執筆者:水口貴博

面接の受け答えが上達する30の心得

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長所を主張するつもりが、短所の露呈になっていないか。

長所を主張するつもりが、短所の露呈になっていないか。 | 面接の受け答えが上達する30の心得

長所を主張するつもりが、短所の露呈になることは、よくあるミスです。

「自分に限ってあり得ない」と思うかもしれませんが、自分でも気づかないうちに起こりやすい特徴があります。

本人は長所を主張しているつもりでも、落ち着いて客観的に見直すと、実は短所の主張だったことに気づくのです。

たとえば、次のような言葉を聞いたときの印象はいかがでしょうか。

「私の長所は、周りの意見に惑わされないことです。自分のやり方を貫きたいと思います」

これを聞いた面接官は「チームワークに問題がある」と判断するでしょう。

周りの意見に惑わされないのは素晴らしい長所ですが、自分のやり方を貫く姿勢は、チームワークの妨げになります。

「私の長所は、人の話をよく聞くことです。徹底的に聞くことに専念して、さまざまな意見を吸収したいと思います」

これを面接官は「コミュニケーション能力に問題がある」と判断するでしょう。

たしかに聞くことは大切ですが、ずっと聞いてばかりでは、コミュニケーションが成立しません。

コミュニケーションでは、話すことも大切です。

長所と短所の関係は、不思議です。

短所は、裏を返せば、長所になります。

一方、長所も、裏を返せば、短所になります。

長所を主張しすぎて、短所になっていないでしょうか。

長所は、伝え方を誤ると、短所になってしまう場合があるため、注意が必要です。

面接の受け答えが上達する心得(14)
  • 長所を主張するつもりが、短所の露呈になっていないか、確認する。
「など」を省けば、言葉の印象が強くなる。

面接の受け答えが上達する30の心得

  1. 面接の第一印象は、最初の3分で決まる。
  2. 目的のわからない質問をする面接官の意図とは。
  3. 自己PRは、頑張ったことをアピールすることではない。
  4. 褒めてくる面接官は、基本的に裏があると思っていい。
  5. 立派に思える自己PRでも、違法や非常識な内容では、評価を落とす。
  6. 人によって定義が異なる質問には、どう答えるのが適切か。
  7. 面接は、聞かれたことを答える場ではない。
    企業に貢献したい気持ちをアピールする場。
  8. 緊張しているときの自分の反応を思い出せば、必要な対策が見えてくる。
  9. 水商売の経験は、隠すべきか。
  10. 成功談でも、該当者が多ければ、控えたほうが無難。
  11. 「御社が第1志望」では、平凡すぎる。
  12. 特定の質問を聞かれないようにするテクニック。
  13. 面接とは、お見合いのようなもの。
    お互いが選び合う、対等な立場。
  14. 長所を主張するつもりが、短所の露呈になっていないか。
  15. 「など」を省けば、言葉の印象が強くなる。
  16. 面接で複数の質問をするときに心がけたいマナー。
  17. 爽やかな笑顔は、あるものではなく、作るもの。
  18. 大きな成果だけでなく、少しの上達でも、自己PRになる。
  19. なぜ尊敬する人に「親」とは答えていけないのか。
  20. 実感や親しみを得やすい回答のほうが、面接官にも受け入れられやすい。
  21. 丁寧な言葉遣いも、言い方がだらしないと、悪印象。
  22. 悪い過去を正直に話すか。
    嘘をついて切り抜けるか。
  23. 面接で、両親を否定されたときの答え方。
  24. 話を弾ませるはずの相槌が、相手を不快にさせていませんか。
  25. うなずきには2種類ある。
    小さなうなずきと大きなうなずき。
  26. 縁故関係の自慢は、かえって本人の印象を下げる。
  27. 特に笑顔が必要な、2つの瞬間とは。
  28. 面接で笑顔は必須。
    ただし、常に笑顔ばかりも悪印象。
  29. あなたが思う真正面は、本当に真正面か。
  30. 恥ずかしくても、完全に正面を向いたほうが、確実に好印象。

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