執筆者:水口貴博

数字のトリックを見破る30の方法

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安くなったのではない。初めからその価格なのだ。

安くなったのではない。初めからその価格なのだ。 | 数字のトリックを見破る30の方法

ときおり、次のような表示を目にしませんか。

「1,000円 → 800円」

「12,000円 → 9,000円」

私もよく騙されました。

店の景気がいいのか。

はたまた期間限定の特別サービスなのか。

店長が、太っ腹なのか。

昔は、そのくらいにしか思っていませんでした。

とにかく思うのは「安くなっている」という印象です。

「こんなに安くなっている! 今買わないと絶対に損だ!」

そう思い、焦った私は後先を考えずに、無駄な購入をしたことが、星の数ほどあります。

あなたもそういう経験が、あるのではないでしょうか。

しかし、この話には裏があります。

実は「特別サービス」でも「期間限定」でもなく、店側は最初からその価格で販売するつもりでいたのです。

初めから安く売れるなら、その値段だけ素直に表示していればいいと思いませんか。

お客さんに値段がストレートに伝わり、また蛍光ペンで書く手間もなくなるはずです。

なぜ「1,000円 → 800円」のような表示の仕方をするのかというと、単純に「少しでも売り上げを伸ばすため」です。

店側は、初めからその安い価格で売ることができたのですが、売り上げを伸ばすため「比較手法」を使っています。

どのくらい安くなっているのかということが「1,000円 → 800円」のように目で確認できると、具体的です。

私たちは「お得」「安い」という印象を受け、購入してしまいます。

人間心理を巧みに利用した商売手法の1つです。

あなたも、この数字のトリックに騙されないように気をつけましょう。

数字のトリックを見破る方法(2)
  • 安いかどうかより、必要かどうかを考える。
4桁と3桁の違いに、騙されない。

数字のトリックを見破る30の方法

  1. 数字のトリックに騙されるな。
  2. 安くなったのではない。
    初めからその価格なのだ。
  3. 4桁と3桁の違いに、騙されない。
  4. 賢い消費者は、値段を四捨五入して考える。
  5. わざと期間を書かない期間限定サービス。
  6. ポイント制に、得はない。
  7. 平凡な消費者は「値段→必要性」の順で考える。
    賢い消費者は「必要性→値段」の順で考える。
  8. 数字で考えると、ウエイターが1人しかいない理由が見えてくる。
  9. クレジットカードを使うことで、数字がわからなくなる。
  10. 「無料」という甘い言葉を信じると、損をする。
  11. 「送料は当社が負担」は、送料を商品に上乗せしているだけ。
  12. 同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。
  13. 数字で考えれば、真実が見えてくる。
  14. 安くなったパーセンテージではなく、金額を見る。
  15. 実績だけを見ていると、騙される。
    どのくらいの期間での実績かを考える。
  16. 英語の結果は、仕事の結果ではない。
  17. お金持ちほど、けちである。
  18. どんなに安くても、価値を感じないところにお金を使わない。
  19. 世の中に、本当の無料メディアはない。
  20. 給料の安さが、あなたに知恵を振り絞らせる機会を与える。
  21. ウインドーに張り出されている優良物件は、客引きである。
  22. 節約のために、自炊が一番とは限らない。
  23. 購入後の維持費の計算を、忘れていませんか。
  24. 金額が大きくなると、金銭感覚が鈍くなる。
  25. 試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。
  26. 「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。
  27. 金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。
  28. 量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、印象が変わってしまう。
  29. 人間は、切りのいい数字が好き。
  30. 言葉の表現を変えるだけで、印象が変わってしまう。

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