成功するためには、キーマンが大切と言われます。
キーマンとは、物事の運営・進行に大きな影響力を持つ人のことをいいます。
幅広い人脈があったり、有力な人物とのコネクションがあったり、強い権限を持っていたりします。
キーマンと出会って助けてもらうことで、夢の実現が容易になり、成功へのショートカットが可能です。
キーマンと出会えば、成功までの道のりが加速します。
セミナーや異業種交流会に参加するなどして、日頃からキーマン探しを頑張っている人もいるかもしれません。
しかし、ここに落とし穴があります。
キーマンは、簡単に見つかるものではありません。
ちまたでは「キーマンに出会ったから成功できました」という話をよく聞きますが、過大広告です。
キーマンは重要人物であるため、いつも多忙であちこち動き回っています。
のんびり異業種交流会に出席するほど暇ではありません。
キーマンであるがゆえに、引っ張りだこです。
たとえ出会うチャンスがあったとしても、あなたに何の取り柄もなければ、相手にしてくれないでしょう。
キーマンもボランティアをしているわけではありません。
自分にとってメリットもない人に、貴重な時間を割いて助けることはありません。
ましてや誰かに頼って成功する姿勢は「依存」と同じです。
依存傾向のある人が近寄ってくれば、キーマンは「面倒な人がやってきた」と警戒して、逃げたくなります。
よほど自分にメリットがないかぎり、キーマンは相手にしてくれないでしょう。
そもそもキーマンを探していると、そこで貴重なリソースが消費されます。
キーマン探しをすればするほど、本業がおろそかになります。
実力も実績も不足してしまい、夢に近づくことが困難になる。
場合によっては、かえって遠ざかってしまうことも少なくないのです。
ここで大切なことがあります。
キーマンを探すのではありません。
自分がキーマンになるのです。
自分がキーマンになるヒントは、自分が今取り組んでいる仕事にあります。
キーマンを探すことも大切ですが、まず自分の本業に集中して、しっかり実力をつけていきましょう。
少しでも経験を増やし、少しでもスキルを高め、少しでも実績とキャリアを積み上げます。
また、本業を通して、さまざまな人と出会え、自然と人脈も広がります。
いずれ実績を身につければ、自然と注目をされるようになり、頼られる存在になっているでしょう。
気がつけば、自分がキーマンになっているのです。
結局のところ、本当のキーマンとは自分です。
キーマンを探すのではなく、自分がキーマンになりましょう。
重要人物を探すのではなく、自分が重要人物になるということです。
大変に思えますが、実は最も現実的な手段です。
自分がキーマンになることで、成功へのショートカットが可能になるのです。