公開日:2024年12月14日
執筆者:水口貴博

怒らない人になる30の方法

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「それ、前にも聞いたよ」の一言が、相手を落ち込ませる。

「それ、前にも聞いたよ」の一言が、相手を落ち込ませる。 | 怒らない人になる30の方法

相手から同じ話を聞くことがあります。

同じことを繰り返されると、おやっと思います。

そんなとき「それ、前にも聞いたよ」と言っていませんか。

たしかに間違ってはいません。

前にも聞いた話だから「前にも聞いた」と当たり前に言っているだけで、普通のリアクションです。

同じ話を繰り返されると、時間の無駄のように感じることがあるもの。

相手の話を遮るように、ぴしゃりと言うのです。

しかし「それ、前にも聞いたよ」と言うと、相手はあまり良い気分がしません。

「何度も同じ話をしないでほしい」というニュアンスに聞こえます。

「前に話したことを覚えていないの?」と、記憶力の悪さを責められているように聞こえます。

少なくとも良い印象はない一言です。

悪気はなくても、むっとしているような印象を与えてしまい、相手は萎縮します。

「それ、前も聞いたよ」と言うと、相手はストレスを感じてしまい、嫌な空気が漂うのです。

相手は悪気があって、同じ話を繰り返しているわけではありません。

以前に話したことを忘れているだけかもしれません。

人間ですから、うっかり忘れることはあります。

年配者の方であればなおさらで、誰でも年をとれば記憶力が低下するのは当然です。

あるいは、単に同じ話をもう一度聞いてもらいたいのかもしれません。

嬉しい話は何度も話したくなるものです。

あなたも、以前に話したという認識はあっても、もう一度話したくなることがあるでしょう。

だから話を遮るようなことは言わないのです。

コミュニケーションの空気は、一言で変わります。

「それ、前にも聞いたよ」の一言は、事実であっても、言わないほうがいいセリフです。

同じ話をされたときの上手なリアクション

では、どう答えるのがいいのでしょうか。

基本は、普通の返事を心がけることです。

「なるほど」

「そうなんですね」

「教えてくれてありがとう」

あたかも初めて聞く話であるかのような受け答えがベストです。

話を遮らず、うんうんうなずきながら聞きます。

そうすれば、話はスムーズに進みます。

これは、同じ話をされるのが3回目4回目であっても同じです。

少し根気はいるかもしれませんが、難しいことはないはずです。

相手は悪気があって、繰り返し言っているわけではありません。

確認のために言ってくれていると思えばいいことです。

同じ話をしていることを、さりげなく相手に気づかせたいこともあるでしょう。

そんなときは「前にお話しくださった○○のことですね。△△になったんですよね」とすでに知っていることを優しく言ってみます。

言い方に注意しながら、話の展開を先回りして話してみると「そうそう、それそれ」となるでしょう。

相手は「すでに話したことでしたね」と気づいてくれ、上手に話の流れを変えられます。

これが、気持ちの良いコミュニケーションです。

場の空気を壊すことなく、相手と気持ちよく話を続けられるのです。

怒らない人になる方法(24)
  • 同じ話をされても、余計な指摘はせず、素直な返事をする。
相手が電話に出てくれなくても、腹を立てない、文句を言わない。

怒らない人になる30の方法

  1. あらゆる感情の中で最も大切なコントロールは、怒り。
  2. 「いらいらしない、腹を立てない」という目標を立てるだけで、感情のコントロールがうまくなる。
  3. 喧嘩の原因のほとんどは、ささいなことにすぎない。
  4. 気持ちの切り替え=動きの切り替え。
  5. 敬称が漏れているだけで、腹を立てない。
  6. 頭に血が上ったときは、いったん会話を中断するのがベスト。
  7. 子どもの悩みを聞くとき、軽い聞き方になっていませんか。
  8. 親に勝手に大事なものを処分されても、恨まない、腹を立てない。
  9. キャンセルの連絡があっても、腹を立てない。
    お礼の言葉を伝えるのがスマート。
  10. 怒りを感じるのはいい。
    怒りを爆発させるのがいけない。
  11. ストレスを感じる人とは、距離を置いていい。
  12. 動きが遅い人にいらいらしてはいけない。
    その人にとって普通のペースなのだ。
  13. 仕事ができる人は「条件付きのYES」を身につけている。
  14. 調子が出なくても、しばらく続ける。
    苦しくなっても、しばらく続ける。
  15. 注意されて逆ギレすることほど、見苦しいことはない。
  16. せっかちなのはいい。
    ぴりぴりした雰囲気を出すのがいけないのだ。
  17. 悔し涙を流せるときは、流せるだけ流しておこう。
  18. 旅行中は、できるだけニュースのチェックは控えよう。
  19. いらいらしたときは、蒸しタオルを顔の上に置くだけでいい。
  20. 人のお節介にいらいらしたら「でも、ありがたいことだよね」を続けよう。
  21. せっかく棚からぼた餅が落ちてきても、つかみ取らなければ意味がない。
  22. サボることは、本来の姿に戻ること。
    自然体を回復させる行為。
  23. 「読むための本」にとらわれない。
    「飾るための本」もあっていい。
  24. 「それ、前にも聞いたよ」の一言が、相手を落ち込ませる。
  25. 相手が電話に出てくれなくても、腹を立てない、文句を言わない。
  26. お店を入ってNGを感じたら、すぐ退店してもいい。
  27. 崖だからといって、道が途切れているとは限らない。
  28. おみくじで凶が出たら、喜んでいい。
  29. 列を並んでいて、急いでいる人がいたら、どうするか。
  30. 生産者の顔が見えなくても、イメージすることは大切。

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