の力では限界があります。
書類を1つつくるにも、多大な時間がかかるうえ、書き方が正しいのかどうかもわかりません。
良かれと思ってやったことが、かえって悪い方向に働くこともあります。
トラブルを解決するどころか、逆に悪化させる結果になるケースもあります。
「頑張ればなんとかなりそう」というケースもあるかもしれませんが、油断は禁物です。
最近の法律に対応できていなかったり、自分の思い違いというケースもあったりします。
専門的なことは、素直に専門家を頼りましょう。
専門家なら誰でも良いわけではなく、豊富な実績があって評価の高い専門家を選ぶのがベストです。
もちろん専門家への依頼にお金はかかりますが、トラブル解決に必要な費用と考えましょう。
安くはない金額かもしれませんが、きっちりトラブルを解決できる保証があります。
専門家を頼るのは恥ずかしいことでも何でもなく、当たり前のことです。
「餅は餅屋」という言葉もあります。
専門的なことは、素直に専門家を頼るのが得策なのです。
「専門家に依頼しているからもう安心。何もしなくて良い」と言う人がいます。
たしかにトラブルのときは、専門家が頼りになります。
笑顔で「すべてこちらでお任せください」と言ってくれます。
心強い味方がつくことになるので、大きな安心感があります。
孤独を感じることもありません。
特に法律に関わるトラブルのときは、欠かせない存在といえるでしょう。
「餅は餅屋」という言葉があるように、専門家に任せると、難しい仕事もスムーズです。
しかしだからといって「何から何まで完全に任せきり」というのは良くありません。
専門家がスムーズに仕事を進めるためには、こちらの協力が必要です。
問い合わせがあったとき「答えたくない」と拒否したり「何も知らない」とごまかしたりするのはNGです。
いくら専門家とはいえ、必要な情報がわからなければ、仕事を進められません。
当然ですが、嘘を答えることは言語道断です。
専門家を頼るなら、協力的な姿勢を見せることが大切です。
必要な情報はきちんと正確に伝えます。
不明点の問い合わせが来たときは、できるだけ迅速な回答を心がけましょう。
確認に時間がかかって回答が遅くなるようであれば、いつまでに回答できるのか連絡しておくと安心です。
個人情報を心配する人もいますが、専門家は守秘義務が徹底されているので外部に漏れることはありません。
情報提供のほか、こちらで何かお手伝いできることがあれば、できる範囲で協力します。
こちらの協力があってこそ、専門家はスムーズに仕事を進められます。
トラブル解決も早くなるのです。
問題は「その仕事は本当に徹夜でやる必要があるのか」ということです。
もちろん徹夜が必要なケースもあります。
1分1秒を争うトラブルや、緊急性の高いトラブルであれば、日付が変わってでも対応しなければいけないでしょう。
眠い目をこすりながら、明け方まで頑張らなければいけないケースもあります。
状況によって徹夜せざるを得ないケースがあるのも事実です。
しかし、トラブルはすべて緊急性が高いかというと、そうではありません。
トラブルとはいえ、徹夜せざるを得ない状況はわずかです。
徹夜には悪影響があります。
普段と同じ時間で起床するなら、翌日は間違いなく深刻な睡眠不足です。
ほとんど寝られていない状態となり、頭も体もふらふらします。
もはや生きながらにして、ゾンビです。
ある研究によると「毎日6時間睡眠の人は日中、お酒を飲みながら仕事をするくらいパフォーマンスが落ちる」との報告があります。
せっかく徹夜で仕事をしても、翌日に悪影響が及んでは意味がありません。
深刻な睡眠不足になると、ぐっとパフォーマンスが落ちてしまい、まともな仕事にならないのです。
徹夜で仕事をすると、なかなか仕事がはかどりません。
夜は疲れもたまっていて、頭がぼうっとしています。
外は真っ暗で静かなので、ネガティブ思考にも陥りがちです。
こんな状態で良い仕事をするのは難しいといえるのでしょう。
であれば、無理に徹夜をするのではなく、さっさと寝ることです。
仕事を、夜ではなく、朝に回したほうが効率良く進みます。
朝は疲れも取れていて、頭もすっきりしています。
太陽の光があるので、ポジティブ思考にもなりやすい。
朝の1時間は、夜の3時間にも4時間にも匹敵します。
「トラブル対応=徹夜で対応」という思考になっていないでしょうか。
思い込みにとらわれないことです。
冷静に考えてみると「わざわざ徹夜で行う必要がない」と気づくことがあります。
無理に徹夜をする必要がないなら、潔く明日に回しましょう。
トラブル発生中に、新規の仕事依頼をいただくことがあります。
依頼を引き受けたい気持ちは山々でも、ここは注意したい場面です。
トラブル対応中は、いったん受諾を見合わせるほうがいいでしょう。
トラブル発生中は、トラブル対応が最優先です。
新規の仕事依頼を受託したところで、取りかかる余裕がありません。
丁寧に仕事を仕上げるのは難しいでしょう。
安易に受諾すると、トラブル対応も新規の仕事も、それぞれ中途半端になりかねません。
かえってトラブルを大きくさせてしまう可能性もあります。
心苦しいところではありますが、少なくともトラブルが落ち着くまでは、いったん受諾を見合わせておくのが無難です。
何でも引き受ければいいというわけではなく、時には断ることも大切です。
ただし、どうしても受諾したいときもあるでしょう。
小さなトラブルの場合だったり、トラブル解決のめどが立っていたりするなら、受諾のケースもありです。
受諾するなら、先方にきちんと事情を話して、納期が遅くなる可能性について了承を得ておくことが必須です。
小さなトラブルは、中途半端な気持ちで取り組むことが多いもの。
だらだら取り組んだり、適当な解決で済ませたり。
時にはちょっとだけ手抜きをしてみることもあるかもしれません。
たしかに小さなトラブルなら、小さな仕事なので解決も簡単で早く済むでしょう。
さほど集中しなくても、対処できてしまうことが多い。
しかし、ここが落とし穴です。
トラブルはトラブルです。
小さなトラブルでも、トラブルに変わりありません。
中途半端な気持ちで取り組むと、中途半端な仕事になって、詰めが甘くなりがちです。
トラブル対応では、場当たり的な解決ではなく、根本的な解決が必要です。
手を抜いたばかりにうまく解決されず、長引くことがあります。
かえってトラブルが大きくなることも少なくありません。
小さなトラブルでも、本気で取り組みましょう。
襟を正して、真剣な気持ちを持ち、本腰を入れて取り組みます。
手を抜かず、むしろ細部まで丁寧に仕上げます。
本気になるから、しっかりした仕事ができます。
場当たり的な解決ではなく、根本的な解決を実現できるのです。
何よりトラブル対応が楽しくなります。
本気は、仕事を楽しくさせるカンフル剤です。
仕事に限らず、趣味でも遊びでも何でもそうですが、本気になるとテンションがぐっと上がってわくわくするのです。
トラブルが起こった際、その場しのぎの解決には注意しましょう。
解決は少しでも早いほうが良いと思われます。
もちろん早いことは正義です。
レストランでもファストフードでも、早いほうがお客さまに喜ばれるのは間違いありません。
スピード解決は理想的ですが、大切なのは「解決の内容」です。
少しでも早くトラブルを解決したいと思うと、その場しのぎの解決になりがちです。
いくら早く解決しても、その場しのぎのやり方は良くありません。
トラブルが収まったように見えても、あくまで一時的です。
しばらく経つと、トラブルが再発します。
再び慌てることになり、時間も労力の無駄が増えるのです。
最短コースはいちばん楽に思えますが、長期的に見ると、実はいちばん大変です。
その場しのぎの解決は、本当の解決にはなっていません。
必要なのは「根本的な解決」です。
早く解決することも大切ですが、根本的な解決をすることはもっと大切です。
その場しのぎの解決ではなく、長期的な視点に立ち、根本的な解決が求められます。
「自分が今やろうとしていることは、その場しのぎの解決なのか、根本的な解決なのか」と自分に問いかけてみてください。
根本的な解決には、惜しみなくリソースを投下しましょう。
時間や労力がかかったとしても、根本的な解決を優先するのが得策です。
根本的な解決ができてこそ、本当のトラブル解決と言えるのです。
トラブルのとき、謝る相手・謝る順番を間違える人がいます。
「とにかく謝ればいい」「上司に謝れば十分」という思考になりがちです。
いくらきちんと謝罪ができても、謝る相手・謝る順番が間違っているのは良くありません。
トラブルが収まるどころか、かえって大きくなることがあります。
チームメンバー全員に迷惑をかけたのに、一部のメンバーしか謝っていないというケースがあります。
本人は一部の人に頭を下げたことで「謝罪が完了した」と思っているのです。
これはNGです。
一部の人に謝るだけでは不十分です。
「私には謝罪の言葉がない」という不満が出て、ぎすぎすしたままになります。
チームメンバーに迷惑をかけたなら、一部のメンバーだけ謝るのではなく、きちんとメンバー全員に謝ることが大切です。
きちんとメンバー全員の前で頭を下げます。
直接会えない相手なら、メールによる謝罪です。
お客さまに迷惑をかけたのにもかかわらず、上司に謝ってばかりで、お客さまへの謝罪を忘れているケースがあります。
上司は直接仕事に関係しているので「とにかく上司に謝罪が必要」ということで頭がいっぱいになっているのです。
これもNGです。
上司に謝るのはもちろんですが、お客さまに迷惑をかけたなら、まずお客さまに謝ることが最優先です。
先に上司から謝ると「まずお客さまに謝りなさい」と叱られます。
上司に謝るのはあとからでもできます。
お客さまへの謝罪が遅くなると、ますますトラブルが大きくなりかねません。
謝罪の場面があれば「まず謝るべき相手は誰か。謝る順番は正しいか」と問いかけてください。
謝る相手が複数いるなら、面倒でも、きちんと全員に頭を下げましょう。
頻繁に起こるトラブルの場合、だんだん謝罪に慣れてきます。
最初はたどたどしかった謝罪の言葉も、すらすら言えるようになります。
最初はおどおどしていた謝罪の態度も、自然な感じになります。
「こう言えばいい。こういう態度を見せればいい」ということがわかってきて、言葉や態度がスムーズになるのです。
謝罪慣れをするのはいいのです。
人間は慣れる生き物です。
何度も繰り返していると、だんだん慣れてきて、自然と体に染みついてきます。
気づくと「謝罪上手」になっているのです。
しかし、謝罪慣れをするのは良くても、謝罪慣れを見せるのは要注意です。
謝罪慣れをした様子は、相手から形式張って見え、しらじらしく感じられます。
心がこもっていないと誤解され、良い印象を受けません。
「ただ謝罪の言葉を口にしているだけ」「ただ申し訳ない態度を見せているだけ」と相手は感じ、残念な印象を受けます。
謝罪をするときは「これが初めて」という感覚が大切です。
実際は慣れていても、慣れた様子は見せません。
腰を低くして頭を下げ、恐縮の姿勢を見せます。
きちんと謝罪の気持ちが伝わるからこそ、相手の怒りが収まるのも早くなるのです。
トラブルのやりとりを、お店でおおっぴらに話す人がいます。
ここは注意したいところです。
大きく2つのパターンがあります。
どちらのケースもNGです。
トラブルの話はデリケートな内容が含まれます。
お金の話や契約の話、会社の機密情報や顧客情報など。
トラブルの話なので、つい声も大きくなりがちです。
おおっぴらに話すと、周りに聞かれてしまい、トラブルの話が筒抜けになります。
「あの会社では今そんなトラブルが起こっているのか」となり、悪い噂が立つ原因となるのです。
悪い噂はすぐ広まります。
噂は、悪い内容であればあるほど、早く広がるのが特徴です。
人目の多いところで現在進行中のトラブルについて話すと、情報漏洩によって2次被害につながることもあるのです。
トラブルのときは解決することに一生懸命なので、周りの目を忘れることがあります。
余裕がないタイミングとはいえ、情報漏洩に対する意識は必要です。
カフェやレストランなどお店にいるとき、トラブルの電話がかかってきたら、いったん外に出て話しましょう。
お店の外に出るのが難しい場合は、あとから折り返すことを伝えます。
トラブルについて話し合うときは、会社や事務所がベストです。
そのほか貸し会議室やレンタルオフィスの個室などの利用もおすすめです。
どうしても飲食店で話をするなら、声が外に漏れない個室が適切です。
トラブルが発生して、さっそく対処に取り掛かりました。
なかなか大変で苦労はありましたが、集中的に取り組んだり人の力を借りたりして、なんとか無事乗り越えられました。
このときです。
トラブルを解決してそこで足を止める人がいます。
解決すれば一件落着と言いたいところですが、安心して満足するのはまだ早い。
トラブルは、解決して終わりではありません。
もちろん解決したことは喜ばしいことですが、もう一つ大切な仕事があります。
「再発防止策」です。
トラブル対応では、再発防止策が必須です。
再発防止策がなければ、遅かれ早かれ、再び同じトラブルが起こります。
トラブルは、解決して終わりにするのではなく、きちんと再発防止策を立て、実施するところまでやることが大切です。
また再発防止策を実施した後、ありがちな残念事例があります。
「最初は真面目に取り組んでいたが、だんだんおろそかになっていく」というパターンです。
人は元来、怠け者です。
時間の経過とともに、サボったり手を抜いたりすることが多くなりがちです。
どれだけ立派な再発防止策も、途中からやめたり中途半端になったりしては意味がありません。
特に人が入れ替わったときには、再発防止策が生まれた事情を知らず「何のためにこれをやっているの?」となりがちです。
あとからおそろかにならないよう、きちんと防止策が実施されているか、定期的にチェックを行うことが大切です。
トラブルを解決する際は「再発防止策」が大切です。
単にトラブルを解決できれば良いわけではありません。
同じことが起こらないよう、再発防止策の策定が欠かせません。
このとき「再発防止策を検討する」と言う人がいます。
きちんと再発防止策に取り組む姿勢があるように思えますが、ここにNGが含まれます。
どこがいけないのかというと「検討」です。
検討は「しない」と同じ意味です。
「再発防止策を検討する」と言う人は、たいてい口だけで終わります。
「とりあえず考えはしますが、確実に行う保障はありません」と言っているのと同じです。
検討すると言う人は、ポーズだけで終わります。
言うだけ言って、実際はやりません。
机上の空論で終わったり、計画倒れになったりするのがオチです。
再発防止策を立てたことに満足して終わりです。
そこから先がありません。
しばらくしてから「そういえば再発防止策なんて話もあったね」と終わります。
どれだけ素晴らしい再発防止策も、検討で終わっては意味がありません。
大切なのは「検討」ではなく「実施」です。
「再発防止策を実施する」と言いましょう。
再発防止策を実施すると言うのは、宣言です。
相手の面前ではっきり宣言することで、目標達成へのモチベーションも高まり、具体的に行動できます。
自分に対する決意表明にもなり「やらなければ!」という気持ちになるのです。
再発防止策を実施しますと言うことで、相手も納得してうなずいてくれます。
再発防止策は、きちんと実施するから意味があります。
再発防止策は、検討するものではなく、実施するものなのです。
次の仕事に進みたいなら、目の前のトラブルをきちんと解決することです。
「目の前のトラブルはほうっておいて、次の仕事に進みたい」と言う人がいます。
面倒なトラブルで手間暇がかかりそうなら、ほったらかしにしたくなります。
前に進みたい気持ちがあるのは素晴らしいことですが、だからといって、目の前のトラブルを放置するのは良くありません。
目の前のトラブルを解決しないまま次の仕事に取り組んだところで、きちんと打ち込めません。
やる気が出なかったり、モチベーションが上がらなかったりします。
トラブルのことが気になって集中できず、ミスや失敗が増えたり、仕事が中途半端になったりするのです。
再びトラブルが起こり「面倒なトラブルはほうっておいて、次の仕事に進もう」と言い始めます。
気づくと、今まで放置してきたトラブルが山積みになっているのです。
次の仕事に進みたいなら、目の前のトラブルをきちんと解決しましょう。
大変かもしれませんが、トラブル解決も仕事の1つです。
目の前のトラブルをきちんと解決するから、すっきりした気持ちとなり、次の仕事に集中できます。
心労がないのは本当に快適です。
しっかり集中するから、仕事の質も上がって、運もチャンスもつかめるのです。
トラブルとは、山登りのようなものです。
向こう側にある山に登りたいなら、まず目の前の山をきちんと登り切ることです。
山を乗り越えることで、新しい景色が見え、次の山にも登れるのです。
「自分のため」を意識しても、モチベーションは上がりません。
自分さえ我慢すればいいということになるからです。
トラブルによる被害があっても、自分さえ我慢できればいいことになります。
自分にとって大したことがないトラブルなら「別にこのまま放置でもいいじゃないか」という発想になります。
トラブル解決では「自分のため」より「人のため」を意識することが大事です。
子持ちのお母さんが「自分のため」より「わが子のため」と考えるほうが行動力を発揮しますが、それと同じ話です。
人は「自分のため」より「人のため」のほうが、より高いモチベーションを持ちます。
「放置するわけにはいかない!」「何が何でも解決する!」となり、大きな行動力が発揮されるのです。
トラブルが起こったときは、それに関わっている人を思い浮かべ「人のため」を意識しましょう。
「ユーザーのため」「クライアントのため」「お客さまのため」です。
人は、他者を意識することでモチベーションが上がるような仕組みがあります。
どんなトラブルも、自分だけの話ということはありません。
他者に関係していることがあるはずです。
たとえ小さなトラブルでも、それは同じです。
トラブルのままでは、不便・制限が残って、迷惑をかけ続けてしまいます。
トラブルを解決することで、便利・快適となり、みんなを笑顔にできます。
「これは自分だけの問題ではない」と思うことが大切です。
「人のために」を意識することが、爆発的なモチベーションを生むのです。
トラブル直後は、詐欺に騙されないよう注意してください。
早まった行動を取りやすいタイミングだからです。
トラブル直後は、目の前のことでいっぱいいっぱいです。
「一刻も早く解決したい」「どんな方法でもいいから解決したい」という、わらにもすがる思いがあります。
切迫感があって「誰でもいいからなんとかしてください! お願いします!」という心理があります。
そんなときによくあるのが、早まった行動です。
これほど危険なことはありません。
依頼するにも購入するにも「即」は要注意です。
こういうときに限って、簡単な詐欺に引っかかってしまうのです。
詐欺師は、トラブルに遭っている人をターゲットにしています。
「なんだか頼りになりそうだったので即依頼してみたら、実は詐欺だった」
「なんだか効果がありそうだったので即購入してみたら、実は偽物だった」
どちらもよくある話です。
ろくに確認することなく、即依頼・即購入するほどほど危険なことはありません。
評判や口コミを注意深く確認すれば気づくことですが、トラブル直後は著しく判断力が低下しています。
何かに救いを求める心理が強く、不注意が生まれやすい。
トラブル直後ほど、詐欺に騙されやすい瞬間はありません。
飛びつく前に、まず確認です。
「本当に信頼できるだろうか」という疑いの目を持つことです。
過去に依頼や購入の経験があって信頼できるならいいのですが、初めての場合は確認が欠かせません。
専門家に依頼するにせよ、商品を購入するにせよ、評判や口コミをしっかり確認しましょう。
しっかり信頼できる相手かどうかしっかり見極めるようにしましょう。
サイトのURLやデザインも、判断材料の1つです。
少しでも「おかしいな」と思ったら、中断です。
自分の判断に自信がない場合は、上司や同僚、家族や友人など、第三者にチェックしてもらうのもいいでしょう。
複数に目で確認してもらえば、より安心できます。
トラブルのときほど、謙虚な気持ちを持つことが大切です。