公開日:2023年12月10日
執筆者:水口貴博

トラブル対応に強くなる30の方法

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作業現場におけるトラブル対応の3原則とは。

作業現場におけるトラブル対応の3原則とは。 | トラブル対応に強くなる30の方法

工事や建設などの作業現場では「トラブル対応の3原則」と呼ばれるルールがあります。

「止める・呼ぶ・待つ」です。

それぞれが重要であり、相互に関係し合っています。

具体的には次の内容です。

  1. 止める

トラブルが起こったら、まず目の前の作業を止めましょう。

「手を止める」「機械を止める」です。

警報が鳴ったり不自然な点が見られたりしたら、まず一時停止です。

止めていいのだろうかと考えるまでもなく、まずいったん止めることから始めます。

進行中の仕事を止めるのは勇気のいることではありますが、トラブルが起こっている以上、継続するわけにはいきません。

トラブルを拡大させないためにも、1分1秒でも早く止めることを心がけます。

ただし、適当な止め方には注意します。

止め方が悪いと、崩れたり壊れたりする可能性があります。

現状を維持できる形で、切りのいいところなど、上手に止めることが大切です。

  1. 呼ぶ

次に大切なのは「呼ぶ」です。

独断で作業を進めるのはNGです。

担当者・責任者に異常が発生していることを伝えます。

緊急を要することもあるため、できるだけわかりやすく簡潔に伝えるのがポイントです。

次のアクションについて、担当者・責任者の判断を仰ぎましょう。

  1. 待つ

勝手な判断や行動はNGです。

軽率な行動ほど危険なことはありません。

担当者・責任者から指示があるのを待ちましょう。

「早く解決したい」「自分の力で何とかできる」と思うところですが、勝手な行動は慎みます。

「これくらいのことなら自分で対処できる」「先輩の方法を真似すればいいだろう」という考えは要注意です。

身勝手な判断・行動をしたばかりに、トラブルが拡大したり、取り返しのつかない事態に発展したりする可能性があります。

指示が出るまで時間を要することもありますが、待機中は余計なことをせず、辛抱強く待つことが大切です。

§

トラブル対応の3原則「止める・呼ぶ・待つ」は、作業現場のルールですが、オフィスワークにも通じるところがあります。

「止める・呼ぶ・待つ」をトラブル対応に役立ててみてください。

トラブル対応に強くなる方法(19)
  • 作業現場では、トラブル対応の3原則「止める・呼ぶ・待つ」を意識する。
トラブルは、手短に対応しようとすると、長引く。
丁寧に対応しようとすると、短くなる。

トラブル対応に強くなる30の方法

  1. トラブルのない人になるのではない。
    トラブルに強い人になるのだ。
  2. 「トラブルは起きるもの」という意識を持つ。
  3. トラブルが起こったら放置しない。
  4. トラブル対策は、大きく3つしかない。
  5. トラブルを乗り越えるときは、集中力が欠かせない。
  6. トラブル対応が大変だと言う人は、勘違いをしている。
  7. トラブル対応は、常に優先すべきこと。
  8. なぜトラブルを面倒くさがってはいけないのか。
  9. トラブル対応は、やる気がなくても取り組む。
  10. トラブルは、原因がわかるだけでもありがたいこと。
  11. トラブル対応に焦りは禁物。
    ただし、緊張感は必要。
  12. トラブルが起こったとき、相談できる人はいるか。
  13. トラブルの元は、できるだけ排除しておくに越したことはない。
  14. 「自分の尻は自分で拭く」が、正しいとは限らない。
  15. お金を貯めておくことが、トラブル対策にもつながる。
  16. 「最悪のトラブル」という口癖は、直しておくほうがいい。
  17. トラブルが起こったのを、運や偶然のせいにしない。
  18. 「早くしなければ間に合わない」は、事実であっても、考えないほうがいい。
  19. 作業現場におけるトラブル対応の3原則とは。
  20. トラブルは、手短に対応しようとすると、長引く。
    丁寧に対応しようとすると、短くなる。
  21. トラブルがたくさんあるのはいい。
    同じトラブルが繰り返されるのがいけない。
  22. トラブルのストレスを、飲食で解消させない。
  23. トラブル対応で忙しくても、息抜きは必要。
  24. トラブルを美化しない。
  25. トラブルを起こされても、相手を恨まないこと。
  26. 大丈夫でないときは「大丈夫じゃない」と答えるのが正解。
  27. 老化現象・経年劣化を、トラブルと勘違いしない。
  28. 大きなトラブルほど、人生の転機になる。
  29. トラブルの芽を摘むことも、トラブル対応の1つ。
  30. 長期戦のトラブル対応では、頑張りすぎないことが大切。

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