街を歩いていると、喧嘩をしている2人に出くわすことがあります。
大きな声でやいやい言い合っていて、お互いとも譲りません。
そばにいた人に何があったのか聞いてみると、ある共通点があります。
たいていささいなことが原因なのです。
足を踏まれた、肩がぶつかった、言い方が悪かった、失礼なことがあった。
激しく喧嘩をしているので重大なことがあったのかと思いきや、実際は逆です。
「そんなことでもめているの?」と拍子抜けするほど、ささいなことが原因です。
喧嘩をしている2人はものすごくひどいことをされたと激しく興奮状態ですが、第三者から見ると何でもないことです。
大きく深呼吸をして、普通に謝ったり感情を抑えたりすれば済む話です。
冷静に喧嘩の原因をチェックすると、意外とそうした「ささいなケース」が多いのです。
それは自分にも言えることです。
かちんとすることがあって、誰かと衝突することがあるかもしれません。
ふつふつはらわたが煮えくり返り、怒りが爆発しそうになることがあるかもしれません。
そんなとき、一度立ち止まって、冷静に原因を探ってみましょう。
冷静な視点で振り返ってみると「なぜ私はこんなことで腹を立てているのだろう?」と拍子抜けすることがほとんどです。
いつの間にか感情がヒートアップして、一時的にわれを失っているだけのこと。
大げさに物事を捉えているにすぎません。
喧嘩の原因の9割は、ささいなことです。
ささいなことなら、気にしないのが一番です。
喧嘩は、同じレベルの者同士でしか生まれません。
「相手のほうが悪い」と思うことであっても、よくよく考えてみると、自分にも非があるケースが多いもの。
お互いに原因があるなら、どっちもどっちです。
自分のほうが大人になれば済む話です。
しっかり感情をコントロールして、器の大きな人になりたいところ。
むっとしたら、大人になるチャンスなのです。