執筆者:水口貴博

面接の受け答えが上達する
30の心得

19
1

なぜ尊敬する人に
「親」とは答えていけないのか。

なぜ尊敬する人に「親」とは答えていけないのか。 | 面接の受け答えが上達する30の心得

面接でよく聞かれる、定番の質問があります。

「尊敬する人は誰ですか」という質問です。

多くの面接対策の本では、定番の答えが決まっています。

「親」です。

間違っていません。

むしろ答えとしては、理想的です。

親を尊敬することは、健全な人間性のアピールだけでなく、良好な親子関係のアピールにもつながります。

答えとしては、欠点のない、完璧な答えなのです。

しかし、理想的であるにもかかわらず、実際の面接では、高い評価は得にくいでしょう。

定番すぎる返事だからです。

面接官は、こう思うでしょう。

「また定番の答えだ。どうせ本に書かれたことを、そのまま答えているだけだろう」と。

いかにも「準備したセリフを言っている」という雰囲気が出てしまう。

面接官は、面接のプロです。

何十人、何百人という応募者と接しています。

いくら理想的な返事でも、ありきたりな返事では、面接官を感心させるどころか、落胆させてしまうでしょう。

理想的な返事でも、定番すぎるなら、注意が必要なのです。

では、尊敬する人を聞かれたとき、誰を答えるべきか。

理想的な「親」という答えはあえて避け、著名な人物を挙げるのです。

理想は、歴史上の人物です。

定番から少しずらした答えのほうが「本心を述べている」という雰囲気が出るため、真実味が増します。

訴える力が強くなるため、面接官の印象に残りやすくなるのです。

面接の受け答えが上達する心得(19)
  • 尊敬する人を聞かれたときは「親」ではなく、歴史上の人物を挙げる。
実感や親しみを得やすい回答のほうが、面接官にも受け入れられやすい。

面接の受け答えが上達する30の心得
面接の受け答えが上達する30の心得

  1. 面接の第一印象は、最初の3分で決まる。
    面接の第一印象は、最初の3分で決まる。
  2. 目的のわからない質問をする面接官の意図とは。
    目的のわからない質問をする面接官の意図とは。
  3. 自己PRは、頑張ったことをアピールすることではない。
    自己PRは、頑張ったことをアピールすることではない。
  4. 褒めてくる面接官は、基本的に裏があると思っていい。
    褒めてくる面接官は、基本的に裏があると思っていい。
  5. 立派に思える自己PRでも、違法や非常識な内容では、評価を落とす。
    立派に思える自己PRでも、違法や非常識な内容では、評価を落とす。
  6. 人によって定義が異なる質問には、どう答えるのが適切か。
    人によって定義が異なる質問には、どう答えるのが適切か。
  7. 面接は、聞かれたことを答える場ではない。<br>企業に貢献したい気持ちをアピールする場。
    面接は、聞かれたことを答える場ではない。
    企業に貢献したい気持ちをアピールする場。
  8. 緊張しているときの自分の反応を思い出せば、必要な対策が見えてくる。
    緊張しているときの自分の反応を思い出せば、必要な対策が見えてくる。
  9. 水商売の経験は、隠すべきか。
    水商売の経験は、隠すべきか。
  10. 成功談でも、該当者が多ければ、控えたほうが無難。
    成功談でも、該当者が多ければ、控えたほうが無難。
  11. 「御社が第1志望」では、平凡すぎる。
    「御社が第1志望」では、平凡すぎる。
  12. 特定の質問を聞かれないようにするテクニック。
    特定の質問を聞かれないようにするテクニック。
  13. 面接とは、お見合いのようなもの。<br>お互いが選び合う、対等な立場。
    面接とは、お見合いのようなもの。
    お互いが選び合う、対等な立場。
  14. 長所を主張するつもりが、短所の露呈になっていないか。
    長所を主張するつもりが、短所の露呈になっていないか。
  15. 「など」を省けば、言葉の印象が強くなる。
    「など」を省けば、言葉の印象が強くなる。
  16. 面接で複数の質問をするときに心がけたいマナー。
    面接で複数の質問をするときに心がけたいマナー。
  17. 爽やかな笑顔は、あるものではなく、作るもの。
    爽やかな笑顔は、あるものではなく、作るもの。
  18. 大きな成果だけでなく、少しの上達でも、自己PRになる。
    大きな成果だけでなく、少しの上達でも、自己PRになる。
  19. なぜ尊敬する人に「親」とは答えていけないのか。
    なぜ尊敬する人に「親」とは答えていけないのか。
  20. 実感や親しみを得やすい回答のほうが、面接官にも受け入れられやすい。
    実感や親しみを得やすい回答のほうが、面接官にも受け入れられやすい。
  21. 丁寧な言葉遣いも、言い方がだらしないと、悪印象。
    丁寧な言葉遣いも、言い方がだらしないと、悪印象。
  22. 悪い過去を正直に話すか。<br>嘘をついて切り抜けるか。
    悪い過去を正直に話すか。
    嘘をついて切り抜けるか。
  23. 面接で、両親を否定されたときの答え方。
    面接で、両親を否定されたときの答え方。
  24. 話を弾ませるはずの相槌が、相手を不快にさせていませんか。
    話を弾ませるはずの相槌が、相手を不快にさせていませんか。
  25. うなずきには2種類ある。<br>小さなうなずきと大きなうなずき。
    うなずきには2種類ある。
    小さなうなずきと大きなうなずき。
  26. 縁故関係の自慢は、かえって本人の印象を下げる。
    縁故関係の自慢は、かえって本人の印象を下げる。
  27. 特に笑顔が必要な、2つの瞬間とは。
    特に笑顔が必要な、2つの瞬間とは。
  28. 面接で笑顔は必須。<br>ただし、常に笑顔ばかりも悪印象。
    面接で笑顔は必須。
    ただし、常に笑顔ばかりも悪印象。
  29. あなたが思う真正面は、本当に真正面か。
    あなたが思う真正面は、本当に真正面か。
  30. 恥ずかしくても、完全に正面を向いたほうが、確実に好印象。
    恥ずかしくても、完全に正面を向いたほうが、確実に好印象。

同じカテゴリーの作品

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION