「一番の弱点を教えてください」
「あなたの短所を教えてください」
「苦手なことは何ですか」
そう聞かれたとき、どうしますか。
面接は、自分を売り込む場です。
できるだけ自分が有利になる話をして、自分の不利になる話は避けたほうがいいでしょう。
しかし「自分の短所を説明してほしい」と単刀直入に質問されると、答えざるを得なくなります。
自分の評価が下がることを前提にした質問は、答えにくいと感じるはずです。
「早とちりをしやすい性格」「物覚えが悪い」など、ありのままに答えたいところですが、要注意です。
短所をありのまま答えれば、採用担当者は、やはりあなたの印象を悪くするでしょう。
短所の説明は、長所とからめて説明するのがポイントです。
たとえば「早とちりをしやすい性格」という短所の場合、次のように答えましょう。
「早とちりをしやすい性格です。しかし、その分だけ、スピードには自信があります」
「物覚えが悪いです」という短所の場合、次のような答え方ができるでしょう。
「物覚えが悪いです。そのおかげで、メモを取る習慣には自信があります」
多くの場合、短所をひっくり返せば、長所に変わります。
「話すのが遅いと言われます。でも、ほかの人からは、話を聞きやすいと褒められることもあります」
「常識が足りないことです。でも、常識にとらわれない発想なら、自信があります」
言い方を工夫して、応用を利かせましょう。
短所の説明をしつつ、いつの間にか、長所の説明にしてしまうのです。