執筆者:水口貴博

面接の受け答えが上達する30の心得

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実感や親しみを得やすい回答のほうが、面接官にも受け入れられやすい。

実感や親しみを得やすい回答のほうが、面接官にも受け入れられやすい。 | 面接の受け答えが上達する30の心得

「尊敬する人は誰か」

そう聞かれたときは、歴史上の人物を挙げるのが得策です。

「親」と答えてもいいのですが、定番すぎる回答のため、素直に信用してもらえない場合があります。

あえて定番からずらした回答のほうが、真実に聞こえやすいため、面接でも有利になるのです。

さて、ここからが重要です。

ここからの話は、強制ではなく、あくまで参考として聞いてください。

歴史上の人物を上げるとき、誰を挙げるかです。

たとえば「クフ王」を挙げるとします。

クフ王といえば、エジプトのギザに、世界最大のピラミッドを築いた人物として有名です。

数多くの人と時間をかけ、巨大な建築物を作り上げた実績は、誰もが素晴らしいと感じるでしょう。

しかし、少し遠すぎる存在に感じませんか。

まずクフ王の顔が、ぱっと浮かびません。

国籍も時代も、ずいぶん遠くに離れている回答ですね。

意味は理解できますが、実感や親しみを得にくい回答ではないでしょうか。

ここで心がけたいのは、できるだけ実感や親しみを得やすい回答です。

日本人なら、やはり同じ日本人のほうが実感や親しみを得やすいでしょう。

たとえば「西郷隆盛」「坂本龍馬りょうま」「伊藤博文」などはいかがでしょうか。

名前を聞いたときに、顔がぱっと浮かぶでしょう。

国籍が同じで、年代としても、比較的近い時代です。

面接官にとっても、実感や親しみを得やすい回答になるはずです。

その人物の顔が浮かび、親しみを感じるかどうかです。

これは、あくまで参考です。

基本は正直に答えればいいのですが、回答を選べる状況があるなら、1つの判断基準としてください。

この考え方は、面接の回答のみならず、あらゆる会話術に通じる話です。

何かを答えるとき、できるだけ実感や親しみを得やすい回答のほうが、会話はスムーズに進むはずです。

面接の受け答えが上達する心得(20)
  • できるかぎり、実感や親しみが得やすい回答を心がける。
丁寧な言葉遣いも、言い方がだらしないと、悪印象。

面接の受け答えが上達する30の心得

  1. 面接の第一印象は、最初の3分で決まる。
  2. 目的のわからない質問をする面接官の意図とは。
  3. 自己PRは、頑張ったことをアピールすることではない。
  4. 褒めてくる面接官は、基本的に裏があると思っていい。
  5. 立派に思える自己PRでも、違法や非常識な内容では、評価を落とす。
  6. 人によって定義が異なる質問には、どう答えるのが適切か。
  7. 面接は、聞かれたことを答える場ではない。
    企業に貢献したい気持ちをアピールする場。
  8. 緊張しているときの自分の反応を思い出せば、必要な対策が見えてくる。
  9. 水商売の経験は、隠すべきか。
  10. 成功談でも、該当者が多ければ、控えたほうが無難。
  11. 「御社が第1志望」では、平凡すぎる。
  12. 特定の質問を聞かれないようにするテクニック。
  13. 面接とは、お見合いのようなもの。
    お互いが選び合う、対等な立場。
  14. 長所を主張するつもりが、短所の露呈になっていないか。
  15. 「など」を省けば、言葉の印象が強くなる。
  16. 面接で複数の質問をするときに心がけたいマナー。
  17. 爽やかな笑顔は、あるものではなく、作るもの。
  18. 大きな成果だけでなく、少しの上達でも、自己PRになる。
  19. なぜ尊敬する人に「親」とは答えていけないのか。
  20. 実感や親しみを得やすい回答のほうが、面接官にも受け入れられやすい。
  21. 丁寧な言葉遣いも、言い方がだらしないと、悪印象。
  22. 悪い過去を正直に話すか。
    嘘をついて切り抜けるか。
  23. 面接で、両親を否定されたときの答え方。
  24. 話を弾ませるはずの相槌が、相手を不快にさせていませんか。
  25. うなずきには2種類ある。
    小さなうなずきと大きなうなずき。
  26. 縁故関係の自慢は、かえって本人の印象を下げる。
  27. 特に笑顔が必要な、2つの瞬間とは。
  28. 面接で笑顔は必須。
    ただし、常に笑顔ばかりも悪印象。
  29. あなたが思う真正面は、本当に真正面か。
  30. 恥ずかしくても、完全に正面を向いたほうが、確実に好印象。

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