公開日:2023年12月10日
執筆者:水口貴博

トラブル対応に強くなる30の方法

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大丈夫でないときは「大丈夫じゃない」と答えるのが正解。

大丈夫でないときは「大丈夫じゃない」と答えるのが正解。 | トラブル対応に強くなる30の方法

大きな問題やトラブルに見舞われたとき、心配の声を掛けられることがあります。

必死の様子、余裕のない様子が目立つのでしょう。

今にもぱたんと倒れそうな雰囲気が出ているのかもしれません。

人から「大丈夫ですか」と心配の声をかけられることがあるのです。

このとき、どう答えるかです。

つい反射的に「大丈夫です」と答えがちです。

私たちのコミュニケーションでは「大丈夫ですか」と聞かれたら「大丈夫です」と答えるのが定番の流れになっています。

一種の形式となっているところがあって、それ以外の返事が許されないような雰囲気があります。

ここがポイントです。

大丈夫でないときは「大丈夫じゃない」と答えることもあっていいのです。

むしろ「大丈夫じゃない」と答えるようにしたい。

1人の力には限界があります。

いっぱいいっぱいで余裕がなく、今にもつぶれそうなときもあります。

そんなぎりぎりの状況にもかかわらず「大丈夫です」と答えると、相手はそれ以上踏み込めません。

そこで話が終わります。

問題やトラブルを解決できないだけでなく、ストレスやプレッシャーにつぶれてしまうのです。

特にプライドの高い人は、弱いところを見られたくない気持ちがあって「大丈夫」と答える一択になっているところがあります。

反射的に「大丈夫です」と答えるのが癖になっているなら、いま一度見直したい。

大丈夫でないときは「大丈夫じゃない」と答える勇気を持つことです。

「大丈夫じゃない」と答えるのは、恥ずかしいことではありません。

素直で正直なことです。

「弱い自分を見せることになる」と思われますが、気にしないことです。

大きな問題やトラブルに見舞われたとき、見栄や体裁を気にしている場合ではありません。

「大丈夫じゃないです」と答えるから、次に話が進みます。

「こんな方法があります」と教えてもらえたり「何かお手伝いしましょうか」となったり、明るい言葉で元気づけてもらえたり。

助言や協力が得られ、窮地から抜け出せる可能性があります。

「大丈夫じゃない」と答えることで、解決の道が開かれます。

トラブル対応に強くなる方法(26)
  • 大丈夫ではないときは「大丈夫じゃない」と答える。
老化現象・経年劣化を、トラブルと勘違いしない。

トラブル対応に強くなる30の方法

  1. トラブルのない人になるのではない。
    トラブルに強い人になるのだ。
  2. 「トラブルは起きるもの」という意識を持つ。
  3. トラブルが起こったら放置しない。
  4. トラブル対策は、大きく3つしかない。
  5. トラブルを乗り越えるときは、集中力が欠かせない。
  6. トラブル対応が大変だと言う人は、勘違いをしている。
  7. トラブル対応は、常に優先すべきこと。
  8. なぜトラブルを面倒くさがってはいけないのか。
  9. トラブル対応は、やる気がなくても取り組む。
  10. トラブルは、原因がわかるだけでもありがたいこと。
  11. トラブル対応に焦りは禁物。
    ただし、緊張感は必要。
  12. トラブルが起こったとき、相談できる人はいるか。
  13. トラブルの元は、できるだけ排除しておくに越したことはない。
  14. 「自分の尻は自分で拭く」が、正しいとは限らない。
  15. お金を貯めておくことが、トラブル対策にもつながる。
  16. 「最悪のトラブル」という口癖は、直しておくほうがいい。
  17. トラブルが起こったのを、運や偶然のせいにしない。
  18. 「早くしなければ間に合わない」は、事実であっても、考えないほうがいい。
  19. 作業現場におけるトラブル対応の3原則とは。
  20. トラブルは、手短に対応しようとすると、長引く。
    丁寧に対応しようとすると、短くなる。
  21. トラブルがたくさんあるのはいい。
    同じトラブルが繰り返されるのがいけない。
  22. トラブルのストレスを、飲食で解消させない。
  23. トラブル対応で忙しくても、息抜きは必要。
  24. トラブルを美化しない。
  25. トラブルを起こされても、相手を恨まないこと。
  26. 大丈夫でないときは「大丈夫じゃない」と答えるのが正解。
  27. 老化現象・経年劣化を、トラブルと勘違いしない。
  28. 大きなトラブルほど、人生の転機になる。
  29. トラブルの芽を摘むことも、トラブル対応の1つ。
  30. 長期戦のトラブル対応では、頑張りすぎないことが大切。

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