人生では、激しく後悔する場面があります。
そんなとき、激しく後悔をするとともに「もう二度としない」と誓うことになるでしょう。
痛い目に遭えば、同じことを繰り返したくないと思うもの。
自分の愚かな行いを悔やむとともに「二度としない」と天に誓いを立てるはずです。
ところがここでよくあるパターンがあります。
「もう二度としない」と誓ったことにかぎって、しばらくたてば、再びやってしまうのです。
人は、油断をする生き物です。
気持ちは、ちょっとした油断で、自然と緩みます。
そのときは「二度としない」と思っても、時間が経てばば気持ちが緩みます。
「二度と浮気をしない」と誓っても、また浮気をしてしまいます。
「二度とギャンブルをしない」と誓っても、またギャンブルをしてしまいます。
「二度と二日酔いをしない」と誓っても、またお酒を飲みすぎてしまい、二日酔いで苦しむことになります。
二度としないと誓っては、また同じことを繰り返し、痛い目に遭う。
十中八九、再発を繰り返します。
もともとだらしない性格の人は、ほぼ確実に同じことを繰り返すことになるでしょう。
どれだけ「二度としない」と強く誓っても、約束を破るのは時間の問題です。
そうして、人生が破滅するまで、何度も再発を繰り返すことになるのです。
大切なのは「二度としない」と誓うことではありません。
二度とできない仕組みを作ることです。
「二度としない」と誓わなくても、二度とできない仕組みがあれば、同じ過ちを抑止できます。
「自分は意志の弱い人間だ」と自覚して、次のアクションを起こしましょう。
反省の気持ちが残っているうちに、二度とできない仕組みを作りましょう。
クレジットカードの使いすぎでトラブルになったら、クレジットカードを解約します。
お金を使いすぎて歯止めがかからないなら、そもそも少ない現金しか持たないようにします。
消費者金融から借金をしてしまうなら、関係機関に借金できないような手続きを行います。
なかなか難しい場合もありますが、知恵を振り絞って、二度とできない仕組みを作っておくことです。
そうすれば、気持ちが緩んで再びしたくなっても、できません。
根本的に不可能になる仕組みを作っておけば、安心です。
「意思」に頼るのではなく「仕組み」に頼ること。
仕組みに頼ることで、本当の改善が実現できるのです。