執筆者:水口貴博

数字のトリックを見破る30の方法

12

同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。

同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。 | 数字のトリックを見破る30の方法

冬限定ですが、私は自分のアパートから会社まで、歩いて出社します。

寒い冬に歩いて出社するといい運動になり、体もちょうどいい具合に温まってきます。

さすがに夏はあまりに暑すぎるため、今のところは控えています。

歩くこと、片道1時間30分。

往復で、3時間。

結構な運動になります。

これだけの運動を毎日続ければ、運動不足はすぐ解消されます。

なぜ歩いて出社しているのかというと、大幅な節約ができるからです。

以前、私は電車で通勤していました。

電車で通った場合

  • 電車代10,000円+フィットネス代12,000円=22,000円

しかし、ある日、歩いて通った場合についての金額を使って考え直したとき、驚くべき事実に気づきました。

歩いて通うと、まず電車代が0円になります。

歩くことでいい運動になりますから、フィットネスに通っている時間と考えることができます。

すると、フィットネスに使うお金も必要がなくなります。

歩いて通った場合

  • 電車代0円+フィットネス代0円=0円

たった1カ月で、なんと22,000円も節約できます。

通勤もでき、運動もでき、さらに22,000円も節約ができます。

かなり大きな金額です。

同じ通勤でも、電車と歩きの違いでこれほど差があると、当然、歩くほうを選びます。

効果は同じでも、電車か歩きかという選択の違いで、これほど差が出てしまいます。

この事実に気づけたのも、数字で計算したからです。

「電車のほうが早くて楽だ。誰もが利用している」と、うわべだけで考えていると、見えてきません。

数字できちんと表現してみましょう。

時間もお金も節約できると思われがちな電車通勤です。

きちんと数字で計算すると、面倒な散歩のほうが、はるかに節約できるという事実に気づけるのです。

数字のトリックを見破る方法(12)
  • 電車の場合と歩いた場合とで、数字で計算して、比べてみる。
数字で考えれば、真実が見えてくる。

数字のトリックを見破る30の方法

  1. 数字のトリックに騙されるな。
  2. 安くなったのではない。
    初めからその価格なのだ。
  3. 4桁と3桁の違いに、騙されない。
  4. 賢い消費者は、値段を四捨五入して考える。
  5. わざと期間を書かない期間限定サービス。
  6. ポイント制に、得はない。
  7. 平凡な消費者は「値段→必要性」の順で考える。
    賢い消費者は「必要性→値段」の順で考える。
  8. 数字で考えると、ウエイターが1人しかいない理由が見えてくる。
  9. クレジットカードを使うことで、数字がわからなくなる。
  10. 「無料」という甘い言葉を信じると、損をする。
  11. 「送料は当社が負担」は、送料を商品に上乗せしているだけ。
  12. 同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。
  13. 数字で考えれば、真実が見えてくる。
  14. 安くなったパーセンテージではなく、金額を見る。
  15. 実績だけを見ていると、騙される。
    どのくらいの期間での実績かを考える。
  16. 英語の結果は、仕事の結果ではない。
  17. お金持ちほど、けちである。
  18. どんなに安くても、価値を感じないところにお金を使わない。
  19. 世の中に、本当の無料メディアはない。
  20. 給料の安さが、あなたに知恵を振り絞らせる機会を与える。
  21. ウインドーに張り出されている優良物件は、客引きである。
  22. 節約のために、自炊が一番とは限らない。
  23. 購入後の維持費の計算を、忘れていませんか。
  24. 金額が大きくなると、金銭感覚が鈍くなる。
  25. 試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。
  26. 「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。
  27. 金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。
  28. 量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、印象が変わってしまう。
  29. 人間は、切りのいい数字が好き。
  30. 言葉の表現を変えるだけで、印象が変わってしまう。

同じカテゴリーの作品

2:55

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION