多くの人が誤解していることがあります。
「面接は、聞かれたことを答える場」という考え方です。
たしかに面接は、面接官が質問をして、応募者がそれに答える形式が中心です。
聞かれたことを答えれば十分ではないかと思いますが、少し違うのです。
たとえば「趣味は何ですか」と聞かれたとします。
正直に「読書です」とだけ答えたのでは、面接官も「そうですか。頑張ってくださいね」で終わるでしょう。
健康状態について聞かれたとします。
「持病の○○があります」と答えれば、面接官は「そうですか。それは大変ですね」と終わるでしょう。
聞かれたことを、普通に答えるのではありません。
面接とは、企業に貢献したい気持ちをアピールする場です。
質問に淡々と答えるのではなく、企業に貢献したい気持ちが伝わる答え方が必要です。
「趣味は何ですか」と聞かれたとき「読書です」と答えるのでは、不十分。
「読書です。ビジネス書を中心に、月に5冊は読んでいます。この業界についても、10冊以上読んで学んできました」
健康状態について聞かれたときも「持病の○○があります」と答えるだけでは不十分です。
「○○の持病がありますが、職場に迷惑がかからないよう、できるかぎり調整いたします」
答え方を少しアレンジして、企業に貢献したい気持ちが伝わる工夫をしましょう。
自己PRも志望動機もほかの質問も、考え方はすべて同じです。
聞かれたことをただ答えるのではなく、企業に貢献したい気持ちが伝わる答え方を意識することが必要です。