執筆者:水口貴博

面接の受け答えが上達する30の心得

15

「など」を省けば、言葉の印象が強くなる。

「など」を省けば、言葉の印象が強くなる。 | 面接の受け答えが上達する30の心得

「など」という言葉があります。

「など」は、似たようなことがほかにもあることを表すときに使う言葉です。

たとえば「大会種目は、野球やバレーボールなどがある」という使い方をします。

野球やバレーボールだけでなく、ほかにも似たようなスポーツがあることがわかりますね。

意味の該当範囲を広げることができるため、便利な言葉です。

字数制限ですべてを列挙できない場合「など」を使えば、うまく言い表すことができるでしょう。

しかし、この該当範囲を広げるメリットは、逆に印象を弱めるデメリットになることもあるため、要注意です。

たとえば「得意なスポーツは何ですか」と聞かれたとします。

次の2つのうち、より印象的に感じる言葉は、どちらでしょうか。

「野球やバレーボールなどが好きです」

「野球とバレーボールが好きです」

より印象的に感じたのは、おそらく2番目の言葉でしょう。

「など」を省くと、言い切ることになります。

ストレートな響きが強くなるため、より印象深く感じるのです。

もちろん必要な部分には「など」を使うのが適切です。

しかし「など」があってもなくても、さほど意味が変わらなければ、思い切って省いたほうがいい。

余分な言葉は省くのが、簡潔な言葉の鉄則です。

言葉がすっきりするだけでなく、印象も強くなるのです。

面接の受け答えが上達する心得(15)
  • 「など」があってもなくても、さほど意味が変わらなければ、思い切って省く。
面接で複数の質問をするときに心がけたいマナー。

面接の受け答えが上達する30の心得

  1. 面接の第一印象は、最初の3分で決まる。
  2. 目的のわからない質問をする面接官の意図とは。
  3. 自己PRは、頑張ったことをアピールすることではない。
  4. 褒めてくる面接官は、基本的に裏があると思っていい。
  5. 立派に思える自己PRでも、違法や非常識な内容では、評価を落とす。
  6. 人によって定義が異なる質問には、どう答えるのが適切か。
  7. 面接は、聞かれたことを答える場ではない。
    企業に貢献したい気持ちをアピールする場。
  8. 緊張しているときの自分の反応を思い出せば、必要な対策が見えてくる。
  9. 水商売の経験は、隠すべきか。
  10. 成功談でも、該当者が多ければ、控えたほうが無難。
  11. 「御社が第1志望」では、平凡すぎる。
  12. 特定の質問を聞かれないようにするテクニック。
  13. 面接とは、お見合いのようなもの。
    お互いが選び合う、対等な立場。
  14. 長所を主張するつもりが、短所の露呈になっていないか。
  15. 「など」を省けば、言葉の印象が強くなる。
  16. 面接で複数の質問をするときに心がけたいマナー。
  17. 爽やかな笑顔は、あるものではなく、作るもの。
  18. 大きな成果だけでなく、少しの上達でも、自己PRになる。
  19. なぜ尊敬する人に「親」とは答えていけないのか。
  20. 実感や親しみを得やすい回答のほうが、面接官にも受け入れられやすい。
  21. 丁寧な言葉遣いも、言い方がだらしないと、悪印象。
  22. 悪い過去を正直に話すか。
    嘘をついて切り抜けるか。
  23. 面接で、両親を否定されたときの答え方。
  24. 話を弾ませるはずの相槌が、相手を不快にさせていませんか。
  25. うなずきには2種類ある。
    小さなうなずきと大きなうなずき。
  26. 縁故関係の自慢は、かえって本人の印象を下げる。
  27. 特に笑顔が必要な、2つの瞬間とは。
  28. 面接で笑顔は必須。
    ただし、常に笑顔ばかりも悪印象。
  29. あなたが思う真正面は、本当に真正面か。
  30. 恥ずかしくても、完全に正面を向いたほうが、確実に好印象。

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