執筆者:水口貴博

数字のトリックを見破る30の方法

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人間は、切りのいい数字が好き。

人間は、切りのいい数字が好き。 | 数字のトリックを見破る30の方法

人間には「切りのいい数字が好き」という傾向があります。

切りのいい数字のほうが、見た目もシンプルであり、覚えやすくなるからです。

あなたが友人と待ち合わせの時間を話し合ったとき、切りのいい時間を選んでしまうはずです。

7時56分より、8時ちょうどです。

切りのいい時間を選ぶと、お互いに覚えやすくなり、忘れにくくなります。

さて、きりのいい数字の持つ力を逆手に取る方法があります。

商売における数字も、切りのいい数字にするほうが売り上げは伸びる傾向があります。

たとえば自動販売機に、まったく同じジュースが、99円と100円という値段で売られていた場合、あなたはどちらを選びますか。

100円のジュースのほうが売り上げは伸びてしまいます。

100円より99円のほうが1円だけ安いのですが「100」という数字を見ると、すっきりした印象を持ちます。

100という区切りだけで安心してしまうのが、人間です。

99という区切りの悪い数字は、1円安いにもかかわらず、すっきりした印象を持ちません。

また99円だとお財布から小銭を出し、おつりを受け取るときにも小銭が返ってくるため、小銭の出し入れの手間が増えます。

したがって、100という切りのいいほうを選んでしまいます。

値段が高いほうが売れてしまうというこの不思議さ。

これこそ、数字の面白いところです。

数字のトリックを見破る方法(29)
  • 切りのいい数字を使って、売り上げを伸ばす。
言葉の表現を変えるだけで、印象が変わってしまう。

数字のトリックを見破る30の方法

  1. 数字のトリックに騙されるな。
  2. 安くなったのではない。
    初めからその価格なのだ。
  3. 4桁と3桁の違いに、騙されない。
  4. 賢い消費者は、値段を四捨五入して考える。
  5. わざと期間を書かない期間限定サービス。
  6. ポイント制に、得はない。
  7. 平凡な消費者は「値段→必要性」の順で考える。
    賢い消費者は「必要性→値段」の順で考える。
  8. 数字で考えると、ウエイターが1人しかいない理由が見えてくる。
  9. クレジットカードを使うことで、数字がわからなくなる。
  10. 「無料」という甘い言葉を信じると、損をする。
  11. 「送料は当社が負担」は、送料を商品に上乗せしているだけ。
  12. 同じ効果でも、選択によって大幅な節約ができる。
  13. 数字で考えれば、真実が見えてくる。
  14. 安くなったパーセンテージではなく、金額を見る。
  15. 実績だけを見ていると、騙される。
    どのくらいの期間での実績かを考える。
  16. 英語の結果は、仕事の結果ではない。
  17. お金持ちほど、けちである。
  18. どんなに安くても、価値を感じないところにお金を使わない。
  19. 世の中に、本当の無料メディアはない。
  20. 給料の安さが、あなたに知恵を振り絞らせる機会を与える。
  21. ウインドーに張り出されている優良物件は、客引きである。
  22. 節約のために、自炊が一番とは限らない。
  23. 購入後の維持費の計算を、忘れていませんか。
  24. 金額が大きくなると、金銭感覚が鈍くなる。
  25. 試験結果の90点は、ほぼ100点と考えていい。
  26. 「喫煙者の24時間」は「禁煙者の24時間」以下である。
  27. 金銭感覚を養うためには、1万円札1枚より、1,000円札10枚のほうがいい。
  28. 量は同じでも、単位を変えてしまうだけで、印象が変わってしまう。
  29. 人間は、切りのいい数字が好き。
  30. 言葉の表現を変えるだけで、印象が変わってしまう。

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